堂場瞬一のレビュー一覧
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上下巻の上巻を読み終わったところで感想というのも中途半端なのかもしれないけれど。
転勤前日で終わる上巻は、この先古山がどんな出来事に遭遇してどんなふうに物語が流れていくのか、とても期待させてくれます。古山が新しい職場でどんな仕事をすることになるのか、そしてここまで自分が発掘して記事に書いた事件がどうなっていくのか。自分の手を離れた事件にこの先どんなふうに関わっていくことになるのか。関わりがないわけはないだろうから、そこは下巻を楽しみにします。
そしてもう1人の中心人物である松島がどうなっていくのかがとても気になります。「もう1人も死なせない」という決意はこの先の松島の行動にどう現れていくの -
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大手新聞社に勤務していた戸倉は新聞業界の不安もあり、父親が社主のローカル新聞の前崎日報へ入社する。
新しい環境と幼い頃から新聞に親しんだ戸倉は事件を追う充実感を得ていた。
ネットより手間のかかるオールドメディアと自認しながらも紙の媒体に拘る戸倉の葛藤は、弱小地方紙の人員不足もあり心身を疲労させる。
そんな時に小沼市長が3度も襲われるが…。
相変わらず新聞業界を舞台にした堂場瞬一作品にハズレなし。
新聞が持つ矜持と新聞発行の凋落による経営的逼迫は、新聞の行末に暗澹たるものを感じさせる。
戸倉が下した決断の後、彼の身の振り方に切ない思いを寄せてしまった。 -
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目次を見て、2011年が終章だったので、もしかしてこの作品にもあの大震災が関わってくるのだろうか?と思いつつ、読み終わって、そうきたか、と思ったのでした。
物語の初めに犯人がわかってしまっているので、誰が犯人なのか?わからないでドキドキするということはありませんでした。でも、果たして誰が犯人だったのかが明らかにされるのだろうか?というドキドキ感はなかなか新鮮でした。追求し切ってもらいたいような気持ちと、追求・公表してどうなるっていうんだ?という気持ちの両方が、読んでいる自分の中にあって、読み終わってから、どっちが良かったかなぁ?と考えてしまいました。 -
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一気に読み切ってしまった…なんだかね、堂場瞬一さんの描く人物って、「ちょっと不器用な男」ほど人を惹きつける何かを持っているような気がするのでした。不器用という言葉で括るのは正確じゃないかもしれないけれど、「要領よく世渡りするタイプ」は堂場瞬一さんの作品にはあまり登場しないか脇役か、または「嫌な奴」として描かれているんじゃないだろうか?
僕の勝手な思い込みかもしれない。でも結局僕は堂場瞬一さんの描く「ちょっと不器用な男」の物語が気に入っているのかもしれないなぁ、と、このお話を読み終わって思ったのでした。
甲斐昭人、設楽真琴の新聞記者コンビ(?)、神奈川県警の女性刑事・浅羽祥子の活躍を他の作品 -
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鳴沢了シリーズ、雪虫から始まってこの久遠まで、一気に、と言って良い勢いで読み切りました。
実はたまたま「帰郷」だけ、先に読んでしまっていたのですが、読み終わってから、「これはいかん!ちゃんと全部順番に読まなければ!」と激しく思いました。前後のつながりはもちろん大切だし、読めば読むほどにこのお話の前のエピソードに引きずられる感じが強くあったので…まあ、シリーズものを読むならそれは当たり前ですよね。
堂場瞬一さんの作品は、どのシリーズも前後のつながりがとても大切だなぁ、と感じています。まあ、シリーズものはそういうものだとは思うのですが、ことさらこの前後のつながりが大切なんじゃないかと強く感じま -
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上手い!
参議院選挙が間近になったこの時期に読んだことで、国政や選挙のあり方など舞台設定はフィクションでも説得力ある小説だった。
国民による直接選挙での首相選挙を舞台に、現政権の新日本党の候補大曽根麻弥、前政権の民自連の首相候補の岩下安晴、インフルエンサーの城山拓己が有力候補てなる。
物語は候補者を支える新日本党のスタッフ深井珠希と、民自連の選挙局長の田代浩介をメインに話が進むので、選挙スタッフの裏側の視点から描かれるので実に興味深い策謀が繰り広げられる。
物語の帰結も納得できるものであり、堂場瞬一の政治小説の面白さを満喫した。
元首相の宮川英子の暗躍