堂場瞬一のレビュー一覧

  • 沈黙の終わり(上)

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    上下巻の上巻を読み終わったところで感想というのも中途半端なのかもしれないけれど。

    転勤前日で終わる上巻は、この先古山がどんな出来事に遭遇してどんなふうに物語が流れていくのか、とても期待させてくれます。古山が新しい職場でどんな仕事をすることになるのか、そしてここまで自分が発掘して記事に書いた事件がどうなっていくのか。自分の手を離れた事件にこの先どんなふうに関わっていくことになるのか。関わりがないわけはないだろうから、そこは下巻を楽しみにします。

    そしてもう1人の中心人物である松島がどうなっていくのかがとても気になります。「もう1人も死なせない」という決意はこの先の松島の行動にどう現れていくの

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    2025年08月15日
  • 拒絶の理由 警視庁総合支援課4

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    柿谷晶のプライベートの変化が織り込まれている。しかし、本筋の事件関係はなんだかめちゃくちゃだなぁ。すっきり仕上げない作風というか。このシリーズは敢えてそうしてるのかな。現実はそういうものだから、そこを描いているということか。

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    2025年08月12日
  • 大連合

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    連合チームになった経緯、選手たちの細かいディテールを伝えることで前半をまとめ、後半はさながら野球解説の如きピッチャーの心理面を描いた、野球好きにはたまらないであろう一冊だった。

    諦めたらそこで試合終了ですよ、のような言葉をかけてくれる先生は出てこなかった(若林はそれに近いポジションだったのかな?)ところが、新時代を作り上げる背景として効いているなと思った。

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    2025年08月12日
  • ニュースが消える日

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    大手新聞社に勤務していた戸倉は新聞業界の不安もあり、父親が社主のローカル新聞の前崎日報へ入社する。
    新しい環境と幼い頃から新聞に親しんだ戸倉は事件を追う充実感を得ていた。
    ネットより手間のかかるオールドメディアと自認しながらも紙の媒体に拘る戸倉の葛藤は、弱小地方紙の人員不足もあり心身を疲労させる。

    そんな時に小沼市長が3度も襲われるが…。

    相変わらず新聞業界を舞台にした堂場瞬一作品にハズレなし。
    新聞が持つ矜持と新聞発行の凋落による経営的逼迫は、新聞の行末に暗澹たるものを感じさせる。
    戸倉が下した決断の後、彼の身の振り方に切ない思いを寄せてしまった。

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    2025年08月12日
  • 解

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    目次を見て、2011年が終章だったので、もしかしてこの作品にもあの大震災が関わってくるのだろうか?と思いつつ、読み終わって、そうきたか、と思ったのでした。

    物語の初めに犯人がわかってしまっているので、誰が犯人なのか?わからないでドキドキするということはありませんでした。でも、果たして誰が犯人だったのかが明らかにされるのだろうか?というドキドキ感はなかなか新鮮でした。追求し切ってもらいたいような気持ちと、追求・公表してどうなるっていうんだ?という気持ちの両方が、読んでいる自分の中にあって、読み終わってから、どっちが良かったかなぁ?と考えてしまいました。

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    2025年07月27日
  • ポピュリズム

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    直接民主制が適用され始めた世界線での選挙をめぐる権謀術数。
    単純に選挙の内幕を描いたフィクションとして面白いです。後半を読み進むにつれ止まらなくなる面白さです。
    ただ、最後のどんでん返しにはもう少し事実確認というか種明かしが欲しかったかな。
    それはそれとして、民意を反映させようとすればするほど結局政策を置いて人気者競争で指導者を選んでしまうという書名に沿った皮肉をベースにしていて、ちょっと読み終えてからあれこれ考えちゃいますね。

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    2025年07月26日
  • 異境

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    一気に読み切ってしまった…なんだかね、堂場瞬一さんの描く人物って、「ちょっと不器用な男」ほど人を惹きつける何かを持っているような気がするのでした。不器用という言葉で括るのは正確じゃないかもしれないけれど、「要領よく世渡りするタイプ」は堂場瞬一さんの作品にはあまり登場しないか脇役か、または「嫌な奴」として描かれているんじゃないだろうか?

