Posted by ブクログ
2014年06月26日
「教授の異常な弁解」3
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
p43より引用
“以上のことから推測するに、胸踊るほど楽しい
思いというのは、たぶん、何が待ち受けているか
見当もつかないときに経験するものではなか
ろうか。”
目次から抜粋引用
“理由いらない
妻と罰
芸術の理解度
妻をホメちぎる...続きを読む方法
老人になるのは怖くない”
哲学者である著者による、雑誌連載のエッセイを
まとめた一冊。
特技のジャズピアノについてからオリンピック
についてまで、皮肉とトンチの効いたユーモア
たっぷりな文章で綴られています。
上記の引用は、楽しさについてかかれた
話での一文。何が待ち受けているのかわからない
のが楽しいというのであるならば、恐怖と楽しさ
は紙一重かもしくは同じなのかもしれないな
と思いました。
自筆のイラストがいつものとおり、良く言えば
味わい深く、悪く言えば酷いものです。私は
もう見慣れて、楽しみにさえ思っていますが。
何が待ち受けているのかわからない事に、胸
を踊らせることもあるでしょうが、案外、ある程度
待ち受けているものがわかっていても、来るぞ
来るぞと胸を踊らせることもあるのではないで
しょうか。
ーーーーー