灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 天の瞳 最終話

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    灰谷さんは元教師だけあって、子供に対する観察が鋭く、教育者としてとても参考になる本だと思う。まだ途中だけれど、話にどんどん引き込まれて、主人公がどんな成長をするのか、親の対応や先生がどんなふうに変わっていくのかが楽しみになっています。

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    2010年02月04日
  • 海になみだはいらない

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    灰谷健次郎の短編集。

    その中でも「きみはダックス先生がきらいか」は
    1年に1度は必ず読み返してしまう作品。

    人のいいところに気づきたい、
    周囲を変えていきたい、
    でもうまくいかないという壁が立ちはだかったときに
    読むと本当に気持ちがリセットされます。

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    2010年01月09日
  • 天の瞳 あすなろ編I

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    もう自分の子どもと同じくらいのつきあいで、その成長を見守っている倫太郎たち。
    中学校に入っていろいろあったことが全て彼らの血や肉となって、成長している。
    ここからは、子どもとしてというよりも一人の人間として倫太郎たちのことを見なければならないと感じるくらい素晴らしい成長を遂げている。
    倫太郎たちは、中学校の現状、体質をなんとか変えたいと仲間を募る。
    1年生に素晴らしい団結力が生まれ、2年生のフィリピンの女の子でPTA会長の養女になっているルイも仲間として努力する。
    それぞれが素晴らしい個性を発揮し、認め合い、倫太郎の周りは真剣に物事に取り組む子どもたちが増える。
    そして、駄菓子やのばあちゃん。

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    2009年11月13日
  • わたしの出会った子どもたち

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    本書を読むと「生きるとはどういうことか」について、真剣に考えざるを得なくなる。自分の中の汚い感情、ずるい感情と真正面から向き合わざるを得なくなる。

    だから、余計なことを考えずに楽しく暮らしたいのであれば、本書を手に取らない方が良い。

    楽しく暮らすことだけに価値があるのではなく、自分や周りの人たちの人生を思う存分味わって生き抜くことに価値を感じる人には、是非読んでほしい。

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    2016年06月03日
  • せんせいけらいになれ

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    子供達のための詩の指南書、のようなものです。灰谷先生が例を挙げながら詩の作り方を教えてくれます。子供達の感性のすばらしさに打ちのめされます。本当におもしろい。

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    2009年10月04日
  • 子どもに教わったこと

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    実家にあった「子供を育てる魔法の言葉」とかいう本もすばらしいことを書いてるんだけど、聖書を読んでるような感じ。それに比べて灰谷さんのエッセーには実践から生み出されて、灰谷さんが失敗を重ねた上で生み出された優しさがある。子供たちは、ふうちゃんを始め、あのキャベツと鰹節焼き飯の子も、一生懸命生きていて。家に帰ったら、お母さんと義父とその赤ちゃんが自分だけを置いて引越ししていたという詩の男の子がいて。万引きしちゃった子がいて。全身で受け止めてくれる大人がいてくれたから、この子たちはきっと大丈夫だっただろうなと思える、そんな話。

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    2009年10月04日
  • 我利馬の船出

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    前半と後半の差異が大きすぎてとまどいますが;
    どうにも良いとしか。
    色々な問題を詰め込みつつ読後感が凄く良い。

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 幼年編I

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    ネタバレ

    全シリーズ所持
    叱咤に似たようなものを感じます。
    何度も自分を考え直しました。幼年編と少年編が好きです。

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    2012年01月11日
  • 天の瞳 幼年編II

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    何度読んでも新鮮な気持ちで読めます。
    この本の中に「嫉妬心は自信のなさと向上心の欠落」という言葉がありますが、どきっとしました。

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 あすなろ編II

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    子どものためにという親の気持ちが切実であればあるほど、虐待になってしまうことがある。自分は人のためにこれだけやってると思ってしまうことも相手を見てるようで見てない。「今世間にある唯一の価値感に汚染されていない唯一の人達が障害者の人」という見方は一理あるなと思った。知らないから怖い、実践して相手の立場に立って考えて行動することの強さを筆者は教えてくれた。読み返し必須。

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 あすなろ編I

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    自分の枠にはまらないものは受け入れない・・・耳が痛い話だった。もっとその枠を失くしていきたいもの。年をとって病気になったり、体が不自由になったりして老人は孤独になりがち。皆孤独で暴走していくのかもしれない。自分を大切にしてくれた人の死を受け止めるのは大人になっても難しい・・。

