堂場瞬一のレビュー一覧
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王道の警察小説。シンプルだけどソコがまた良かった。2年前に妻を亡くし、小学2年の息子を育てるシングルファーザーのテツ。子育てのため、刑事としての一線を退いていたが、男児誘拐時間で一時的に復帰することに。息子と変わらない年齢の被害者とその親に寄り添う優しさと、かつて敏腕刑事と言われた鋭い洞察力で一度は取り逃した犯人を探し出す。イケメンだけどキャラクターとしてのインパクトは弱めなテツと、熱血刑事タイプの柴のコンビも良い。息子も大事だけど、刑事としての仕事も忘れられない。その板挟みに悩みながら、今後どんな子育てをしていくのか。そして、仕事の間の息子を託すクセあり義母との関係性など、楽しみなシリーズを
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2024.07.26
1970年生まれ、現在53歳の私にとっていろいろ考えさせられる一冊。
まず自分の生まれたころについて「いま」読むことが新鮮。
例えば、タバコの立ち込める煙と匂いが全編に漂っている社会、家庭、組織は2024年のいま完全に遠くなった。
例えば、土曜日の位置付け。
半ドンは私にはわかるが週休2日が当たり前の世代には?だろうなあと思う。
例えば、定年は55歳、だから、53歳の主人公たちには、ゴールはすぐそこに。
今は65歳、それまで年金もでないから働かざるをえない。
次に53歳のときに「考える」ことについて非常に考えさせられる。これまでに属してきた組織、自分のいずれについても「あ -
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仕組まれたマラソンレースに歯向かう2人のアスリート。一人は天才ランナー山城。もう一人は安定した力はあるが、優勝するまでの力はない甲本。甲本は山城のかませ犬となるべくペースメーカーとなることを承諾する。この2人を取り巻く陸上界の暗部も描かれる一方、人情論的浪花節的な監督・コーチも控え、人間関係がたまらなく魅力あるものとなっている。
「チーム」シリーズを読み、「キング」を読んだ最後にこの小説を読んだ。学連選抜のチームメートも説得役として出てきており、オールスター勢揃いといったところ。
もともと箱根駅伝関連の小説を読もうと思ったのがきっかけでズルズルハマってしまった。
駅伝を愛する者、スポーツを愛す -
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ネタバレ天才ランナー山城に世界記録を出させるという目的のためだけに新設された東海道マラソン。
それに反発し途中棄権してやろうと目論む山城。
ペースメーカーとして雇われたことに鬱屈している甲本。
そんな二人が、30キロ地点を過ぎても走りをやめなかったことから展開されていく熱血ドラマ。
山城が求めていたのは、風よけでも電子掲示板でもスピードコース(彼にとってはぜんぶムダな甘やかし)でもなく、底力を振り絞って本気で競い合えるライバルだったのだ、て構図がたまらなく(・∀・)イイネ!!
その意味では汚れ役に徹した音無も(結果として)最高の仕事をしたわけだ。最後の最後に途轍もないご褒美を二人から受け取 -
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(2015/10/1)
2009年に出版されたラグビー小説が、文庫になって登場。
舞台は大学ラグビー。
リーグ戦3連覇中の大学の監督が突然倒れた。
監督の息子は4年でSOでキャプテンで日本代表。
その監督の高校時代の教え子がHCから次の監督に。
元監督の息子と新監督がラグビーに対する考え方で闘う。
息子は父の戦い方を踏襲したつもりだったが、
新監督は元監督が本当にやりたいラグビーを知っていた、、、。
というところだろうか。
2009年のラグビーはこんなに古かっただろうか。
敵陣に入ったペナルティでハイパントを選ぶ。
今はそんなラグビーは考えられない。
タッチに蹴出すか、PGを狙う。そのど -
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ネタバレ大友さんと優斗君2人の人生を見せてもらったシリーズで、完結の寂しさと2人の絆に胸がいっぱいになった。
優斗君は子供と思えないくらいの器量があって
溢すことなく父からの愛を受け取って
大友さん自身も同僚・上司・義母皆に愛されつつ、彼の変わらない芯の強さが大友家を築いていたと思うと素敵な家族で、心からこの家族の幸せを願いたくなった。
父親からの虐待を受けて育った男が教師となり、虐待を受ける子供からの相談に乗り、制裁を加える。
自己を裁きを与える者と思い込んだ悲しい生い立ちの男の話。
大友さんは自分と重ねて考えており、感情的な面もあったが人間らしくてよかった。
人間が崩壊する紙一重を感じる作 -
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堂場瞬一の長距離ランナーシリーズ第5作。
日本長距離会のエース、日向はスランプに悩まされていた。そんな日向を救う切り札は日本記録保持者の山城悟をコーチに就任させること。だが、引退して第二の人生を歩み始めた山城への交渉はうまくいくのか…?
日向を、山城を、そして低迷する日本マラソン界を救うべく、かつての学連選抜チームメイト達が動き出す…!
走ることしか頭に無い山城、世話焼きの浦、山城を毛嫌いする門脇、チーム最年少だった弟的存在の朝倉など、選手ではなくなったメンバー達の成長ぶりや、芯は変わっていないところが描写されていて人物が活き活きしている。
特に山城の心境の変化は物語を通じて目が離せない。
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愉しんでいるシリーズの小説で新作が登場すると、遠方の友人や知人の消息に触れるような気がして凄く愉しくなる。「ガンさん」こと岩倉刑事が活躍する「ラストライン」シリーズの新作が登場した。頁を繰る手が停め難くなってしまい、ドンドン読み進めた。「意外な展開」に引き込まれてしまう。「年輪」という題名に在る語が、色々な角度で意味深長だと思った。
シリーズの最初の作品で、警視庁の岩倉刑事は捜査一課から南太田署に異動したところだった。定年退職迄の10年を有意義に過ごそう等と、多少訳アリでもあって、考えが在って希望して異動していた。その後は立川中央署に異動し、本作の現在も立川中央署に在る。
本作の冒頭、岩倉刑事