あらすじ
あの倫太郎が中学生になった。不登校、暴力・・・、厳しい子供のいまをじっくりかつ朗らかに描き出す必読の小説。
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Posted by ブクログ
再読ですが読む年代で感じる事が違いますね。倫太郎の成長がとても気持ち良い。また一回り大きくなりましたね。園子先生やあんちゃん、周りの人の言葉が心に染みます。
Posted by ブクログ
- シンナーとかレイプとか、先輩からさらっと説明される中学の荒れ具合が思った以上で、心配になる。これまでたとえやんちゃしてても大人達に暖かく見守られていた子供達が今後大丈夫なのだろうか、と。
- 中学校の先生は相変わらずの残念さで。まあ小学校の先生もみんな最初はそんな書かれ方だったけど。この人たちに守ってもらえることはないんだろうな…と。結論いつも通り倫太郎頑張れとなる。
- 倫太郎がメリケンサックでボッコボッコにされる描写と、園子先生が暖かい話をしてくれる描写が近すぎて、何とも言えない気持ちになる。
Posted by ブクログ
暴力による非行が横行していたころの学校の姿。
小学校での担任ヤマゴリラと、本音を話せる時間の共有から、制服や規則を守らせようとする中学校の先生とのいざこざまで、学校とか、先生のあり方を考えさせられる。
制服を着てこない生徒にじぶんだったらなんていうだろう。
制服を着てこない、規則を守らない、それだけで非行少年と認定して、その子の中身に寄り添えない、それは人と人の関係として、やはり何か異様なものを感じてしまいました。
暴力に訴える少年たちに、少林寺拳法の使える倫太郎はどう立ち向かうかが見どころでした。
人として誠実に正直に、そして主体的に生きていくことは難しいけれど、そうしようと賢明な倫太郎は確実に成長して、大人になってきている。
Posted by ブクログ
中学生の時期って、大人でもあり、こどもでもあり、難しかったなぁって思い出しました。大人は誰でも中学生だった時期があるから、どんなふうに接して欲しかったか、思い出せたらいいなと思います。その子に任せてただ見守るって、とても大変なことだけど。
Posted by ブクログ
小学校から中学校ってそういえばすごい差があることを思い出す。規律こそが非行の芽をつむという神話があり、生徒の言い分を聞くより威圧して言うことをきかせる教師達。倫太郎と満の純粋な疑問からでる行動はなかなか理解されず、周りと衝突を繰り替えす。そこをなんとか乗り越えようとする倫太郎の苦悩が痛々しかった。
Posted by ブクログ
倫太郎の、心の成長を描いている。灰谷先生だから描けたんだと思ってます。
大人と、子供の間にある何かを、結びつけてくれるものを教えてくれたような気がします。
Posted by ブクログ
私が中学生のころ、こんな強い意志はなかったし、考えることもレベルの低いものだった。
もっと早くこの本に出会っていたら、もっと早く強い人間になれたと思います。
Posted by ブクログ
小学6年生から中学1年生にかけての倫太郎と、倫太郎を取り巻く人々の物語。
中学生になり、新しい枠組みの中で、新しいタイプの先生方と出会う倫太郎たち。
自分たちの枠組みから外れる子どもたちを許そうとはしない先生方。
その一方で、子どもたちのために豊かな引き出しを準備して下さっている先生方。
そして引き続き、ほどよい距離をもちながら、見守ってくれる大人たち。
批判に流されるでもなく、
力による解決に走るのでもなく、
地に足をつけて、恥ずかしくない生き方を選び取っていく倫太郎がかっこいいです。
中学校の先生たちのあまりの頼りなさにガッカリしますが、がっつり頼りになる先生が出てきちゃうと物語が成立しなくなっちゃうので、仕方ないのかな?と思うことにします。