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本屋の経営が負担となりあんちゃんが倒れた。代わって倫太郎たちが営業を引き受ける。たびかさなる暴力事件にこれといった対応が取れないでいる学校側に不満が高まり、倫太郎たちは自分でできることを模索し始める。
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Posted by ブクログ
暴力事件が起こるが、責任逃れをする学校の管理職とその取り巻き。 しかし、教師も捨てたものじゃない。少数ながらも心の通った教師が存在する。 メダカの学校という組織から学校に変化をもたらす彼ら。それに動かされるものは教師、親だった。
P60?倫太郎たちの人間関係のつよさは稀有のものといえるのかもしれない。人々は誰も、そんな人間関係に憧憬を持つ。 その思いを持っても必ずしもそうならないのは、それを築いていく意志力と生活力のよわさが、克服されなくてはならない課題として多くの人々の中に横たわっているからで、倫太郎の仲間は、その試行錯...続きを読む誤の結果として人々のあこがれる果実を手にしたといえるだろう。 絆は与えられるものではなく、つくるものである。 ? P224?「〜悪いことした者は、罰を受けたらいいというだけだったら、悪いことをした人は、ただ、さびしいだけで、自分のしたことを考えてみようともしないのじゃないないでしょうか。それから、罰を受ければいい、といった人は、その人が罰を受けて戻ってきても、同じ人間だから仲良くしようとは絶対にいわないでしょう。そうすると、やっぱり人を切り捨てるだけになると思います。」? p274?せっかく人間に生まれてきたのだから、やりたいことをたくさんやってみたい。うまくいかなくたっていい。そのためにつらいことやかなしいことを味わったってかまわない。やりたいことをやっていることが、いちばんのよろこびなんだから。?
- 保育園の頃からずっと強かったあんちゃんが倒れて、本屋の外回りを手伝う倫太郎達。職員室の前で待たされたあげく、せかせかと帰っちゃう大人達に怒るタケやんとか…リアルだよなー。 - ミツルが凄く大人になった。転校してきたフランケンの面影もないくらいしっかりしてしまった。
この本を読んでて自分自身が親も学校も思春期の子どもの敵だと思っていたことを気付かされた。生徒・学校・親が協力し合っていくなんて今の学校教育を見ていたら逆に突拍子もない事に見えるし、新鮮に思えた。常識となっている事をもう一度疑おう。非行少年のために直接関係のない1年生が言った「彼を救うために私たちは何...続きを読むが出来ますか?」の言葉。自分以外は全て関係の無いものになっていく中でハッとさせられた言葉だった。
人はひとりでも味方がいてくれると、強くなれるのだと思います。自分のことを理解しようとしてくれる人を、もっと大切にしようと思えました。
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