土屋賢二のレビュー一覧

  • 不要家族

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    読書録「不要家族」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p69より引用
    “残念なのは、後に入る人には、どれだけ苦
    労して掃除したかが分からず、たんに「薄汚
    い部屋だ」と思われてしまうことだ。”

    目次から抜粋引用
    “箱の作り方
     お別れの挨拶
     品のいい名乗り方
     根拠の無い自信
     話のズレ方”

     哲学者でエッセイストである著者による、
    日々の些細な事を複雑に考えて著したエッセ
    イ集。
     箱の手作りについてから会話の方向性につ
    いてまで、ウィットに富んだ話が盛り沢山で
    す。

     上記の引用は、著者が大学を退職して部屋
    を去ることになったことについて書かれた話
    での一文。
    世の中、誰かが何か

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    2015年02月28日
  • 紳士の言い逃れ

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    読書録「紳士の言い逃れ」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p133より引用
    “先日、新聞や週刊誌で面白いと賞賛されて
    いたミステリを読んだ。だが、好みが合わない
    のか、面白いと思えず、半分読んだところで
    読むのをやめてしまった。”

    目次より抜粋引用
    “空白の時間
     年を取ってからの思考法
     もう一人の自分
     とんでもない世界観
     洗練された悪口”

     哲学者である著者による、著者の日常にあふ
    れるごくありふれた出来事を考察したエッセイ
    集。
     偶然に出来る空き時間の過ごし方についてか
    ら日食についてまで、知的で皮肉に記されてい
    ます。

     上記の引用は、評価は役に立つかと題された
    項で

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    2015年02月23日
  • ワラをつかむ男

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    ネタバレ

    気軽に読めるので、電車の乗り換えのちょっとした空き時間に少しずつ。
    …と読んでいたら、意外と時間がかかったという(笑)。
    最近の読書タイムは、通勤の電車内なので、「ふふっ」ってなる位ならいいけど、時々「(;・ж;・;)チョブ」ってなるのが困りますw

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    2016年06月24日
  • ワラをつかむ男

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    デビュー作「われ笑う、ゆえにわれあり」から、心のよりどころとしているユーモア本。
    多忙、多筆のせいか、当初の痛快さ、マシンガンのような連打感はやや薄れたが、要所要所は期待通りに展開してくれ、人生の清涼剤となってくれる。
    定年後とのことなので、更なるダメ押しを待つ。

    0
    2014年09月09日
  • ワラをつかむ男

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    いつもよりテンポ良く読めた。「画期的商品を開発するには」がドッグイヤー。何のために生きるのか,楽しく生きる,楽しさはどこから生じるのか,を考えさせられる。2010年にお茶の水女子大学を停年退官して神戸に在住のようだ。

    楽しさ追求の階層説はありうるな。マズローの欲求階層説に近似するだろうけど,知ることの楽しさ,生理的な楽しさ,作り上げることの楽しさ,あ,これ面白いぞ。

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    2014年08月25日
  • 教授の異常な弁解

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    「教授の異常な弁解」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p43より引用
    “以上のことから推測するに、胸踊るほど楽しい
    思いというのは、たぶん、何が待ち受けているか
    見当もつかないときに経験するものではなか
    ろうか。”

    目次から抜粋引用
    “理由いらない
     妻と罰
     芸術の理解度
     妻をホメちぎる方法
     老人になるのは怖くない”

     哲学者である著者による、雑誌連載のエッセイを
    まとめた一冊。
     特技のジャズピアノについてからオリンピック
    についてまで、皮肉とトンチの効いたユーモア
    たっぷりな文章で綴られています。

     上記の引用は、楽しさについてかかれた
    話での一文。何が待ち受けているのか

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    2014年06月26日
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?

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    これまで読んできた哲学に関する入門書は、ほとんどのものがチンプンカンプンな内容でした。入門書のくせにエラソーにして、難しすぎるのです。でも、本書はお茶の水女子大学の初心者向け講義を文書化したものなので、専門用語も一切使用されず、とても読みやすいものでした。また、これまで漠然と思い描いていた哲学というもののイメージを覆すような内容で、とても興味深く読み進むことができました。
    哲学的な難問は、そもそも問題自体に間違いがあって、その間違いは言葉の使い方、誤解から生じているものなんだそうです。この言葉から受ける誤解を取り除きさえすれば、難解な問題そのものが消滅してしまうという解決方法は、現在の哲学界に

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    2014年03月01日
  • 妻と罰

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    世の中には、様々な「罰」がある。とりわけ妻のそれは恐ろしい―。「女は不純だ」「あなたも家なき子だ」「神経の太さ比べ」「あきらめる方法」など、真理を追究する哲学者として、虚構を排し事実のみを記してきたツチヤ教授が、日本の文化の成熟を願いつつ読者に贈る、珠玉のユーモアエッセイ集。

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    2013年12月27日
  • 哲学者にならない方法

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    いつもの
    ツチヤ先生の語り口とは
    また 一風変わった
    土屋賢二さんの自叙伝

    いつもの(   )書き が
    登場しているのですが、
    あまりに ご自分の事ゆえに(?)
    かなり
    トーンダウンしておられるなぁ
    と 思いました

    それでも 最後まで
    引っ張っていってくださいました

    うーーーん
    次は やはり いつものツチヤ先生もの
    を 読みたいな

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    2013年12月12日
  • 貧相ですが、何か?

