堂場瞬一のレビュー一覧
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ネタバレ【警視庁追跡捜査係シリーズ第8作目】
今まで10年以上も未解決だった事件を掘り起こして、当時の捜査官たちのプライドを傷つけるような捜査係だったが、今回は権力でもみ消された事件で、西川と沖田の命も危なく、ハラハラした。
沖田が新米刑事の時に起きた事件で、自殺と処理された事件にずっと違和感があり、再捜査することを決意する。
沖田も西川もプライベートで彼女・奥さんといろいろあり、なかなか調子があがらない。ただ、いつもぶつかりあう二人が、背後に大きな権力があることに気づき、慎重になるのもよりハラハラした。
その権力者と退治するとき、事件が自分たちが危険なめにあってまたもみ消されるのを防ぐために、西川と沖田が信頼する刑事たちに情報を渡しに行く。
それがアナザーフェイスの大友、失踪課の高城、犯罪被害者支援課の村野、新しいシリーズの一之瀬たち。鳴沢了には渡さないらしい。西川と沖田は同僚部下の三井たちを巻き込まないようにしているのに、捜査をしたい三井たちの気持ちを汲み取り、高城がそっと教えてアドバイスしているのが面白い。
よし、次は一之瀬シリーズも読み始めようと思う。 -
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ネタバレ史実とフィクションを織り交ぜて描いた一作。
1934年、日米野球のためにベーブ・ルースらと共に来日したディック・チャンドラーと大リーガーたちの世話役兼通訳として東京大学学院生の京極勝は、友人になる。その後、1960年にディックは、再来日し京極と共に地図を探し求めるようになるが、ディックの来日の本当の目的は別にあるようで……。
野球メインの話かと思いきや、戦争の暗い部分をさらけ出すサスペンスだったことが驚き。
野球とサスペンス好きには堪らない一冊。
*この作品を読んでいるときに元中日ドラゴンズのピッチャーである杉下茂氏の訃報が届いた。杉下氏はこの作品に描かれているプロ野球発足時に活躍していた選手であり、今のプロ野球の礎を作った1人。今のプロ野球があってそれを楽しめているのも先人たちの働きがあってからこそだと作品と杉下氏の訃報を通じて改めて思えた。 -
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ネタバレ【警視庁失踪課シリーズ第10作目】
最終巻。もっと読んでいたいと思いつつ、綾奈ちゃんの死の真相を知りたいと焦って読み進める。
高城の思いと同じで、気持ちが焦り、時々行を読み飛ばして戻りを繰り返すことも何度か。
途中から、真相に近づいていくわけだが、どんどんと想像がふくらみ、悲しくなっていく。
殺人事件ものだから、殺人自体が悲しいのだが、今回は犯人を思うと悲しくそして寂しくなる。
途中で追跡捜査課の西川と沖田や総務課の大友(話の中で高畑も)もでて、少し嬉しくなる。
この事件が終われば、高城は警察をやめてしまうのではないかと思ったが、失踪課のメンバーのやり方で、次の事件に向かった高城が見れてほっとする。
シリーズとしては最終巻で、もう読むことはできないが、違うシリーズでまた高城や失踪課のメンバーが見れるといいな。 -
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ネタバレ新聞社の支局長として20年ぶりに地元に戻ってきた記者の福良孝嗣は、着任早々、殺人事件を取材することになる。被害者は前市長の息子・野本で後頭部を2発、銃で撃たれるという残酷な手口で殺されていた。一方、高校の陸上部で福良とリレーのメンバーを組んでいた県警捜査一課の芹沢拓も同じ事件を追っていた。捜査が難航するなか、今度は市職員OBの諸岡が同じ手口で殺される。やがて福良と芹沢の同級生だった小関早紀の父親が、20年前に市長の特命で地元大学の移転引き止め役を務め、その後自殺していたことがわかる。早紀は地元を逃げるように去り、行方不明になっていた……。
新聞記者と刑事さんが同級生の犯人と思しき人をタッグを組んで見つけ、そして、助けようとする。本来なら交わってはならないコンビだが、過去に縁のあった同級生のために動くのが青春感があって熱かった。小さな田舎の街での人間関係や旧友たちも出てきてミステリーというよりかは青春小説という感じであった。 -
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ネタバレ【警視庁失踪課シリーズ第8作目】
いよいよ高城が娘の失踪と向き合うようになった。自家用車を用意し、身元不明の女性の遺体が出るたび、現場に確認しに行くようになる。
そこで、拳銃を持った新米巡査の失踪とドラフト1位の高校球児の失踪がある。
新米巡査は自殺として処理され、交通課に移動になっていた法月が対応する。高校球児は、意図的に失踪しているようであり、高城が元野球選手の醍醐と探す。
高校球児は見つかるが、実は意図的失踪を知っていた高校野球の監督。
高城が関わる失踪事件で、本人が見つかるケースはだいたい関係者が知っている秘密をあかさないことで、事件が長引く。
高城同様、読んでいて腹立たしいが、秘密にしちゃう気持ちもわからなくもない。
期待していた高城の娘の失踪に進展はなく、次作移行へ持ち越しか、と思っていたら、最後は意味深な終わり。もしや遺体で見つかった。。。のか。 -
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ネタバレ【警視庁失踪課シリーズ第6作目】
5作目で真弓は出世の道が閉ざされ、やる気を失う。そのため、法月を失踪課から手放し、異動させてしまう。