    僕の勝手な思い込みかもしれない。でも結局僕は堂場瞬一さんの描く「ちょっと不器用な男」の物語が気に入っているのかもしれないなぁ、と、このお話を読み終わって思ったのでした。

    甲斐昭人、設楽真琴の新聞記者コンビ(?)、神奈川県警の女性刑事・浅羽祥子の活躍を他の作品

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    2025年07月21日
  • ラスト・コード

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    この作品、再読です。ずいぶん前に読んだけれど、たまたまもう一度手に取ったので、じっくり読み返しました。

    刑事警察と公安警察の間に、翻弄されつつも切り抜けていく新人刑事(なんだか訳あり?)と天才的な頭脳を持った14歳の美咲。そしてその周りを包んでいるボランティアチーム(このメンバーに誰がいるのか、筒井が名前を呼んだ時にはちょっと鳥肌が立ちました)。

    なかなかに壮大でスリリングで、そして読み切った後、この2人の登場する物語が続くことを心から期待しました。

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    2025年07月21日
  • 不可能な過去 警視庁追跡捜査係

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    すごく複雑に絡み合った二つの未解決事件だった。沖田が追う10年前の「警察の敗北」ともいえる完全なコールドケースと、西川が神奈川県警で立ち上げに携わった追跡捜査班か試行的にあたった4年前の(ゴールドケース寸前?)の事件、物語になっているのはいつかこの二つが絡み合ってくるのだろうと思いつつもなかなか絡んでこない、すこし焦ったいような状況がすごく面白かったです。最後にどのように繋がるのか、ワクワクしながら読み切りました。

    終幕で、沖田と西川の2人が交わす言葉にこの2人の長年の付き合いの中でのいい変化を感じられたのがとても心地よかったです。

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    2025年07月20日
  • 新装版 久遠(下) 刑事・鳴沢了

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    鳴沢了シリーズ、雪虫から始まってこの久遠まで、一気に、と言って良い勢いで読み切りました。

    実はたまたま「帰郷」だけ、先に読んでしまっていたのですが、読み終わってから、「これはいかん!ちゃんと全部順番に読まなければ!」と激しく思いました。前後のつながりはもちろん大切だし、読めば読むほどにこのお話の前のエピソードに引きずられる感じが強くあったので…まあ、シリーズものを読むならそれは当たり前ですよね。

    堂場瞬一さんの作品は、どのシリーズも前後のつながりがとても大切だなぁ、と感じています。まあ、シリーズものはそういうものだとは思うのですが、ことさらこの前後のつながりが大切なんじゃないかと強く感じま

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    2025年07月12日
  • ポピュリズム

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    上手い!
    参議院選挙が間近になったこの時期に読んだことで、国政や選挙のあり方など舞台設定はフィクションでも説得力ある小説だった。

    国民による直接選挙での首相選挙を舞台に、現政権の新日本党の候補大曽根麻弥、前政権の民自連の首相候補の岩下安晴、インフルエンサーの城山拓己が有力候補てなる。
    物語は候補者を支える新日本党のスタッフ深井珠希と、民自連の選挙局長の田代浩介をメインに話が進むので、選挙スタッフの裏側の視点から描かれるので実に興味深い策謀が繰り広げられる。
    物語の帰結も納得できるものであり、堂場瞬一の政治小説の面白さを満喫した。



    元首相の宮川英子の暗躍

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    2025年07月07日
  • 沈黙の終わり(上)

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    ネタバレ

    最初はメインの2人の普段の日常が描かれており、やや頑張って読んでいくという感じだったが、事件が発生し、だんだん過去へと繋がっていく展開で物語の中へ引き込まれていった。
    マスコミの記者というものに対してネガティブな印象があったが、読んでいく中でだんだん周りを巻き込んでいく2人の記者を応援したくなっていき、自分の価値観を覆される感覚があった。
    下巻を読むのが楽しみ。

