堂場瞬一のレビュー一覧

  • 異境

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    一気に読み切ってしまった…なんだかね、堂場瞬一さんの描く人物って、「ちょっと不器用な男」ほど人を惹きつける何かを持っているような気がするのでした。不器用という言葉で括るのは正確じゃないかもしれないけれど、「要領よく世渡りするタイプ」は堂場瞬一さんの作品にはあまり登場しないか脇役か、または「嫌な奴」として描かれているんじゃないだろうか?

    僕の勝手な思い込みかもしれない。でも結局僕は堂場瞬一さんの描く「ちょっと不器用な男」の物語が気に入っているのかもしれないなぁ、と、このお話を読み終わって思ったのでした。

    甲斐昭人、設楽真琴の新聞記者コンビ(?)、神奈川県警の女性刑事・浅羽祥子の活躍を他の作品

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    2025年07月21日
  • ラスト・コード

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    この作品、再読です。ずいぶん前に読んだけれど、たまたまもう一度手に取ったので、じっくり読み返しました。

    刑事警察と公安警察の間に、翻弄されつつも切り抜けていく新人刑事(なんだか訳あり?)と天才的な頭脳を持った14歳の美咲。そしてその周りを包んでいるボランティアチーム(このメンバーに誰がいるのか、筒井が名前を呼んだ時にはちょっと鳥肌が立ちました)。

    なかなかに壮大でスリリングで、そして読み切った後、この2人の登場する物語が続くことを心から期待しました。

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    2025年07月21日
  • 不可能な過去 警視庁追跡捜査係

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    すごく複雑に絡み合った二つの未解決事件だった。沖田が追う10年前の「警察の敗北」ともいえる完全なコールドケースと、西川が神奈川県警で立ち上げに携わった追跡捜査班か試行的にあたった4年前の(ゴールドケース寸前?)の事件、物語になっているのはいつかこの二つが絡み合ってくるのだろうと思いつつもなかなか絡んでこない、すこし焦ったいような状況がすごく面白かったです。最後にどのように繋がるのか、ワクワクしながら読み切りました。

    終幕で、沖田と西川の2人が交わす言葉にこの2人の長年の付き合いの中でのいい変化を感じられたのがとても心地よかったです。

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    2025年07月20日
  • 新装版 久遠(下) 刑事・鳴沢了

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    鳴沢了シリーズ、雪虫から始まってこの久遠まで、一気に、と言って良い勢いで読み切りました。

    実はたまたま「帰郷」だけ、先に読んでしまっていたのですが、読み終わってから、「これはいかん!ちゃんと全部順番に読まなければ!」と激しく思いました。前後のつながりはもちろん大切だし、読めば読むほどにこのお話の前のエピソードに引きずられる感じが強くあったので…まあ、シリーズものを読むならそれは当たり前ですよね。

    堂場瞬一さんの作品は、どのシリーズも前後のつながりがとても大切だなぁ、と感じています。まあ、シリーズものはそういうものだとは思うのですが、ことさらこの前後のつながりが大切なんじゃないかと強く感じま

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    2025年07月12日
  • ポピュリズム

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    上手い!
    参議院選挙が間近になったこの時期に読んだことで、国政や選挙のあり方など舞台設定はフィクションでも説得力ある小説だった。

    国民による直接選挙での首相選挙を舞台に、現政権の新日本党の候補大曽根麻弥、前政権の民自連の首相候補の岩下安晴、インフルエンサーの城山拓己が有力候補てなる。
    物語は候補者を支える新日本党のスタッフ深井珠希と、民自連の選挙局長の田代浩介をメインに話が進むので、選挙スタッフの裏側の視点から描かれるので実に興味深い策謀が繰り広げられる。
    物語の帰結も納得できるものであり、堂場瞬一の政治小説の面白さを満喫した。



    元首相の宮川英子の暗躍

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    2025年07月07日
  • 沈黙の終わり(上)

