清武英利のレビュー一覧

  • 奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢
    ソニーという大ブランドの中のリストラ。ビジネス本で中身はさほど濃くはないが、ドキュメンタリーとしては学ぶとこもある。
  • トッカイ 不良債権特別回収部
    『しんがり』の著者が今度は不良債権処理に奔走する整理回収機構と逃げる債務者の戦いを描いた本作。登場人物と複数の債務者が登場し、話が幾度も切り替わるため物語としての面白さ、読みやすさは『しんがり』に比べると落ちる。
    しかし、整理回収機構で戦った面々、トップを務めた中坊公平などの美学や生き様には感じるも...続きを読む
  • 後列のひと 無名人の戦後史
    歴史に名を残すような人ではないものの、日本の社会で生きた無名の人18名にスポットをあて、それぞれの人の人生について取材した本。
     どの章も短く読みやすくできている。東京オリンピックの選手村の土地安すぎではないでしょうか?
     翻弄される人生の裏に国家や政治、大企業の思惑がある。
    それはノモンハンで戦車...続きを読む
  • 後列のひと 無名人の戦後史
    著名人の陰で実務に徹したいぶし銀の人々の功績の話、はかりではないのでそういうのを期待するなら間違いだが、文字通り無名の、この本でしか取り上げられないような知られざる人について書かれた読み物で、それなりにおもしろい。著者は後から奥付を見たが元読売新聞だそうで、言われてみればまさしく文章が読売調だなぁと...続きを読む
  • 後列のひと 無名人の戦後史
    最前列ではなく、後列の目立たぬところにいて、人や組織を支え、しかも一本筋が通った人たち。そんな人たちにスポットライトをあて、残した爪痕や非凡な歴史をあぶり出す。
    18編から成り立つが、その主な人物像を列挙しておく。
    ・戦時下、事故死した戦闘機のテストパイロット
    ・特攻隊員が散華の前夜に宴を張る旅館で...続きを読む
  • しんがり 山一證券最後の12人
    山一證券の破綻を描いただけのようにしか自分は思えません。
    範囲が広すぎて焦点が絞れて無いのでは。
    題材は面白いのにね。
  • 文藝春秋2021年4月号
  • サラリーマン球団社長
    元ジャイアンツ球団代表によるノンフィクション。阪神の野崎球団社長、カープの鈴木本部長の奮闘が描かれる。それにしても旧態依然とした阪神の体質にはトホホ感しかない…。近代経営のIT企業が親会社をいているチームが強いのが納得!
  • サラリーマン球団社長
    もったいないと思いました。
    これだけの材料があればもっと一杯書けたんじゃないのかな。
    もっと細かいところが読みたかったですね。
  • 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの
    ドラマが秀逸でしたので原作が気になり拝読。小説では事実の積み上げと真相究明、突き付けた事実に対する国の対応の歯痒さが淡々とつづられています。新聞読んでる感じですが、下手に飾り立てるより事件の凄さが分かります。
    小説気に入った方はドラマもお勧めです。
  • しんがり 山一證券最後の12人
    コンプライアンス、コーポレートガバナンスが叫ばれる現在、この当時の先延ばし、隠ぺい、保身、バブルに踊ったというのもあるだろうが、見た目さえ整えれば、何やってもよい、結果が出るなら危ない橋だってわたる、会社のためという名の無責任、本当に過去の悪癖悪習なのか。
    「主な登場人物」を見て、どんな劇的な活躍が...続きを読む
  • プライベートバンカー 完結版 節税攻防都市
    小説だと思って読んでいたら、ノンフィクションだった。話があっちこっちに飛ぶわけだ。ある程度の知識はあったので、内容にそれほど目新しさはなかったが、不正の事件についての記述は面白かった。後日談である、追跡章が一番面白かった。被害者が幼い娘を残して亡くなってしまったのは皮肉な話だ。
  • プライベートバンカー 完結版 節税攻防都市
    タックスヘイブンのシンガポールを舞台にした、野村證券出身のプライベートバンカー、海外移住者、国税査察官、ショッキングな不正事件など、投資・金融関係者には、一気読み間違いなしのノンフィクション。

    シンガポールの風景だけでなく、海外租税回避の現場が生々しい。

    資産家というのは幸福ではないというのは庶...続きを読む
  • 空あかり 山一證券“しんがり”百人の言葉
    私も証券会社の「しんがり」です。
    山一證券の2週間前に、破たん申請をした三洋証券です。

    当時のことが鮮明によみがえってきました。
    20年経っています。

    いろいろな方のその後の人生が描かれた本書、
    特に何かを学んだり得たりするないようではないのですが
    共感を得るところが多くありました。

    登場する...続きを読む
  • Yの悲劇 独裁者が支配する巨大新聞社に未来はあるか
    ナベツネに更迭された村尾清一氏よみうり寸評最後のことば
    「人生という舞台では、千両役者がこじきになることもあれば、ダイコンが殿様になることもある。が、それぞれ役割を演じて、いつか去って行く。さて、満十八年間この欄を担当した筆者にも、ときがきた」
    前半は福沢諭吉翁のことば。

    ナベツネさんはジャーナ...続きを読む
  • 奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢
    ソニーのリストラを追ったドキュメント。徹底的に、リストラされる側に立った記述で、リストラ部屋での生活、辞職とその後の人生を追う。同時に、リストラを敢行した経営陣に対する厳しい批判が挟まれる。これだけ悪者にされると、歴代の経営者は辛いだろうけれど。
  • Yの悲劇 独裁者が支配する巨大新聞社に未来はあるか
    元巨人代表の清武さんと、ノンフィクションライターの魚住昭さんの対談形式の書です。
    異色な二人かと思いましたが、全共闘世代、メディア出身者同士という共通点があり。
    清武さん巨人代表解任内幕の詳細が綴られているかと思いましたが、読売新聞の渡邉会長に関する話題がメインでした。読売新聞の未来を憂いております...続きを読む
  • Yの悲劇 独裁者が支配する巨大新聞社に未来はあるか
    ついこの間だと思っていた『清武の乱』ももうそんな昔のことになるのか。時間が経つのは早いな…

    読売新聞がいかに渡邉さんの独裁下にあるかがエピソードとともに語られている。対立当事者の本なので、いくらかバイアスがかかってると思うが、それでもメディアとしては致命的な欠陥を抱えた会社だということがよく分かる...続きを読む
  • 奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢
    主体的にキャリア形成する人は沈みゆく船から飛び降りるタイミングが適切なのかもしれない。
    属する組織の規模内でしか行動できない人は組織とともに沈みゆくしかないと思った。
    保身とは現状維持だけでは済まされないんだと。
  • 文藝春秋2023年9月号

    秋篠宮家の娘たちの擁護記事

    どんな内容かと思って購入しましたが、A宮一家の娘たちがいかに大変で悲壮感たっぷりで辛い目に遭っているかという話がつらつら書かれていただけでした。残念です。皇族の方々が並々ならぬ重圧の中で役目を果たしてくださっているのは最もですが、この一家の人々と他の皇族の方々を並べて語ることは許せません。やたらと、...続きを読む