清武英利のレビュー一覧

  • 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの

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    先にドラマ版の石つぶてを見てしまったせいか、読み進めるワクワク感が無かったが、これを見てドラマ版はよくできているなとおもったし、ノンフィクションの本書を下書きに、映像化する際に、人間関係や登場人物の性格、伏線の張り方を少し変えてドラマチックに演出していることが分かって面白かった。

    また、松尾氏の汚職事件簿でもある一方で、刑事の戦いも物語であり、型破りな刑事が多く登場するが、今は管理社会でその存在は許されず、同時に検挙数も下がっているという。日本社会に様々な問題があるが、警察内部においてすら、ある種の息苦しさというのが存在するのだなと改めて思った。

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    2022年05月22日
  • 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの

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    他の方の書評にもあったが、淡々と実名で語るノンフィクションは読み応えがあった。

    だけど、完全勝利は難しく役得で逃げ切った大物たちが多いことが読み取れる。そこに警察官達の忸怩たる思いややるせなさも正直に書かれていると思う。

    機密費という名のもとに、好き放題に使っている官僚や政治家に怒りを覚えるも、一般大衆にはどうすることもできない。その闇に挑んだ二課の刑事たちの物語。

    タイトルである石つぶてとは?・・・
    巻末での『廉吏』な警察官に対して敬意を払いたいと素直に思いました。

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    2022年02月15日
  • 後列のひと 無名人の戦後史

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    最前列ではない人々に焦点があてられているところが、好感を持てた。
    戦時下のパイロット、ベトナムでの戦争孤児の人物も懸命に生き、誰からも慕われていることがよく分かる。
    中でも、山一證券の面々は、損と分かっていても残り最期を見届けた人たちだ。自分がその立場だとしても、きっと同じことができない。本当に頭が下がる思いだ。

    他にも東電社員の話、巻末の土地鑑定士の話も丁寧に書いてあり、自分たちの置かれた状況で勤め上げる矜持を感じた。

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    2022年01月14日
  • 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの

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    ドラマを配信で観てから読んだ。2課といえば振り込め詐欺を想起するけど、こう言う現場もあるんだな、と。公金の使い込みは腹立つけど、機密費の必要性は少しは認めるが、こんなことがあるとまだまだ闇は続いているんだろうと思うなぁ

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    2021年12月29日
  • しんがり 山一證券最後の12人

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    20年以上前の山一証券自主廃業を締め括ったギョウカンを描いた渾身の作品。登場人物にも、描いた作者にも、心から敬意を評したい。まさに渾身という言葉がピッタリだと思った。本当に色んな意味で、この時代に読んでも変わらない何か突き動かすものを感じた。

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    2021年10月11日
  • 後列のひと 無名人の戦後史

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    登場人物達の生きた時代、大変な時代だった。1938年生まれの小生は彼らと時間軸がやや重なるところがある。特に森下氏のけちの話もうひとつ別の本で二人でタクシーに乗った時目的地直前に用があると言って下車した後目的地に歩いて行った逸話を思い出した、タクシー代を相手払いにさせた話を思い出した。

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    2021年10月04日
  • 後列のひと 無名人の戦後史

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     無名人の戦後史という副題が内容を表している。6章18話だが、各話がすべて独立というわけではなく、関連している話もある。また、後列はいえ、最前列ではないだけで前の方の列と言えるとい思う。
     それだけに各々に話になるだけの人生があって、物語になっているのだ。そして、いずれもが一生懸命に生きていることがよく分かる。
     こんなに必死なのにこれしか報われないのかと読むか、苦労を超えて一生懸命働くことが立派だと感じるか、読者によって感じるところは様々であろう。
     人生いろいろではあり、自分の周囲だけではわからない世界を知ることは意味がある。いろいろな人がいるのは面白いというか価値の大きさを改めて感じた。

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    2021年09月21日
  • 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの

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    「しんがり」が良かったので、こちらも手に取る。

    期待に違わず面白く一気読みでした。事件そのものは、私の中では山一の方が衝撃的で、こちらも同じ外務省で、この後に世間を騒がした、佐藤優・鈴木宗男の一連の事件の方が印象に残っている。

    本書もノンフィクションではあるが、出来のいい映画を見ている様に一気に話が展開していきます。捜査をする刑事がホント濃い人ばかりで、こんな組織の中では、自分は絶対に生き抜けないとつくづく思いました。

    摘発された松尾も、最後は外務省を守ったのか。捜査では明らかにできなかったそこを、作者が突っ込めたら凄い傑作になってると思う。

    この人の作品はもう少し読んでみたい。

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    2021年09月05日
  • トッカイ 不良債権特別回収部

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    バブルの後始末に奔走する男たちを描いたノンフィクション。

    乱脈融資に走った住専会社。それを裏で後押しした銀行。莫大な不動産融資により膨れ上がった不動産業者。
    バブルの熱狂で異常な日本の後始末をするために作られた整理回収機構のおはなし。

    冒頭から悪徳債務者の実情、手口が描かれていて、トッカイ側の人間との対比で非常に読みやい。当時の男たちの苦労を十分に理解できた。しかも出てくる人間はほぼ実名。
    普通のサラリーマンとして入った会社がバブルの影響で破綻し、なんの因果か債権回収を行う羽目になった男たちの苦労。時にはヤクザともやり合い、命の危険も感じながら仕事をするなんて。同じ金融機関としてもなかなか

