堂場瞬一のレビュー一覧
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ネタバレ高城さんの最初のお話
大きな傷がある刑事がどう生きていくのか
同じ境遇の人を救う課に配属されるという酷な人事のように見えて、彼を迎え入れる組織や仲間たちの言動はとてもよかった
警察小説としての事件の解決だけじゃなく
高城さんの人生を描くシリーズに期待が高まる
失踪した彼の過去は不運続きで、彼が悪いと言い切れないものだった
就職に失敗し、就職出来たと思えば悪徳商法
彼の運の無さ、優しさ故の今が可哀想だった
結婚という転機を控えていたが、彼の良心が過去を見逃すことを許さず
婚約者を傷つけることになったのは、もっといいやり方があったのではと思うところもあった
高城さんの作る失踪課
失踪 -
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紐解き始めると、頁を繰る手が停められなくなる。少し夢中になる雰囲気が在る。
色々と“シリーズ”の作品を送り出している作者の作品だが、本作はシリーズではない作品だ。或る刑事が主人公となる物語である。
北関東のとある県、架空の街である北嶺市を舞台に展開する物語である。“棘”とは、本作の主筋になる未解決事案のことである、主人公にとっての様々な個人的事情や想いを「引っ掛かり、刺さる場合の在る何か」というようなことで、象徴的に表現した語句なのだと思った。
県警捜査一課で辣腕刑事として少し知られている上條は、或る事件の捜査へ参加することを強く希望していた。北嶺市で発生していた誘拐事件である。
北嶺市で高校 -
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ネタバレすごく面白い
私に知識が無い事が悔やまれる
知識があれば恐らくもっと面白く感じるだろう
現状で星5を付けて、もっと面白く感じるようになったら…。
舞台は1959年のNY。
舞台設定がピンとこない。
たくさんの注釈にピンとこない中、
読み進めていると、その世界に入り込んでるかのような感覚。
非日常の感覚のはずが、しっかりと想像できるのが堂場先生の状況表現の巧みさだと思う。
犯人と犯人。
被害者と犯人。
難しい事はないが証拠が少なく、なかなか結論に辿り着けないのが、主人公が警察ではなく探偵ゆえというところ。
主人公のみが背負う真実や将来は、友情だけでは重いように思えるが、堂場先生の描く主人 -
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ネタバレ【警視庁追跡捜査係シリーズ第8作目】
今まで10年以上も未解決だった事件を掘り起こして、当時の捜査官たちのプライドを傷つけるような捜査係だったが、今回は権力でもみ消された事件で、西川と沖田の命も危なく、ハラハラした。
沖田が新米刑事の時に起きた事件で、自殺と処理された事件にずっと違和感があり、再捜査することを決意する。
沖田も西川もプライベートで彼女・奥さんといろいろあり、なかなか調子があがらない。ただ、いつもぶつかりあう二人が、背後に大きな権力があることに気づき、慎重になるのもよりハラハラした。
その権力者と退治するとき、事件が自分たちが危険なめにあってまたもみ消されるのを防ぐために、西川と -
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ネタバレ史実とフィクションを織り交ぜて描いた一作。
1934年、日米野球のためにベーブ・ルースらと共に来日したディック・チャンドラーと大リーガーたちの世話役兼通訳として東京大学学院生の京極勝は、友人になる。その後、1960年にディックは、再来日し京極と共に地図を探し求めるようになるが、ディックの来日の本当の目的は別にあるようで……。
野球メインの話かと思いきや、戦争の暗い部分をさらけ出すサスペンスだったことが驚き。
野球とサスペンス好きには堪らない一冊。
*この作品を読んでいるときに元中日ドラゴンズのピッチャーである杉下茂氏の訃報が届いた。杉下氏はこの作品に描かれているプロ野球発足時に活躍していた選手 -
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ネタバレ【警視庁失踪課シリーズ第10作目】
最終巻。もっと読んでいたいと思いつつ、綾奈ちゃんの死の真相を知りたいと焦って読み進める。
高城の思いと同じで、気持ちが焦り、時々行を読み飛ばして戻りを繰り返すことも何度か。
途中から、真相に近づいていくわけだが、どんどんと想像がふくらみ、悲しくなっていく。
殺人事件ものだから、殺人自体が悲しいのだが、今回は犯人を思うと悲しくそして寂しくなる。
途中で追跡捜査課の西川と沖田や総務課の大友(話の中で高畑も)もでて、少し嬉しくなる。
この事件が終われば、高城は警察をやめてしまうのではないかと思ったが、失踪課のメンバーのやり方で、次の事件に向かった高城が見れてほっと -
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ネタバレ新聞社の支局長として20年ぶりに地元に戻ってきた記者の福良孝嗣は、着任早々、殺人事件を取材することになる。被害者は前市長の息子・野本で後頭部を2発、銃で撃たれるという残酷な手口で殺されていた。一方、高校の陸上部で福良とリレーのメンバーを組んでいた県警捜査一課の芹沢拓も同じ事件を追っていた。捜査が難航するなか、今度は市職員OBの諸岡が同じ手口で殺される。やがて福良と芹沢の同級生だった小関早紀の父親が、20年前に市長の特命で地元大学の移転引き止め役を務め、その後自殺していたことがわかる。早紀は地元を逃げるように去り、行方不明になっていた……。
新聞記者と刑事さんが同級生の犯人と思しき人をタッグを -
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ネタバレ【警視庁失踪課シリーズ第8作目】
いよいよ高城が娘の失踪と向き合うようになった。自家用車を用意し、身元不明の女性の遺体が出るたび、現場に確認しに行くようになる。
そこで、拳銃を持った新米巡査の失踪とドラフト1位の高校球児の失踪がある。
新米巡査は自殺として処理され、交通課に移動になっていた法月が対応する。高校球児は、意図的に失踪しているようであり、高城が元野球選手の醍醐と探す。
高校球児は見つかるが、実は意図的失踪を知っていた高校野球の監督。
高城が関わる失踪事件で、本人が見つかるケースはだいたい関係者が知っている秘密をあかさないことで、事件が長引く。
高城同様、読んでいて腹立たしいが、秘密に