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    2025年06月14日
  • キング

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    2003年発表の作品で、著者のスポーツ小説の中でも初期の一作です。マラソン観戦が好きなこともあって、最後までハラハラドキドキしながら楽しめました。「なぜ走るのか」という問いが、「どう生きるのか」というテーマと重なり合っていて、胸にじんとくる切なさがありました。

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    2025年06月12日
  • 真実の幻影

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    新聞記者が過去の未解決事件を追って10回連続の記事を新聞に掲載する予定で 、で調査する間に起こる事件に謎が深まりどう解決するのか緊迫した展開の連続に夢中になって余韻を残して読み終えた。

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    2025年06月09日
  • 闇をわたる セレブ・ケース

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    副題にセレブ-ケースとありさてどんな物語りかなと思いながらビックリ!主人公の刑事がセレブ的な人物で彼の担当の部署には彼一人であり更に金持ち層の市民担当だ。だった一人で自由奔放な調査を行い事件解決していく。その間の活躍が又面白い!事件の闇を主人公が渡り歩き問題を解決していく方法が一風変わって変わっているところが実に面白い!主人公が羨ましいネ!

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    2025年06月09日
  • 真実の幻影

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    粒ぞろい量産作家の堂場作品の中でも本作は出色の傑作。最初の方から嶋記者が事件の中核にいるのはわかってしまったが、それは本作の価値を全く下げるものではない。大手新聞の社会部記者の生態・矜持(今では理想論かもしれないが)を、詳細な行動パターンから浮かび上がらせる手法はとても興味深かった。事件そのものや地方警察にありがちな構図からも、本当にそんな事件があったのではないかと思わせる真実味もたっぷりで、最後までとても興味深く読んだ。面白かった。

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    2025年06月02日
  • 真実の幻影

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    流石に元新聞記者だけに、事件を追う新聞記者の動きや人事など実に説得力があり引き込まれた。

    32年前の未解決となった幼児誘拐事件を、社会部の高岡が新聞の企画として立ち上げたのだが…。
    古い迷宮入り事件だけになかなか事態が進まないなか、徐々に関係者を繋げていく過程は容易ではないだけに、この物語の展開から目が離せない。
    とにかく話の展開が良い。
    結末までの畳み込み方は見事であった。

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    2025年05月27日
  • 新装版 熱欲 刑事・鳴沢了

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    シリーズ3作目。派手ではないけど地味でもなく、軽くはないけど重くもなく、ほどよい距離感の親しみやすさがクセになってます。

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    2025年05月26日
  • 大連合

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    高校野球好きにとって違和感なくスッと読める名作でした。
    最近では珍しくなくなった連合チーム。住んでいる県でも数チーム参加しているが正直結果は出ていない。でも本作では困難を乗り越えてのまさかの結果が…
    結果は現時点では現実離れしているかな?と思いつつも試合中の描写やプレーの数々は現実的かつ緻密な表現でとても楽しめました。
    また次の暑い夏の戦いが待ち遠しい。

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    2025年05月22日
  • 闇をわたる セレブ・ケース

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    新たなシリーズの始まりなのか、セレブ担当の二階堂刑事の不思議な立場での事件への関与。

    とある事件が血の繋がり故に齟齬を生んでしまう。
    二階堂刑事の被害者セレブ、加害者セレブ、同じ警察官に対しても、一歩引いたように他人と接するのだが、物事の核心を掴み真実へと読者を導く。
    少々浮世離れした感もある二階堂刑事ではあるが、「この仕事は始まったばかりで、まだまだ続くのだ。」の結びの言葉に次作の二階堂刑事に期待してしまう。
    殺人事件は起きるが静かな書き方のお陰で安心して読めた。
    面白かった。

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    2025年04月30日