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    2021年04月04日
  • トッカイ 不良債権特別回収部

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    バブル時代の象徴のような出来事でした。土地神話が生んだ事件というか欲望というか。
    今は株がバブル状態ですかね。いつまでたっても懲りない人が多いこと。

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    2021年04月04日
  • トッカイ 不良債権特別回収部

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    戦後バブルの負の遺産(不良債権)を追い続けた追い続けた男たちと、追われ続けた怪商たちの闘い。中坊という強力な個性のトップに率いられた組織は徐々に回収に執念を燃やす集団に変化し、回収という狩りに魅せられたものはより、仕事に没入、回収の最大化に向け、手法も先鋭化させてゆく。一方で世間からは遠い記憶となり、人々は忘れてゆく

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    2021年02月07日
  • プライベートバンカー 完結版 節税攻防都市

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    ノンフィクション
    外資系金融機関の営業に転職したい人や海外移住希望者(新興国に早期退職)にも一度読んでみることをお勧め。

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    2020年01月28日
  • 奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢

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    この本を読んで、今まで「ソニー信者」であった私が、その後一切、ソニー製品を買わなくなったのは言うまでもない。

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    2018年11月28日
  • 空あかり 山一證券“しんがり”百人の言葉

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    ●『しんがり』は、本もWOWOWドラマも大好きなので、その続編(こちらはノンフィクション)版が出たので飛びついた。

    ●倒産した会社の社員たちから、どのように人生をリカバリーしてきたかを学びたい。

    ●自分が経験し、実感してきたことと同じ事が書かれてあり、共感出来る部分が非常に多い。今後の人生に参考にしたい。

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    2018年10月24日
  • 空あかり 山一證券“しんがり”百人の言葉

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    ・元巨人の球団代表、清武さんの渾身のノンフィクション「しんがり」の20年後を追った作品


    ・WOWOWでドラマ化され、注目をあびた「モトヤマ」の人たち。20年の過程と現在の仕事や思いが綴られている。

    ・「しんがり」の原作を読み、ドラマを見ているとこの本を読むことが感慨深い。

    ・20年前1つの会社の中にいた人たちの思い入れやつながりの深さにさらに感銘を受けます。

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    2018年01月06日
  • 空あかり 山一證券“しんがり”百人の言葉

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    モトヤマの人たちのその後を書いた本なのである。しんがりを読んだとき、『この人たちはその後どういう人生を歩んだだろうか』と気になったのでこの本がでることを待ち望んでいた。出てくる人たち、みな前向きに生きている人ばかりだったけど、愛する会社がぼんくら経営者の不誠実な経営で消えてなくなった悲しさから立ち直れた人はほんの少しだったように感じた。山一消滅はとてつもない悲しさと怒りを生み出し、その思いはまだまだ沢山の人の心に影を落としている。読んでいてずっと悲しかった。そして、サラリーマンとして今後の生き方を考えさせられる本であった。

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    2017年11月19日
  • 奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢

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    人をコストとしか見ず、自社の本質を忘れた企業の末路が描かれている。初心を忘れたらどうなるのか、ビジョンを描けなければどうなるのかがよく分かり勉強になった。
    目の前の利益に惑わされず、ビジョンを示せるリーダーの存在の重要性を痛感した。

    #読書記録 #読書 #読書倶楽部
    #奪われざるもの
    #清武英利
    #sony #ソニー
    #2016年58冊目

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    2016年06月21日
  • 記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記

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    途中までは確かに面白かったんだが。

    読売新聞の元記者。
    豪放磊落な先輩たちがまだ残っていた頃の会社に入り、そのエピソードや、ご自分の不器用で辺りとゴツゴツしながらも真実に迫ろうとする姿。
    お会いされたこともない記者の記事に感銘を受けつつ、その評価にも触れられる。

    ただ、途中から読売巨人軍の球団代表とかになって来てこの辺からおかしくなった。
    ナベツネとの衝突。独裁ぶりと、反発。
    解雇から、どのようにノンフィクション作者になって、何を考えて生きて来たか。

    全く興味のない世界なので知らなかったのだが、ナベツネと喧嘩して放り出された社長だったのか。

    いいんだが、どうしても、俺はこうやって闘った

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    2026年03月15日
  • しんがり 山一證券最後の12人

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    過去の歴史や日本企業の体質の理解につながり良かった。
    ただこの手の本は結構読んでいるので、パターン的にはそれらと同様。
    登場人物が多く、話も細部まで書かれているので、ちゃちゃっと事件の真相を知りたい人には、読むのに時間がかかって不向きかな。

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    2026年03月06日
  • プライベートバンカー 完結版 節税攻防都市

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    完結版になったので再読。追加パートは佐藤浩市との対談で、ガンジーの墓に刻まれた「現代社会に巣食う7つの滞在、その櫃は労働なき富である」は含蓄。ちょよっと書類書いて、お金を右から左に動かして(しかも人の金!)、大金稼ぐ商売は無くなればよい。不労所得は今の所得格差の元凶。50%の税率でも良いと思うが貧乏人は哀しいかな貯金の利息にかかる数十円の税金に文句を言う。NISA以外の税率は50%にすべきだろう!それで日本から富裕層が海外に移住していなくなっても文句はないのだが・・・

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    2026年03月02日