土屋賢二のレビュー一覧

  • 紳士の言い逃れ

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    一年に一度は読みたくなる土屋先生のエッセイ。この巻では東日本大震災が起こった頃のものが収録されている。さすがに今回は真面目か!と思っていると、そこはチャッカリ土屋エッセンスが入っていたりする。とは言うものの、退官された土屋先生。他の先生方や生徒たちとの絡みがなくなり、少しパワーダウンしているような気がした。

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    2017年07月03日
  • われ笑う、ゆえにわれあり

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    ネタバレ

    哲学者の書いた面白いエッセイ。
    日常生活を哲学的な目で見るとどうなるのか、そして哲学書のような文章でそれらを表現するとどうなるのか・・・非常にくだらなくて面白い。人によってはまわりくどい表現で読みにくく分かりづらいであろうが、また別の人にとってはのらりくらりと上手く逃げているように感じる文章は面白く感じるであろう。
    ただ、哲学的知見は何一つ深まらない本であるし、日常生活においてもなんの役にも立たない内容である。本当に、単なる面白いエッセイである。

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    2017年06月14日
  • 人生気のせい人のせい

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    ネタバレ

    哲学者土屋先生と精神科医三浦先生のまったりゆるゆる対談第一段。一見いい加減な中にも真実があるような気がするが気のせいかもしれない。土屋先生の本はけっこう読みましたが、三浦先生の本はまだ読んだことないので俄然読みたくなりました。精神科医ってけっこうゆるめな方が多いですよね…大学時代の精神科医の教授も講義の日を休日だと思って盆栽の手入れしていて奥様に指摘されて大学まで奥様の車で急行したと言ってましたから(笑)

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    2016年08月20日
  • 紅茶を注文する方法

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    週刊文春で連載されていたエッセイ集。
    独特のテンションで真面目に理路整然と飛躍して書いている文章が癖になる面白さでした。
    一度授業を受けてみたいものです。

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    2016年01月04日
  • 不良妻権

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    まだ連載しているんだ。もう終わったと思っていた。
    <解説より>
    “ツチヤさんのユーモアの魅力は,厳密な論理構成に見せかけた「詭弁」にある。”

    なるほど。そうだな。

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    2015年09月12日
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?

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    独特な切り口により、哲学的な思考とは?
    ということを語っておられる
    文調がやや口語的で繰り返しもあったりで
    はじめは読みづらいかもしれない

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    2015年08月14日
  • ツチヤ教授の哲学ゼミ もしもソクラテスに口説かれたら

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    こういう哲学的な問いを考えるのは面白いね.

    「あなた自身を愛している」というソクラテスの問いのどこに問題があるか考えてみると,「あなた自身」が他人から観測し得ないことではなかろうか.
    「あなたの容姿」も「あなたの性格」もすべて取り払った「あなた自身」とはいったいなんなのか.他人が観測し得ないものを評価することは不可能ではないのだろうか.

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    2015年08月03日
  • ツチヤ学部長の弁明

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    哲学書のフリをした女性嫌いの本、かなぁ。
    もちろん、シニカルでユーモラスな書き方なので嫌味はないんだけど、環境が女性だらけとはいえ、あまりにもそれに類する内容が多いから食傷気味。
    それだけ女性が優遇されてるってことなんでしょうね。

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    2015年07月05日
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?

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    歴代の哲学者をざっくりと紹介しながら次々と否定。全ての哲学の問題は、言葉の仕組みによる罠という考え。11回にわたる講義方式で描かれている。

    哲学を否定しているともとれる講義で、あまりスッキリとはしませんでした。でもユニークな考えだと思います。

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    2015年06月21日
  • 不要家族

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    読書録「不要家族」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p69より引用
    “残念なのは、後に入る人には、どれだけ苦
    労して掃除したかが分からず、たんに「薄汚
    い部屋だ」と思われてしまうことだ。”

    目次から抜粋引用
    “箱の作り方
     お別れの挨拶
     品のいい名乗り方
     根拠の無い自信
     話のズレ方”

     哲学者でエッセイストである著者による、
    日々の些細な事を複雑に考えて著したエッセ
    イ集。
     箱の手作りについてから会話の方向性につ
    いてまで、ウィットに富んだ話が盛り沢山で
    す。

