堂場瞬一のレビュー一覧
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ネタバレ良い意味でまた一年待つのか…と言う終わり方。
初心の業
業の意味は悪行の意を持つ。
悪行とまでは言わないが各々が抱える後悔の念を意味しているのではないかと思う。
今回の主人公は綿谷。
彼が過去に逃してしまった指名手配犯が帰省先に現れ、身柄を抑えようとしたタイミングで警察官からの発砲で怪我をしてしまう。
指名手配犯が綿谷に何用だったのか、意識が無くなる直前に残した言葉の意味を探る中、綿谷が襲われる。
岩手・東京と県を跨いだ事件に活躍するSCU。
メンバーの個性を活かしたやり方で今回もあっぱれ。
綿谷が主人公の今回は、常に目線は『先』
綿谷自身・家族・SCUの将来
そこでこのタイトル
足元 -
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大変申し訳ないが、堂場瞬一先生がどなたであるかは存じ上げていなかったし、今もそこまで承知はしていない。ただ、この本は抜群に面白い。
古代バビロニアに実在したと考えられるラガーン人(空想である)の末裔だと自称する民族集団と主人公、さらにはスウェーデン警察にアメリカCIAなどをも巻き込んだグローバルな小説である。
歴史設定も見事であるし、国家間の複雑に絡み合った思惑も丁寧に描いている。また、途中のカーアクションなどの細かい描写も臨場感あふれる記述で素晴らしい。
上下巻あり、そこそこ長めだと思うかもしれないが、読み進めると途中でしおりを挟むのが嫌になるくらい夢中になれる本である。 -
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訳の分からない(読む前は)表題だが著者名によって購入。期待せず読み始めたが、これが非常に面白い。1日で一気読み。
主人公は実在の人物かどうか不明だが、日本初の雑誌百万部を実現したキング(本書ではエース)の物語。
登場人物が実名と仮名とが混在している。実名で出てくるのが谷崎潤一郎。まあ端役でしかないからだろうか。仮名代表は菊池寛。こんなに存在感のある人物だったとは。芥川龍之介もすぐに分かる。まあこんな感じだったんだろうね。後はよく分からないがこれを調べるのも楽しいだろう。
それにしても雑誌がメディアの中心だった時代。その熱気が素晴らしい。 -
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王道の警察小説。シンプルだけどソコがまた良かった。2年前に妻を亡くし、小学2年の息子を育てるシングルファーザーのテツ。子育てのため、刑事としての一線を退いていたが、男児誘拐時間で一時的に復帰することに。息子と変わらない年齢の被害者とその親に寄り添う優しさと、かつて敏腕刑事と言われた鋭い洞察力で一度は取り逃した犯人を探し出す。イケメンだけどキャラクターとしてのインパクトは弱めなテツと、熱血刑事タイプの柴のコンビも良い。息子も大事だけど、刑事としての仕事も忘れられない。その板挟みに悩みながら、今後どんな子育てをしていくのか。そして、仕事の間の息子を託すクセあり義母との関係性など、楽しみなシリーズを
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2024.07.26
1970年生まれ、現在53歳の私にとっていろいろ考えさせられる一冊。
まず自分の生まれたころについて「いま」読むことが新鮮。
例えば、タバコの立ち込める煙と匂いが全編に漂っている社会、家庭、組織は2024年のいま完全に遠くなった。
例えば、土曜日の位置付け。
半ドンは私にはわかるが週休2日が当たり前の世代には?だろうなあと思う。
例えば、定年は55歳、だから、53歳の主人公たちには、ゴールはすぐそこに。
今は65歳、それまで年金もでないから働かざるをえない。
次に53歳のときに「考える」ことについて非常に考えさせられる。これまでに属してきた組織、自分のいずれについても「あ -
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仕組まれたマラソンレースに歯向かう2人のアスリート。一人は天才ランナー山城。もう一人は安定した力はあるが、優勝するまでの力はない甲本。甲本は山城のかませ犬となるべくペースメーカーとなることを承諾する。この2人を取り巻く陸上界の暗部も描かれる一方、人情論的浪花節的な監督・コーチも控え、人間関係がたまらなく魅力あるものとなっている。
「チーム」シリーズを読み、「キング」を読んだ最後にこの小説を読んだ。学連選抜のチームメートも説得役として出てきており、オールスター勢揃いといったところ。
もともと箱根駅伝関連の小説を読もうと思ったのがきっかけでズルズルハマってしまった。
駅伝を愛する者、スポーツを愛す -
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ネタバレ天才ランナー山城に世界記録を出させるという目的のためだけに新設された東海道マラソン。
それに反発し途中棄権してやろうと目論む山城。
ペースメーカーとして雇われたことに鬱屈している甲本。
そんな二人が、30キロ地点を過ぎても走りをやめなかったことから展開されていく熱血ドラマ。
山城が求めていたのは、風よけでも電子掲示板でもスピードコース(彼にとってはぜんぶムダな甘やかし)でもなく、底力を振り絞って本気で競い合えるライバルだったのだ、て構図がたまらなく(・∀・)イイネ!!
その意味では汚れ役に徹した音無も(結果として)最高の仕事をしたわけだ。最後の最後に途轍もないご褒美を二人から受け取