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    ネタバレ

    最初はメインの2人の普段の日常が描かれており、やや頑張って読んでいくという感じだったが、事件が発生し、だんだん過去へと繋がっていく展開で物語の中へ引き込まれていった。
    マスコミの記者というものに対してネガティブな印象があったが、読んでいく中でだんだん周りを巻き込んでいく2人の記者を応援したくなっていき、自分の価値観を覆される感覚があった。
    下巻を読むのが楽しみ。

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    2025年06月14日
  • キング

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    2003年発表の作品で、著者のスポーツ小説の中でも初期の一作です。マラソン観戦が好きなこともあって、最後までハラハラドキドキしながら楽しめました。「なぜ走るのか」という問いが、「どう生きるのか」というテーマと重なり合っていて、胸にじんとくる切なさがありました。

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    2025年06月12日
  • 真実の幻影

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    新聞記者が過去の未解決事件を追って10回連続の記事を新聞に掲載する予定で 、で調査する間に起こる事件に謎が深まりどう解決するのか緊迫した展開の連続に夢中になって余韻を残して読み終えた。

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    2025年06月09日
  • 闇をわたる セレブ・ケース

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    副題にセレブ-ケースとありさてどんな物語りかなと思いながらビックリ!主人公の刑事がセレブ的な人物で彼の担当の部署には彼一人であり更に金持ち層の市民担当だ。だった一人で自由奔放な調査を行い事件解決していく。その間の活躍が又面白い!事件の闇を主人公が渡り歩き問題を解決していく方法が一風変わって変わっているところが実に面白い!主人公が羨ましいネ!

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    2025年06月09日
  • 真実の幻影

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    粒ぞろい量産作家の堂場作品の中でも本作は出色の傑作。最初の方から嶋記者が事件の中核にいるのはわかってしまったが、それは本作の価値を全く下げるものではない。大手新聞の社会部記者の生態・矜持(今では理想論かもしれないが)を、詳細な行動パターンから浮かび上がらせる手法はとても興味深かった。事件そのものや地方警察にありがちな構図からも、本当にそんな事件があったのではないかと思わせる真実味もたっぷりで、最後までとても興味深く読んだ。面白かった。

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    2025年06月02日
  • 真実の幻影

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    流石に元新聞記者だけに、事件を追う新聞記者の動きや人事など実に説得力があり引き込まれた。

    32年前の未解決となった幼児誘拐事件を、社会部の高岡が新聞の企画として立ち上げたのだが…。
    古い迷宮入り事件だけになかなか事態が進まないなか、徐々に関係者を繋げていく過程は容易ではないだけに、この物語の展開から目が離せない。
    とにかく話の展開が良い。
    結末までの畳み込み方は見事であった。

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    2025年05月27日
  • 新装版 熱欲 刑事・鳴沢了

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    シリーズ3作目。派手ではないけど地味でもなく、軽くはないけど重くもなく、ほどよい距離感の親しみやすさがクセになってます。

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    2025年05月26日
  • 大連合

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    高校野球好きにとって違和感なくスッと読める名作でした。
    最近では珍しくなくなった連合チーム。住んでいる県でも数チーム参加しているが正直結果は出ていない。でも本作では困難を乗り越えてのまさかの結果が…
    結果は現時点では現実離れしているかな?と思いつつも試合中の描写やプレーの数々は現実的かつ緻密な表現でとても楽しめました。
    また次の暑い夏の戦いが待ち遠しい。

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    2025年05月22日
  • 闇をわたる セレブ・ケース

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    新たなシリーズの始まりなのか、セレブ担当の二階堂刑事の不思議な立場での事件への関与。

    とある事件が血の繋がり故に齟齬を生んでしまう。
    二階堂刑事の被害者セレブ、加害者セレブ、同じ警察官に対しても、一歩引いたように他人と接するのだが、物事の核心を掴み真実へと読者を導く。
    少々浮世離れした感もある二階堂刑事ではあるが、「この仕事は始まったばかりで、まだまだ続くのだ。」の結びの言葉に次作の二階堂刑事に期待してしまう。
    殺人事件は起きるが静かな書き方のお陰で安心して読めた。
    面白かった。

