堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作者が何本も展開している“シリーズ”ということでもない、独立の篇ということになる小説だ。
物語は地方裁判所の法廷から起こる。
永尾は新聞社の社会部で“遊軍記者”という形で仕事をしている。刑事裁判の傍聴に訪れていた。被告の竹藤は元プロ野球選手である。この竹藤が赤坂の飲食店で、包丁を使って刺殺事件を起こしてしまったということで、その一件の公判が始まったのだ。
永尾と竹藤であるが、共に同じ年に大学を卒業して社会人になった。永尾は駆け出しの新聞記者として、新聞社の横浜の支局で仕事を始めた。竹藤は横浜のプロ野球チームで投手としてデビューを果たし、好成績で注目されるようになって行った。
永尾はスポーツ -
Posted by ブクログ
作中世界で事件が発生して、警察関係者が色々と動いて、事件が如何なって行くのかという顛末が綴られるというのが、この種の小説の“御約束”だ。本作もその“御約束”に則っているのだが、登場する警察関係者がやや変則的だ。架空の部署なのだと思うが、「所管すべき部署が曖昧と見受けられる事案を取り扱うべく設けられた」ということになっている、言葉を換えると「どういう事件でも関わって構わない」とされる<特殊事件対策班>というチームが登場する。この<SCU>という略称を与えられた<特殊事件対策班>の面々が活動するというのが本作だ。
物語の冒頭は、昼休みのオフィスで将棋を指している人達という場面から起こる。その新橋の