     上記の引用は、著者が大学を退職して部屋
    を去ることになったことについて書かれた話
    での一文。
    世の中、誰かが何かをしてくれているという
    ことは、殆ど目に見えないものなのでしょう
    か。目に見えているけれど、何とも思ってい
    ないだけかもしれません。
     大学を退職してからも、周囲の人との付き
    合いに苦悩する日々を送られているようで、
    なによりです。これからも面白い話を、聞き
    続けることが出来るでしょう。

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    2015年02月28日
  • 紳士の言い逃れ

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    読書録「紳士の言い逃れ」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p133より引用
    “先日、新聞や週刊誌で面白いと賞賛されて
    いたミステリを読んだ。だが、好みが合わない
    のか、面白いと思えず、半分読んだところで
    読むのをやめてしまった。”

    目次より抜粋引用
    “空白の時間
     年を取ってからの思考法
     もう一人の自分
     とんでもない世界観
     洗練された悪口”

     哲学者である著者による、著者の日常にあふ
    れるごくありふれた出来事を考察したエッセイ
    集。
     偶然に出来る空き時間の過ごし方についてか
    ら日食についてまで、知的で皮肉に記されてい
    ます。

     上記の引用は、評価は役に立つかと題された
    項での一節。
    人の意識は共通性を求め、個性は体に宿ると
    は、養老氏の本で書かれていたように思いま
    す。何か物事に対する評価がいつでも一定で無
    いところを見ると、人は頭ではなく体全体で
    いろんなことに判断を下しているのかもしれな
    いなと、思えてきます。
    ひょっとすると、客観的な評価というものは、
    機械にしか出来ないのかもしれませんね。
     今巻は著者自筆のイラストが少ないので、
    寂しくもあります。見なくて清々すると言う人
    もいるでしょうが。

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    2015年02月23日
  • ワラをつかむ男

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    ネタバレ

    気軽に読めるので、電車の乗り換えのちょっとした空き時間に少しずつ。
    …と読んでいたら、意外と時間がかかったという(笑)。
    最近の読書タイムは、通勤の電車内なので、「ふふっ」ってなる位ならいいけど、時々「(;・ж;・;)チョブ」ってなるのが困りますw

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    2016年06月24日
  • ワラをつかむ男

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    デビュー作「われ笑う、ゆえにわれあり」から、心のよりどころとしているユーモア本。
    多忙、多筆のせいか、当初の痛快さ、マシンガンのような連打感はやや薄れたが、要所要所は期待通りに展開してくれ、人生の清涼剤となってくれる。
    定年後とのことなので、更なるダメ押しを待つ。

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    2014年09月09日
  • ワラをつかむ男

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    いつもよりテンポ良く読めた。「画期的商品を開発するには」がドッグイヤー。何のために生きるのか,楽しく生きる,楽しさはどこから生じるのか,を考えさせられる。2010年にお茶の水女子大学を停年退官して神戸に在住のようだ。

    楽しさ追求の階層説はありうるな。マズローの欲求階層説に近似するだろうけど,知ることの楽しさ,生理的な楽しさ,作り上げることの楽しさ,あ,これ面白いぞ。

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    2014年08月25日
  • 教授の異常な弁解

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    「教授の異常な弁解」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p43より引用
    “以上のことから推測するに、胸踊るほど楽しい
    思いというのは、たぶん、何が待ち受けているか
    見当もつかないときに経験するものではなか
    ろうか。”

    目次から抜粋引用
    “理由いらない
     妻と罰
     芸術の理解度
     妻をホメちぎる方法
     老人になるのは怖くない”

     哲学者である著者による、雑誌連載のエッセイを
    まとめた一冊。
     特技のジャズピアノについてからオリンピック
    についてまで、皮肉とトンチの効いたユーモア
    たっぷりな文章で綴られています。

     上記の引用は、楽しさについてかかれた
    話での一文。何が待ち受けているのかわからない
    のが楽しいというのであるならば、恐怖と楽しさ
    は紙一重かもしくは同じなのかもしれないな
    と思いました。
     自筆のイラストがいつものとおり、良く言えば
    味わい深く、悪く言えば酷いものです。私は
    もう見慣れて、楽しみにさえ思っていますが。
    何が待ち受けているのかわからない事に、胸
    を踊らせることもあるでしょうが、案外、ある程度
    待ち受けているものがわかっていても、来るぞ
    来るぞと胸を踊らせることもあるのではないで
    しょうか。

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    2014年06月26日
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?