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    読書録「貧相ですが、何か?」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    P48より引用
    “だが、わたしは「常に目標に向かって邁進しなくてはならない
    」という考えこそ閉塞感の原因ではないかと思う。”

    目次から抜粋引用
    “ぼくはこんなところで働いている
     わたしの大学に迷惑な男がいる
     どうしても間に合わない
     授業は楽しい
     情報漬けの生活”

     哲学者である著者による、日々の生活や出来事についてしるし
    たエッセイ集。
     講演の依頼についてから人生の残り時間についてまで、自筆の
    イラストを添えて書かれています。

     上記の引用は、日本の閉塞感について書かれた話での一文。
    誰かに追い立てられるように

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    2013年11月20日
  • 哲学者にならない方法

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    土屋賢二の自伝書。
    どうして哲学者になってしまったのかを、幼少期からさかのぼり考察している。
    いつものふざけたエッセイにはない知的な文章も本人いわく魅力らしい。

    タイトルの「哲学者にならない方法」は著者だけにいえることであって、他の誰にも当てはまるものではないだろう。著者は哲学者になってしまった原因について、次のようにいう。

    親の影響で自分で納得しないと受け入れない性格になる。大学の寮に入って自由な生活が得られ、それまで持っていた固定観念が破壊される。さらにドストエフスキーを読んでそれまでの価値観を覆される。。そして音楽と美術によってどこまでも極めても極め尽くせない広大な世界があることを知

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    2013年08月23日
  • 妻と罰

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    面白いです。
    内容は覚えていませんが。

    お気に入りは
    国民的関心事を徹底的に追求すると
    電球を取り替えるのに何人必要か
    わたしの体型の概要

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    2013年08月03日
  • 妻と罰

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    「妻と罰」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p34より引用
    “寮の規則はあるにはあったが、「土足厳禁」という張り紙を寮委員
    が下駄をはいたまま廊下に貼る程度の厳しさだった。”

     哲学者である著者による、雑誌「週刊文春」に連載された日々の出
    来事を綴ったエッセイ集。
     自己表現についてから紳士の苛立ちについてまで、著者自筆のイ
    ラストを添えて書かれています。

     上記の引用は、大学の寮生活について書かれた項での一文。
    そのまま漫画になりそうな話ですが、私も寮生活をしたことが少し
    ありその経験から考えると、きっと本当のことなんだろうなと思い
    ます。
     とてもいい感じのひねくれ具合なので、好

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    2013年07月03日
  • ツチヤの貧格

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    土屋さんの本は数年前までははまっていたのだけど、どうもマンネリ化した感じがしてしばらく遠ざかってたんだよね。
    久しぶりに読むと、面白い!さすが僕が勝手に名づけた「日本三大面白随筆家」だけある。

    こういう類の本は、時折、暇つぶしに読むのが最適と実感しました。

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    2013年03月20日
  • 紅茶を注文する方法

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    ふっと笑ってしまいます。だけど、たぶんまとめた形でよむよりは
    それこそ月刊誌の連載でちょこちょこ読むほうが面白いのかも。
    ★3つですが、まとめて読まなかったら毎回★4つくらいかも?

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    2013年03月09日
  • 紅茶を注文する方法

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    「紅茶を注文する方法」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p58より引用
    “もし苦痛が一分続くのか一年続くのか分からなかったら、さぞ
    不安だろう。”

     哲学者である著者による、周囲の身近な事柄についてひたすら
    深くひねくれて考え抜いた一冊。
     文字を忘れる話から読者からの手紙についてまで、論理的でユ
    ーモア溢れる文章で書かれています。

     上記の引用は、一過性の肥満について書かれた項での一文。
    目標が見えないというのは、確かに苦しいものです。すぐに達成
    できる程度の苦痛を乗り越え続けることで、最終的に大きな目標
    が達成出来ればいいのではないでしょうか。

    ーーーーー

    0
    2013年02月11日
  • 哲学者かく笑えり

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    「哲学者かく笑えリ」3

    著者 土屋賢二
    出版 講談社

    p36より引用
    “所有のやっかいなところは、一度所有に取りつかれたら、どこ
    までも欲望が肥大して、そこから抜け出すのが容易でなくなると
    いうことである。”

     哲学者である著者による、周囲の身近な出来事や事柄について
    ひたすら深くひねくれて考え抜いた一冊。
     哲学を教えることについてからイギリス留学中の往復書簡録ま
    で、論理的でユーモア溢れる文章で書かれています。

     上記の引用は、所有の概念について書かれた章での一文。
    この所有欲が高まって、行き着くところまで行った人達がコレク
    ターなのでしょうか。欲深いと言えばそうなのかもしれません

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    2013年02月04日
  • 論より譲歩

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    この本は内容を楽しむと言うよりも言葉遊びや文章の流れを楽しむものだなと思う。流れるような文章が読んでいて心地よい。
    ここまで好き勝手書くのを許してくれる奥様は鬼嫁ではないと思う。

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    2013年01月14日
  • 人間は考えるFになる

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    森博嗣氏と土屋賢二氏の対談を本した作品。

    読んでてこの二人が友人になることはないんじゃないのだろうかと思ってしまった。
    それくらい噛み合わない。

    まぁある意味ぶつかることもないだろうから、そういう意味では気楽な関係なのかな。

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    2012年09月11日
  • 論より譲歩

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    今回は後半失速しなかった。

    文庫オリジナルということは,単行本としては出版しなかったということなのかな。

    読んでみてもほとんど思い出せない。
    ぱらぱらめくると「あー,そんな話もあったなぁ」と思える。

    暇つぶし,
    視点の固定化を予防する,
    などに効果的な本である。

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    2012年09月03日