あらすじ
未完となった『天の瞳』シリーズの最終話と、同じく未完の新聞連載『乾いた魚(さかな)と濡れた魚(うお)』を収録。著者の最後の作品を収録した文庫オリジナル。
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Posted by ブクログ
最終話。
灰谷さんにとっても、最期のときに書いた本。
あまりにも途中で、正直びっくりした。あっけに取られた。
え、これで終わり?って。
でも、期待を裏切られたっていうよりは、なんか悲しくなった。
続きが気になりすぎる。
こんなに読みたいと思えるってのは、そうそうないんだけど、それほどの本だったってこと。
そのあとを考えるのは自分でだなと思う。
この作品は、ホント読んでほしい本!
大人でも子どもでもどんどん読んでほしい。
おもしろい、興味深い、ためになる、応援したくなる、自分を見つめ直せる、そんな本だと思う。
Posted by ブクログ
天の瞳シリーズは、あまり好きでないので、すべて読んでいるわけではない。
だが最終話を読んでいて、いろいろ感じるところはあった。
また最後の作品、ということで、かなり気になっていた。
『乾いた魚に濡れた魚』は、好みドストライクで、
またものすごい感銘を受ける。
それだけに、完結していないことを残念にも思うが、
途中の作品――なので、灰谷健次郎という作家の仕事の途中を
見られて、親しげな感じを抱いた。
よくも悪くも一番最後だ。先生が伝えたかったことは、
ほぼ取りこぼさずに、私の中に生きていると思う。
取りこぼしたこと、汲み取れなかったこと、それもたくさんあるとは思うが。
それでも、先生のお陰で私は、小説家になりたいという
夢を描いた。叶うかどうかは解らないけれど、今は厚顔無知に「小説家になりたい!」
などとのたまうことはできはしないけれど、それでも、
私はこの夢のお陰で、小学生の時 いじめられても 希望を持てた。
Posted by ブクログ
天の瞳は、主人公の男の子たちが大人になる前に終わっているのが良い。
この最終話は、灰谷さんが闘病生活に入るために、途中で執筆を中断しているから、
文章が最後途切れている。
それを見て、
ああ、この人が遺してきた作品を、読まなきゃと思った。
灰谷さんは、教育界においても、偉大だ。。
Posted by ブクログ
灰谷さんは元教師だけあって、子供に対する観察が鋭く、教育者としてとても参考になる本だと思う。まだ途中だけれど、話にどんどん引き込まれて、主人公がどんな成長をするのか、親の対応や先生がどんなふうに変わっていくのかが楽しみになっています。
Posted by ブクログ
- 本当に途中でパタっと終わってしまった。タモツが打ち明ける秘密は何だったんだろうか。この中学は変われたんだろうか。小学校のヤマゴリラのように、中学のゴリにも何かしらの変化があったのだろうか。
- 推敲もちゃんとされていないんだろうな。未完の作品を世に出されるのって多分本人はめっちゃ嫌なんだろうなーとか考えてしまった。
- 書けなくなってしまったから最終巻になったのか。亡くなっていなかったらそれこそ北の国からのように、倫太郎に子供や孫が産まれていたりしていたのだろうか。
- 一緒に掲載されてた「乾いた魚に濡れた魚」も面白かった。灰谷健次郎の作品は天の瞳が初めてだが、説教くさい綺麗な理想を語るキャラが多いにも関わらず、読むうちになんだかんだ吸い込まれていく感覚は癖になるし、良い作品に出会えた。
Posted by ブクログ
どないになりはるんやろうーーーーと楽しみにしていたんですが、未完とはーーーー
明暗も残念でたまらなかったのにーーーー
あるのですねぇ、こういう事って
Posted by ブクログ
いよいよ主人公たち(中学生4人)が中学校の先生をどう変えていくか...というところまで来て、作者の筆が止まってしまった。うーん、残念。
60歳直前になった私にとっては、「天の瞳」でここまでに登場するじいさんたちがカッコいい。
Posted by ブクログ
灰谷さんが亡くなっていたことを、この本が未完だったことで知りました。もっと先が読みたかったので残念です。信念をしっかり持って生き抜かれた方、まだまだ伝えたいことがあったのでしょう。
Posted by ブクログ
灰谷健次郎さんが亡くなったため、もう倫太郎たちの話が読めなくなってしまった。どんな大人になっていくのか…続きが読みたい。とても残念でならない。