土屋賢二のレビュー一覧

  • 人間は考えるFになる
    対談している二人の話が微妙にかみ合っていないのは、対談としてはどうかと。
    森先生は、孤高すぎて対談には向かない感じですね。(ほめ言葉にあらず)
    それに引き替え土屋先生は良く最後まで我慢できたものだと。(^^;
    おまけの短編の方が楽しめたかなぁ。
    ちなみに、短編はやはり森先生に軍配が。(^^;
  • 紅茶を注文する方法
    雑誌『週刊文春』に連載のユーモア・エッセイを収録しています。

    「卒業生に贈ることば」や「新入生のみなさんへ」がとくにおもしろく読めました。こんな挨拶だったら退屈しないだろうなあと思います。

    解説は落語家の立川志の輔です。茨城弁で訥々と話すマギー司郎よりも、著者のほうがノーブルなイメージはあります...続きを読む
  • 哲学者かく笑えり
    「笑う哲学者」として知られる著者のユーモア・エッセイ12本と、著者がイギリス留学時に学生時代の先輩との間で交わされた往復書簡を収めています。

    往復書簡はほんとうに出されたものなのか、それともそういう体裁で書かれているものなのかわからないのですが、このひとだったらふだんからこんなふざけた手紙を書いて...続きを読む
  • われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う
    「わたしのギョーザをとって食べた人へ」など、著者のユーモア・エッセイを集めた本です。あいかわらずのひとを食ったような文章に加えて、今回は著者自身によるシュールなイラストが添えられていて、相乗効果を生んでいます。

    また、「カモと宝くじとホーキング博士」「イギリス人との会話」の2編は、著者のイギリス留...続きを読む
  • われ笑う、ゆえにわれあり
    御茶の水女子大学で哲学を教える著者のユーモア・エッセイ集。

    哲学者というと、やくたいもない理屈をこねる変人というイメージがありますが、そのイメージを思いっきり増幅したような文章のエッセイです。まとめて読むとバカバカしくなってしまいますが、ちょっとした空き時間に少しずつ読むと楽しめます。
  • 簡単に断れない。
    ちょっとくどい時もあるけど面白かった。
    今文春かどっかで連載中の作品の方が好きだけど
    これはこれで楽しめた。
    絵が意外と可愛い。
  • 哲学者にならない方法
    哲学者である著者が何で哲学なんかを…と茶化しながら自分の学生時代を振り返るエッセイです。
    語り口が軽妙で楽しく読めました。
    学生時代、誰しもが同じような経験をしたはず。
    僕も程度の差はあれ、やはりあの時代があったから今の自分がいるのだと思い返しながら読みました。
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?
    問題そのものが成立しているかというところを丁寧に説明している本。
    そもそもの言葉の使い方や基準(定義とも言うべきか)から議論する。
    当たり前と思われることを説明する難しさを感じた。
  • 妻と罰
    気付け薬を服用後 悠々自適の毎日 ロダンの考える人 哲学的洞察 超俗的 千円札に先生を印刷するべきだ 些末なことに拘らない神経の太さを重んじているのか 平和裡へいわり閻魔帳 窮状を見兼ねて 茹だる=茹でる 戒名かいみょう 世俗を離れる 脾臓ひぞう 脹脛ふくらはぎ 論理は目的を達成する為の手段の一つに...続きを読む
  • 無理難題が多すぎる
    著者宅の焼きそばは野菜が多い。野菜を食べるのは健康のためで、野菜を食べないと死ぬとまで言っている。ある日の食卓。焼きそばを食べ終わった後、台所で奥様の悲鳴。もしや食器棚のガラスに映った自分の顔を見て驚いたのかと思いきや、さにあらず。スーパーで買ってきた焼きそば用のそばが袋に入ったまま調理台に残ってい...続きを読む
  • 紳士の言い逃れ
    一年に一度は読みたくなる土屋先生のエッセイ。この巻では東日本大震災が起こった頃のものが収録されている。さすがに今回は真面目か!と思っていると、そこはチャッカリ土屋エッセンスが入っていたりする。とは言うものの、退官された土屋先生。他の先生方や生徒たちとの絡みがなくなり、少しパワーダウンしているような気...続きを読む
  • われ笑う、ゆえにわれあり
    哲学者の書いた面白いエッセイ。
    日常生活を哲学的な目で見るとどうなるのか、そして哲学書のような文章でそれらを表現するとどうなるのか・・・非常にくだらなくて面白い。人によってはまわりくどい表現で読みにくく分かりづらいであろうが、また別の人にとってはのらりくらりと上手く逃げているように感じる文章は面白く...続きを読む
  • 人生気のせい人のせい
    哲学者土屋先生と精神科医三浦先生のまったりゆるゆる対談第一段。一見いい加減な中にも真実があるような気がするが気のせいかもしれない。土屋先生の本はけっこう読みましたが、三浦先生の本はまだ読んだことないので俄然読みたくなりました。精神科医ってけっこうゆるめな方が多いですよね…大学時代の精神科医の教授も講...続きを読む
  • 紅茶を注文する方法
    週刊文春で連載されていたエッセイ集。
    独特のテンションで真面目に理路整然と飛躍して書いている文章が癖になる面白さでした。
    一度授業を受けてみたいものです。
  • 不良妻権
    まだ連載しているんだ。もう終わったと思っていた。
    <解説より>
    “ツチヤさんのユーモアの魅力は,厳密な論理構成に見せかけた「詭弁」にある。”

    なるほど。そうだな。
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?
    独特な切り口により、哲学的な思考とは?
    ということを語っておられる
    文調がやや口語的で繰り返しもあったりで
    はじめは読みづらいかもしれない
  • ツチヤ教授の哲学ゼミ もしもソクラテスに口説かれたら
    こういう哲学的な問いを考えるのは面白いね.

    「あなた自身を愛している」というソクラテスの問いのどこに問題があるか考えてみると,「あなた自身」が他人から観測し得ないことではなかろうか.
    「あなたの容姿」も「あなたの性格」もすべて取り払った「あなた自身」とはいったいなんなのか.他人が観測し得ないものを...続きを読む
  • ツチヤ学部長の弁明
    哲学書のフリをした女性嫌いの本、かなぁ。
    もちろん、シニカルでユーモラスな書き方なので嫌味はないんだけど、環境が女性だらけとはいえ、あまりにもそれに類する内容が多いから食傷気味。
    それだけ女性が優遇されてるってことなんでしょうね。
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    歴代の哲学者をざっくりと紹介しながら次々と否定。全ての哲学の問題は、言葉の仕組みによる罠という考え。11回にわたる講義方式で描かれている。

    哲学を否定しているともとれる講義で、あまりスッキリとはしませんでした。でもユニークな考えだと思います。
  • 不要家族
    読書録「不要家族」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p69より引用
    “残念なのは、後に入る人には、どれだけ苦
    労して掃除したかが分からず、たんに「薄汚
    い部屋だ」と思われてしまうことだ。”

    目次から抜粋引用
    “箱の作り方
     お別れの挨拶
     品のいい名乗り方
     根拠の無い自信
     話のズレ方”
    ...続きを読む