深緑野分のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第一次世界大戦、ノルマンディに上陸したアメリカ兵の2年間を描いた物語。
表紙とタイトルはほのぼのしているし、17、8歳くらいののんびりした男の子が一人称で語る物語なので、最初は牧歌的ですらある。冒険に行くみたいに呑気だ。
しかしやはり内容が内容なので、どんどんハードになっていく。
料理もレーション(糧食、野戦で食べる缶詰など保存がきくもの)ばかりで、美味しそうじゃない。主人公はコックさんだが、彼が腕を振るうシーンは少ない。
最初は謎解きがいくつかあり、それを通して読者も登場人物に親しみが湧くのだか、すっかり愛着の湧いた頃に、衝撃が襲ってくる。喪失感半端ない。
おっとりして暖かな性格の -
Posted by ブクログ
ネタバレ起承転転承結みたいな感じ?笑
期間を開けて読んでしまって、話が抜けかけた。戦争描写、心理描写が本当に美しい。
個人的理解としては、ユダヤ人や障がい者が犯罪者として迫害されてるとき、本当に犯罪者だったのはアーリア人、ドイツ人だったってことだよね。人種なんて不確定なもので、人を決めることはできない。結局のところ、何人だろうが極悪人はいるし、聖人はいる。
物語的驚かされる起承転結ではなかったけど、、導入が好きだったかな。読み終わった時、見返したらあの導入は必要だったのかは疑問だけど笑
あと、アウグステのお父さんのギゼラの薔薇の話は涙無しに読めなかったわ。刺さった。
第二次世界大戦後のドイツが分割され -
Posted by ブクログ
ネタバレ新刊案内で気になってはいたものの、なかなか読まずじまいだった『この本を盗む者は』(深緑野分)。
412ページあってやーーーーーーーっと読めた……長かった………。
物語の中で、主人公が核心を掴めずにいる状態がもどかしくてもどかしくて…
でも時間だけが過ぎていくあの感じが正直ちょっとつらくもあったけど、現実だって変わりないなとも思ったなぁ。
何やったらいいかわかんなくて日々をただただ過ごすだけの状態が続くのは同じなのに、
物語のキャラクター見て思っちゃうのは、私もそんな状態だからだろうなとも思うんだけど、
物事は一気には進んでいかない事もまた現実で、
マンガのようなスピード感のあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ全体的にホラー、もしくはホラー一歩手前のミステリーを集めた小説集。
「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」とか、「朔日晦日」とかはもうホラー。だって悪夢が無限ループしてたり、兄ちゃんがやばい奴に連れてかれてたりしてるもん。
個人的に好きだったのは「鐖奇譚」。なんとなく千と千尋っぽい。物を食べると大放出で消えるのを免れる的な話とか、主人公の親がやってる店の雰囲気がそんな感じ。台湾の九份をイメージしながら読んだ。
過去の自分の行動が実は別の人の命を助けることに繋がってた、とわかって、なんだかイイ話?と途中まではなるのだが、最終的には自分が望む未来に向かってその人たちを簡単に見捨てるし、そんなことしたのに -
Posted by ブクログ
戦場のコックたち
**著者**: 深緑野分
1944年6月、ノルマンディー降下作戦**から始まるこの物語は、特技兵(コック)として戦場に立つ新兵ティムと同年代の兵士たちの過酷なヨーロッパ戦線での経験を描いています。冷静沈着なリーダーのエドとともに、彼らは戦場や基地で奇妙な事件に遭遇し、時には謎解きに興じます。
ティムたちは戦場で、忽然と消えた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家で起きた夫婦怪死事件、塹壕戦の最中に聞こえる謎の怪音など、様々な不可解な出来事に直面します。死と隣り合わせの状況で、若き兵士たちは戦場の「日常の謎」を解き明かすことで気晴らしを見つけます。
戦場という過酷な背景の中