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    2009年10月04日
  • 砂場の少年

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    子供の素直な疑問をストレートな表現でぶつけられると、それがあまりに的を得ているので、大人は返答に窮することがありますな。
    オトナの世界には、「落としどころ」という、双方にとって都合のいい空間というか、そんなものが用意されておりまして、だからなのかはわかりませんが、納得のいくまで説明せずに曖昧な決断をしているように子供からは見えるのかもしれないし、実際にそうなのかもしれませんな。それを「そうだ」と指摘されたら「なんだと小童がー!」といきり立ったりして、どっちが大人なんだか・・・。
    とかなんとかワヤワヤと意味不明の文章をまとめきれずに書き綴っておりますが、この本は、またしても素晴らしい内容

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    2009年10月07日
  • 我利馬の船出

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    これはホントにおススメ!「生きててもいいことなんかない‥。」とか思ってる人、これ読んで考え直してください。
    そして強くなってください。自分がとても小さな世界にいたことに気付きますよ。
    ってか誰が読んでもどこか自分に当てはまるようなところが出てくるはずです。まじで超おススメ。

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    2009年10月04日
  • 少女の器

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     「太陽の子」や「兎の眼」も大好きだけれど、私の中で灰谷作品ダントツ1位はこれ。
     絣の恐ろしく頑なな潔癖さと冷静過ぎる視線に初めて読んだ時は痛快さを感じたけれど、今になって読むと全然印象が違う。
     心のどこかで「こんな子いたら、ヤダ」と思い始めているのは私が彼女の父母の年齢の方へ寄り始めた証拠だろう。
     触れるのが怖いとすら思う緊張感を、どうしてこんな風に柔らかく書けるんだろうか。
     やっぱり人間への愛があればこそ、なんだろうか。
     途中テンポが上がって話の進みが滑らかになるのは上野君が出てくるからだと思う。
     彼が、すごく、いいんだ。

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    2012年11月25日
  • 天の瞳 あすなろ編I

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    P141?―心に残っているものだけが大事。これを忘れたらあかんとメモしたり、コンピューターに記憶さえたから安心や、なんて考えるのは大間違い。そんなことばっかりしとったら、しまいには心が鈍くなるだけやなしに、心そのものが死んでしまいますやろ。―なかなかものを覚えられへん、すぐ忘れるからオレはダメやなんて思う必要はないよ。もの忘れが良いから助かっていると思うこと。世の中、あかんねん、あかんねんが多過ぎる。あかんねんは、すべてエエねんに置きかえるとよろし。けんか早いから、それだけ発散できてエエねん、とか、ものごとにだらしがないから、まわりの者はぴりぴりせんでエエねんとか。そしたら人はみな、値打のある

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 成長編II

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    P60?倫太郎たちの人間関係のつよさは稀有のものといえるのかもしれない。人々は誰も、そんな人間関係に憧憬を持つ。

    その思いを持っても必ずしもそうならないのは、それを築いていく意志力と生活力のよわさが、克服されなくてはならない課題として多くの人々の中に横たわっているからで、倫太郎の仲間は、その試行錯誤の結果として人々のあこがれる果実を手にしたといえるだろう。

    絆は与えられるものではなく、つくるものである。 ?
    P224?「〜悪いことした者は、罰を受けたらいいというだけだったら、悪いことをした人は、ただ、さびしいだけで、自分のしたことを考えてみようともしないのじゃないないでしょうか。それから、

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    2009年10月04日
  • 砂場の少年

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    こういうものに触れていないと、なかなか普段の生活の中では自分の身の回りのことだけでいっぱいいっぱいになってしまって、考える機会すら減ってきている。一人一人が少しの時間でも、教育のことやその他のことでも、自分の頭で考える時間を持っていたいものだと感じさせてくれる本。

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    2009年10月07日
  • 少女の器

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    灰谷さんの作品の中で最も好きな本の一つ。一番はやっぱり太陽の子だけれど、そんなにしょっちゅうは会えなかったおばあちゃんが突然亡くなり、そのときにちょうど読んでいた本。おばあちゃんの兄弟でとてもきれいな字と、俳句を作る人がいて、この本に書いてもらった。いろんな意味で今でも大切な宝物。

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    2009年10月07日
  • 天の瞳 あすなろ編II

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    灰谷さんが亡くなったことを知り、本当に悲しく思った。このシリーズも全て自分の手元にある。もっともっと倫太郎たちが成長して、大人になってからも成長し続けて、この本が続いていって欲しかった。続きが読めないのが、とても残念。

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    2009年10月07日
  • 天の瞳 幼年編I

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    このシリーズは発行されているもの全て読んだが、この幼年編が一番心を打つし、個人的には一番好き。子供の心はすごいなーと単純に感動する。年令を追う毎に実際の世界もそうだから、そういう意味ではとてもよく表現しているのかもしれないけれど、暴力的な面が増えてくるし、表現も少しくどい気がした。それでも、全部読む価値はあると思ったが。

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    2009年10月07日