その法月から、以前から着手しようとしていた5年経過してしまった失踪事件を置き土産として高城に渡す。
高城の娘は7年前に失踪しており、まだ見つかっていない。その高城に5年前の失踪者を探させることで、娘の件も探すことができるようになる、と信じて法月は高城にその事件を預ける。
5年前に失踪したのは野崎健生。大日本技術総研の創業者の血縁でロボット工学者だが、いい待遇は受けていなかった。
その失踪者の名前で、会社に爆発事件が起きる。高城は事件は許せないが、生きているという望みをかけて失踪者を探す。
今回もいつも捜査しない舞の親族が、大日本技術総研の創業者の血縁と仲がよく、高城が話を聞けるようになったりとキーマンになっているのが面白い。
結局、失踪者は5年前に自殺していて、それを知っている同僚が、今回野崎を警察が探し始めたのをきっかけに事件を起こした。
自殺していた、という事実がとても悲しかった。
そろそろ高城は娘を探しだすのか。気になる。 -
購入済み
全く関係ないはずの事件がつながってるって、推理小説の中では結構ありそうな感じですが、その繋がり方は、小説ごとに違うのは当然です。果たしてどんなふうに繋がるのかなと楽しみでした。さすが堂場瞬一さん、自然な流れの中で事件がちゃんと繋がっていました。二つの事件が話の中で行ったり来たりするので、3日ほど読めない日があったら、自分の頭がごちゃごちゃになってしまい、自分の中で話を整理し直すのが大変だったけど、最後まで楽しめました。話の所々に、堂場さんの別のシリーズに登場する、”同僚“の方々が出てくるが嬉しかったです。他のシリーズも読んでいるファンならわかる、っていうところが素敵です。次に何を読もうかな、と楽しみになりました。最後の話のまとめ方は、やはり人間味を感じる終わり方でした。
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本作は<ラストライン>と銘打ったシリーズで、加えて他シリーズにも入り込んで活躍をしている「ガンさん」こと岩倉刑事が主人公である。<ラストライン>と銘打ったシリーズ等では、「50歳代に差し掛かっているベテラン刑事」として登場する。が、本作はそうではない。「50歳代に差し掛かっているベテラン刑事」という劇中人物造形が出来上がって行く過程というような、交番勤務から刑事になったような頃、若い刑事として結婚の話しが在ったような頃、子どもが未だ幼かったような頃というような「“ガンさん”の過去…」という物語が綴られ、そういう篇を集めているのだ。少し夢中になった。
「ガンさん」こと岩倉刑事は、古い事件の事となれば異様なまでに憶えているという少し不思議な人物だ。また、事件には目配せして憶えておくようにすべきだというような考え方をしているのかもしれない。ベテラン捜査員として押す、引くと大胆に行動する。そして捜査会議では、“流れ”や“勢い”に対して「待った!」と思い切って発言をする場合が在る。それが「最後の一線」ということで「ラストライン」というシリーズの呼称の由来になっているようだ。
「50歳代に差し掛かったベテラン刑事」ということで、或いは初登場の以前の段階で、その来し方というようなモノが漠然と構想されていたのかもしれない。本作は、そうした構想に確かな形を与えたモノということになるであろう。本作に収められた各篇は、何れも一寸愉しい。
「ガンさん」こと岩倉刑事が活躍する作品は一通り読んでいると思うが、これからも愉しみたいシリーズである。 -
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ネタバレシリーズの中で1番好きな作品
何度読んでも面白い
アナザーフェイスの大友が撃たれる
タイトル通り仲間の刑事が撃たれ、事件解決へ全力を注ぐ
沖田・西川だけじゃなく全刑事の熱さが凄く気持ち良く感じた
事件は大友が事情聴取を行い、身柄を拘束した男が黒幕
手先として使われていた男による犯行だった
黒幕の行っているビジネスの障害になるかもしれないと言うだけで大友は殺されそうになった
大友は息子を育てることを1番に考えた働き方を選び
沖田は想う相手がいながらも、刑事を選び
西川は変わりつつある家族を守りつつ、刑事を選ぶ
三者の刑事の姿が頼もしかった
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堂場瞬一『絶望の歌を唄え』ハルキ文庫。
元公安警察官を主人公にしたミステリーサスペンス。
日本の首都で起きた爆弾テロというきょうがくの出来事にページを捲るスピードが上がる。これまでの堂場瞬一作品の特徴からすれば、ミステリーは単純で既に登場している誰かが犯人であるのは間違いない。
となると、冒頭に登場したあの男が一番怪しいのだが、犯行動機までは考えが及ばない。そして、あのフリーライターの女性も事件に関係しているのだろう。
と、ここまで前半100ページを読んだ所で記しておこう。果して正解か否かは……
全くの予想通りだった。まだまだ頭は衰えていないようで少し安心した。しかし、ラストが非常に良い。
10年前に東南アジアにPKO派遣され、現地で過激派による爆弾テロの恐怖を味わった元警視庁公安部外事三課の安宅真は東京の神保町でフリーバードという名の喫茶店を営んでいた。
ある日、安宅が店を閉めようとした時に店の裏手のビルで10年前のような爆弾テロが発生し、しばらくするとイスラム過激派が犯行声明を出す。翌日、安宅の店にフリーライターを名乗る新藤美紀という妙齢の女性が現れ、安宅に元警察官の立場での取材協力を依頼するが、安宅に嘘の情報を与える。彼女の正体は……
そして、安宅の喫茶店の近くで殺人事件が起こり、2度目の爆弾テロにより安宅の知人が死亡するなど、安宅に危機が迫る。
本体価格800円(古本110円)
★★★★★