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    2025年04月30日
  • 新装版 破弾 刑事・鳴沢了

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    第1作を愉しく読み、長く未読であったことは間違いだったと気付いたというシリーズだが、その第2作である。
    地味な事案が思い掛けない拡がりを見せて行くのだが、そういう中に入り込んで行く展開が非常に面白い。
    警視庁の多摩署、刑事課の資料室で埃に少し塗れながら過去の記録資料を呼んでいる男が在る。鳴沢了である。
    その鳴沢了が連絡を受け、事件現場に出ることになった。現場の公園に向かうと、既に女性の捜査員である小野寺冴が到着済みで、鳴沢は「遅い」という言葉で迎えられた。
    公園のホームレスが何者かに襲撃されたが、襲撃犯も逃げ、襲撃を受けた側も何処かへ去ってしまったという不思議な状況が生じていた。襲撃を受けた者

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    2025年04月25日
  • 新装版 雪虫 刑事・鳴沢了

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    よく知られている作品ということではあるが、これまで未読だった。そこで手にしてみたのだが、長く未読であったことは間違いだったと気付いた。夢中になって、頁を繰る手が停められなくなった。
    警察の捜査員が活躍する物語を綴るということで、作者がその地位を確立した作品ということになるであろう。この『雪虫』を嚆矢として「鳴沢了」が活躍するシリーズが展開するのだ。更に作者は幾つものシリーズを手掛けることになって行く。
    2025年現在、「50年程前」とでも言えば1970年代であろう。昭和40年代というような感じだ。対して、本作にも「50年程前」という話題が在るのだが、それが昭和20年代というような感じになってい

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    2025年04月24日
  • 沈黙の終わり(上)

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    上巻で10時間くらいのオーディオブック聴きました!自分は社会派のミステリーが好きなんだと再確認しながら下巻へ。

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    2025年04月17日
  • 骨を追え ラストライン4

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    誰が犯人なのか、、どう繋がるのか
    気になった!

    事件の解決にはこだわるべきだけど
    事件の内容にはこだわらない

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    2025年04月11日
  • 闇夜 警視庁失踪課・高城賢吾

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    最近になってシリーズ第1作を読み、気に入ったので既刊10作を順次読み進めている。その第9作ということになる。各作品が非常に愉しいのだが、本作も「続き」が気になってドンドン読み進めた。
    身に降りかかった事件を乗り越え難く、酒浸りのようになってしまい、何年も無為に過ごした感であった警視庁の高城警部が失踪課に異動したという辺りから始まったシリーズである。失踪課は架空の部署であるようだが、そこに所属して活動する高城警部が主要視点人物となり、一人称の語りのように綴られているこのシリーズ各作品である。シリーズ各作品には、探偵が活躍する所謂“ハードボイルド”を想起させる雰囲気も漂う。
    物語は前作の出来事の少

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    2025年04月08日
  • 牽制 警視庁失踪課・高城賢吾

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    最近になってシリーズ第1作を読み、気に入ったので既刊10作を順次読み進めている。その第8作ということになる。各作品が非常に愉しいのだが、本作も夢中になった。
    身に降りかかった事件を乗り越え難く、酒浸りのようになってしまい、何年も無為に過ごした感であった警視庁の高城警部が失踪課に異動したという辺りから始まったシリーズである。失踪課は架空の部署であるようだが、そこに所属して活動する高城警部が主要視点人物となり、一人称の語りのように綴られているこのシリーズ各作品である。シリーズ各作品には、探偵が活躍する所謂“ハードボイルド”を想起させる雰囲気も漂う。
    本作の物語は年始の休暇時季が過ぎた1月前半頃とい

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    2025年04月06日