堂場瞬一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ自分はとてもよかった!
ラスト1行の「お帰りなさい コーチ」素敵な終わり方で読み応えあったなぁ
1部と2部に分かれており、
見込みはあるが躓いている3人の刑事を人事部から派遣されてきた向井がコーチしていく話、
「見えない天井」では
女性管理職として、現場での失態、部下をつかって捜査することに行き詰まりをか抱える益山瞳
「取調室」では
取り調べのスペシャリストを目指しているものの、なかなか取り調べの実績をあげられず苦戦する所貴之
「尾行」では
尾行が苦手で体が大きいことにデメリットを感じ悩む西条
向井はその3人に助言、影でのフォロー、時には自らが動き背中で教えいき、成長を促していく
第2部では向井にコーチされた3人が成長し、本庁の同じ課に。
ある事件をきっかけに、向井がなぜ人事課にいて、コーチをしているのかが明かされつつ、この事件を解決することで向井に恩返しをしようと奮闘するお話
日曜劇場のドラマを見てるようだった
お勧めの作品に1つになりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ未解決の誘拐事件は思わぬ方向へ。心揺さぶる傑作警察小説。
地方都市・北嶺で起きた誘拐事件。県警捜査一課の敏腕刑事・上條元は、事件の捜査中、身代金受け渡しの場でとある重大なミスを起こしてしまう。結果、被害者は殺害され犯人は逃亡、事件は未解決となった。
事件発生から1年後、被害者の白骨遺体の発見を機に、北嶺署に異動して再び事件を追い始めた上條は、ある一人の少年と出会う。彼との出会いをきっかけに、事件は思わぬ方向に動き始める――。心揺さぶる傑作警察小説。
ところどころ、あれこの子、引き取られた息子かな?と思うところもあり面白かった。かなりなハードボイルドな作品であった。田舎ならではのしがらみを描いているのか、主人公の性格ゆえかはよく分からなかったが、登場人物がみんな刺々しい態度出会ったのが印象的な作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高城さんの最初のお話
大きな傷がある刑事がどう生きていくのか
同じ境遇の人を救う課に配属されるという酷な人事のように見えて、彼を迎え入れる組織や仲間たちの言動はとてもよかった
警察小説としての事件の解決だけじゃなく
高城さんの人生を描くシリーズに期待が高まる
失踪した彼の過去は不運続きで、彼が悪いと言い切れないものだった
就職に失敗し、就職出来たと思えば悪徳商法
彼の運の無さ、優しさ故の今が可哀想だった
結婚という転機を控えていたが、彼の良心が過去を見逃すことを許さず
婚約者を傷つけることになったのは、もっといいやり方があったのではと思うところもあった
高城さんの作る失踪課
失踪課全員の活躍に期待する -
Posted by ブクログ
紐解き始めると、頁を繰る手が停められなくなる。少し夢中になる雰囲気が在る。
色々と“シリーズ”の作品を送り出している作者の作品だが、本作はシリーズではない作品だ。或る刑事が主人公となる物語である。
北関東のとある県、架空の街である北嶺市を舞台に展開する物語である。“棘”とは、本作の主筋になる未解決事案のことである、主人公にとっての様々な個人的事情や想いを「引っ掛かり、刺さる場合の在る何か」というようなことで、象徴的に表現した語句なのだと思った。
県警捜査一課で辣腕刑事として少し知られている上條は、或る事件の捜査へ参加することを強く希望していた。北嶺市で発生していた誘拐事件である。
北嶺市で高校2年生だった少年が帰宅していない様子であったのだが、「誘拐した」という強迫、そして「身代金要求」が在った。身代金の受渡の段階で“問題”が生じ、「取引は止める」という連絡が入る。少年は行方不明であったが、事件発生から十ヶ月程度を経て発見された遺体が、この誘拐された少年であると特定されたのだった。
上條刑事は、身代金受渡の際の“問題”に関わる羽目に陥り、捜査から外されてしまっていた。その後、事件の捜査が停滞してしまっていることに忸怩たるものを感じながら過ごしていた。そこで捜査への参加を強く希望しているのだが、希望が容れられない様子が続く。
この事件の解決に邁進する事を諦められない上條刑事は、手を尽くして「北嶺署に異動」ということにして、結局は「発生から1年」ということになってしまっていた誘拐事件の捜査に携わることとなるのだ。
上條刑事は北嶺市に深い所縁、そして複雑な想いを有していた。上條刑事は北嶺市出身であった。高校卒業後に街を離れ、警察官になっていた。それから20年程を経ている。現在は独身で、只管に仕事に打ち込んでいる。
本作はこの上條刑事の人生、周辺の人達との関係、意外な展開を見せる「誘拐事件」の真相が明かされる過程が描かれる。「そう来たか?」というような事件の展開と、概ね40年になるであろう職業生活の折り返し辺りで、来し方の様々な事柄を想い起し、その置き土産のような事柄にも出くわすという様子だ。
本作は2009年に文庫本が初めて登場していて、内容の中では2004年頃というような感じだ。上條刑事の「その後?」というようなことも、読後に少し気になった…
「手段を択ばず!」という感じで、グングンと事件に切り込む上條刑事の様子が痛快でもあるが、複雑な想いが過りながらの活動が少し切なくもある。なかなかに味わい深い物語だと思う。御薦め! -
Posted by ブクログ
ネタバレすごく面白い
私に知識が無い事が悔やまれる
知識があれば恐らくもっと面白く感じるだろう
現状で星5を付けて、もっと面白く感じるようになったら…。
舞台は1959年のNY。
舞台設定がピンとこない。
たくさんの注釈にピンとこない中、
読み進めていると、その世界に入り込んでるかのような感覚。
非日常の感覚のはずが、しっかりと想像できるのが堂場先生の状況表現の巧みさだと思う。
犯人と犯人。
被害者と犯人。
難しい事はないが証拠が少なく、なかなか結論に辿り着けないのが、主人公が警察ではなく探偵ゆえというところ。
主人公のみが背負う真実や将来は、友情だけでは重いように思えるが、堂場先生の描く主人公らしさで
納得感のある作品だった