灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 天の瞳 幼年編I
    高校時代に灰谷作品に救われた(もう10年近く読んでないけど、その時はほぼ全作品読んだ)
    これは完結することなく、灰谷さんが亡くなってしまった。
  • 砂場の少年
    こんな中学生は今は少ないかもしれない。でも、葛原先生の周りの先生たちみたいな先生はたくさんいますね。一度是非読んで、考えていただきたいです。
  • 天の瞳 最終話
    灰谷さんは元教師だけあって、子供に対する観察が鋭く、教育者としてとても参考になる本だと思う。まだ途中だけれど、話にどんどん引き込まれて、主人公がどんな成長をするのか、親の対応や先生がどんなふうに変わっていくのかが楽しみになっています。
  • 海になみだはいらない
    灰谷健次郎の短編集。

    その中でも「きみはダックス先生がきらいか」は
    1年に1度は必ず読み返してしまう作品。

    人のいいところに気づきたい、
    周囲を変えていきたい、
    でもうまくいかないという壁が立ちはだかったときに
    読むと本当に気持ちがリセットされます。
  • 天の瞳 あすなろ編I
    もう自分の子どもと同じくらいのつきあいで、その成長を見守っている倫太郎たち。
    中学校に入っていろいろあったことが全て彼らの血や肉となって、成長している。
    ここからは、子どもとしてというよりも一人の人間として倫太郎たちのことを見なければならないと感じるくらい素晴らしい成長を遂げている。
    倫太郎たちは、...続きを読む
  • わたしの出会った子どもたち
    本書を読むと「生きるとはどういうことか」について、真剣に考えざるを得なくなる。自分の中の汚い感情、ずるい感情と真正面から向き合わざるを得なくなる。

    だから、余計なことを考えずに楽しく暮らしたいのであれば、本書を手に取らない方が良い。

    楽しく暮らすことだけに価値があるのではなく、自分や周りの人たち...続きを読む
  • せんせいけらいになれ
    子供達のための詩の指南書、のようなものです。灰谷先生が例を挙げながら詩の作り方を教えてくれます。子供達の感性のすばらしさに打ちのめされます。本当におもしろい。
  • 子どもに教わったこと
    実家にあった「子供を育てる魔法の言葉」とかいう本もすばらしいことを書いてるんだけど、聖書を読んでるような感じ。それに比べて灰谷さんのエッセーには実践から生み出されて、灰谷さんが失敗を重ねた上で生み出された優しさがある。子供たちは、ふうちゃんを始め、あのキャベツと鰹節焼き飯の子も、一生懸命生きていて。...続きを読む
  • 我利馬の船出
    前半と後半の差異が大きすぎてとまどいますが;
    どうにも良いとしか。
    色々な問題を詰め込みつつ読後感が凄く良い。
  • 天の瞳 幼年編I
    全シリーズ所持
    叱咤に似たようなものを感じます。
    何度も自分を考え直しました。幼年編と少年編が好きです。
  • 天の瞳 幼年編II
    何度読んでも新鮮な気持ちで読めます。
    この本の中に「嫉妬心は自信のなさと向上心の欠落」という言葉がありますが、どきっとしました。
  • 天の瞳 あすなろ編II
    子どものためにという親の気持ちが切実であればあるほど、虐待になってしまうことがある。自分は人のためにこれだけやってると思ってしまうことも相手を見てるようで見てない。「今世間にある唯一の価値感に汚染されていない唯一の人達が障害者の人」という見方は一理あるなと思った。知らないから怖い、実践して相手の立場...続きを読む
  • 天の瞳 あすなろ編I
    自分の枠にはまらないものは受け入れない・・・耳が痛い話だった。もっとその枠を失くしていきたいもの。年をとって病気になったり、体が不自由になったりして老人は孤独になりがち。皆孤独で暴走していくのかもしれない。自分を大切にしてくれた人の死を受け止めるのは大人になっても難しい・・。
  • 砂場の少年
    子供の素直な疑問をストレートな表現でぶつけられると、それがあまりに的を得ているので、大人は返答に窮することがありますな。
    オトナの世界には、「落としどころ」という、双方にとって都合のいい空間というか、そんなものが用意されておりまして、だからなのかはわかりませんが、納得のいくまで説明せずに曖昧な決...続きを読む
  • 我利馬の船出
    これはホントにおススメ!「生きててもいいことなんかない‥。」とか思ってる人、これ読んで考え直してください。
    そして強くなってください。自分がとても小さな世界にいたことに気付きますよ。
    ってか誰が読んでもどこか自分に当てはまるようなところが出てくるはずです。まじで超おススメ。
  • 少女の器
     「太陽の子」や「兎の眼」も大好きだけれど、私の中で灰谷作品ダントツ1位はこれ。
     絣の恐ろしく頑なな潔癖さと冷静過ぎる視線に初めて読んだ時は痛快さを感じたけれど、今になって読むと全然印象が違う。
     心のどこかで「こんな子いたら、ヤダ」と思い始めているのは私が彼女の父母の年齢の方へ寄り始めた証拠だろ...続きを読む
  • 天の瞳 あすなろ編I
    P141?―心に残っているものだけが大事。これを忘れたらあかんとメモしたり、コンピューターに記憶さえたから安心や、なんて考えるのは大間違い。そんなことばっかりしとったら、しまいには心が鈍くなるだけやなしに、心そのものが死んでしまいますやろ。―なかなかものを覚えられへん、すぐ忘れるからオレはダメやなん...続きを読む
  • 天の瞳 成長編II
    P60?倫太郎たちの人間関係のつよさは稀有のものといえるのかもしれない。人々は誰も、そんな人間関係に憧憬を持つ。

    その思いを持っても必ずしもそうならないのは、それを築いていく意志力と生活力のよわさが、克服されなくてはならない課題として多くの人々の中に横たわっているからで、倫太郎の仲間は、その試行錯...続きを読む
  • 砂場の少年
    こういうものに触れていないと、なかなか普段の生活の中では自分の身の回りのことだけでいっぱいいっぱいになってしまって、考える機会すら減ってきている。一人一人が少しの時間でも、教育のことやその他のことでも、自分の頭で考える時間を持っていたいものだと感じさせてくれる本。
  • 天の瞳 幼年編I
    このシリーズは発行されているもの全て読んだが、この幼年編が一番心を打つし、個人的には一番好き。子供の心はすごいなーと単純に感動する。年令を追う毎に実際の世界もそうだから、そういう意味ではとてもよく表現しているのかもしれないけれど、暴力的な面が増えてくるし、表現も少しくどい気がした。それでも、全部読む...続きを読む