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    これまで読んできた哲学に関する入門書は、ほとんどのものがチンプンカンプンな内容でした。入門書のくせにエラソーにして、難しすぎるのです。でも、本書はお茶の水女子大学の初心者向け講義を文書化したものなので、専門用語も一切使用されず、とても読みやすいものでした。また、これまで漠然と思い描いていた哲学というもののイメージを覆すような内容で、とても興味深く読み進むことができました。
    哲学的な難問は、そもそも問題自体に間違いがあって、その間違いは言葉の使い方、誤解から生じているものなんだそうです。この言葉から受ける誤解を取り除きさえすれば、難解な問題そのものが消滅してしまうという解決方法は、現在の哲学界において主流になっているそうですが、こういった考え方は、実はアリストテレスの時代にすでにあったものなんだそうです。とはいえ、そうか言葉の使い方の間違いに気づきさえすれば悩みは解決するのか。言葉に惑わされなければ、人生はハッピー。怖いものなどなんにもない。どこからでもかかってきなさい!というわけには、なかなかまいりません。やはりこの世は不可思議。人生は苦難に満ちているのです。ふむぅ。

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    2014年03月01日
  • 妻と罰

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    世の中には、様々な「罰」がある。とりわけ妻のそれは恐ろしい―。「女は不純だ」「あなたも家なき子だ」「神経の太さ比べ」「あきらめる方法」など、真理を追究する哲学者として、虚構を排し事実のみを記してきたツチヤ教授が、日本の文化の成熟を願いつつ読者に贈る、珠玉のユーモアエッセイ集。

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    2013年12月27日
  • 哲学者にならない方法

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    いつもの
    ツチヤ先生の語り口とは
    また 一風変わった
    土屋賢二さんの自叙伝

    いつもの(   )書き が
    登場しているのですが、
    あまりに ご自分の事ゆえに(?)
    かなり
    トーンダウンしておられるなぁ
    と 思いました

    それでも 最後まで
    引っ張っていってくださいました

    うーーーん
    次は やはり いつものツチヤ先生もの
    を 読みたいな

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    2013年12月12日
  • 貧相ですが、何か?

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    読書録「貧相ですが、何か?」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    P48より引用
    “だが、わたしは「常に目標に向かって邁進しなくてはならない
    」という考えこそ閉塞感の原因ではないかと思う。”

    目次から抜粋引用
    “ぼくはこんなところで働いている
     わたしの大学に迷惑な男がいる
     どうしても間に合わない
     授業は楽しい
     情報漬けの生活”

     哲学者である著者による、日々の生活や出来事についてしるし
    たエッセイ集。
     講演の依頼についてから人生の残り時間についてまで、自筆の
    イラストを添えて書かれています。

     上記の引用は、日本の閉塞感について書かれた話での一文。
    誰かに追い立てられるように目標を作って目指すようでは、どう
    しても息切れしてしまうように思います。外から来る目標よりも、
    自分の中から湧き出るように目標を見つけられたらいいのですが。
    大体外からの出来事に対応するために、目標を設定しがちです。
     いつも通り味わい深いイラストです、あえてこの絵柄を維持し
    ているのならば、これはこれですごいことかもしれません。

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    2013年11月20日
  • 哲学者にならない方法

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    土屋賢二の自伝書。
    どうして哲学者になってしまったのかを、幼少期からさかのぼり考察している。
    いつものふざけたエッセイにはない知的な文章も本人いわく魅力らしい。

    タイトルの「哲学者にならない方法」は著者だけにいえることであって、他の誰にも当てはまるものではないだろう。著者は哲学者になってしまった原因について、次のようにいう。

    親の影響で自分で納得しないと受け入れない性格になる。大学の寮に入って自由な生活が得られ、それまで持っていた固定観念が破壊される。さらにドストエフスキーを読んでそれまでの価値観を覆される。。そして音楽と美術によってどこまでも極めても極め尽くせない広大な世界があることを知り、自分が思っていた土台を次々に突き崩されたのが哲学をしてしまう。(p.169)

    固定観念を壊される経験を経て哲学をしてしまう人は多々いるだろうな。

    サイニーで調べてみると著者はアリストテレスに関する論文を5,6本書いただけであとはずっとユーモアエッセイを書いている。アリストテレスの前はハイデガーであり、アリストテレス以降はウィトゲンシュタインに興味を持っていたそうだ。ちょっと気になったのは、「研究の傍らユーモアエッセイを書いている」と著者はいうが、研究していたの?(論文書いていたのか??)という疑問だ。

    結構心に残ることもいっているので引用しておこう。

    (まっちー)

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    2013年08月23日