Posted by ブクログ
2013年01月05日
面白すぎて続けて2回読んだ。きっとこの先この著者の本をむさぼる自分が想像つく。
不幸を軽減する方法は、当たり前のことを疑うこと。
1つの価値観を持つということは、それとは違う価値観を間違いだと考えること。自分とは違う価値観を排除すること。どんなものでも許容するなら、そういう人は、特定の価値観を持って...続きを読むいるとは言えない。
価値観同士が食い違っているときに、一方から見て他方が間違っている場合、どっちが正しいかに決着をつけるのは不可能。しかしだからといって、相手を間違っているとして非難してはいけないということにはならない。実際に対立しているのだから尊重しあう必要はない。
人間は一面的になりやすい。ちょっとしたことでも過度に重要視しやすく、すぐに深刻になりやすい。これが不幸に拍車をかけているのは確かで、それを阻止するために非常に大切なのが、ユーモア。
ユーモアは笑ったり、笑わせることが目的ではない。生きていくうえで必要なもの。苦難、不幸に立ち向かう武器。何か一つのことに心が占領されて打ちひしがれることを防ぐ能力。
ユーモアのセンス=深刻になった時、そんなに深刻じゃないと思う能力。
ユーモア、笑いの本質=ものごとの重要性をはぎ取ること。
自分の価値がないことを素直に認めることはユーモア精神の基本条件。これが無い人だけが威張る。
深刻になるか笑うかは紙一重。どんなに一生懸命に打ち込んでいることでも、自分がやっていることは大したことではない、といつでも考えることができる姿勢になるため、ユーモアの訓練をしていく。
深刻な気持ちになったら、別の角度からものを見るのだ。