土屋賢二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「そして誰も信じなくなった」4
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
p41より引用
“ 人類は多くの難事を成し遂げたが、その
原動力は、何事も簡単にできると勘違いする
軽率さである。”
目次より抜粋引用
“ネジが可愛く思えた日
ある謝罪会見
年はとるな
清らかさの極地
旅行と想像力”
経歴はいまいちはっきりしない哲学者によ
る、ユーモアあふれるエッセイ集。雑誌連載
をまとめた文庫オリジナル。
パソコンのハード増設から病院に対する恐
怖まで、口先で考えたような文章で綴られて
います。
上記の引用は、生きることと軽率さについ
て書かれた項での一文。
余計な苦労をしたくなけ -
Posted by ブクログ
「簡単に断れない」単行本化時の、中井貴恵さんに解説を頼んだが…という話が気になり、どれ「簡単に〜」を手に取ってみよう、と思ったら我が家にある文庫版の解説は精神科医の三浦先生だった。
なんと、そうなったら単行本を求めてネット注文するしかないのか…と思うと、なんだかまんまと、このシリーズの本の頭によく書いてある「本書を買うべき理由」(読んだらすぐ忘れるから連載を一度読んだ人でも時間が経つと読まなかったも同然なので買うべき、など)に誘導されたような気がしなくもない(苦笑
お茶大関係者の先生方のエピソードが色々出てくるけれどここまで書かれていて色々大丈夫なんだろうか。 -
Posted by ブクログ
大好きな噺家さんの一人に
桂南光さんがいらっしゃる
もう ずいぶん前の口座ですが
南光さんが 入院されたときのことを
「枕」で話されていた。
病名は失念してしまいましたが
かなり深刻なものであった印象だけは残っている
その時の闘病のお話を
微に入り細に渡り抱腹絶倒のお話で
あったことが強烈に残っている
土屋賢二さんのエッセイを
読ませてもらっていると
深刻な話であればあるほど
まことに面白おかしく綴らておられる
そこに「芸」を感じてしまうのです
はい、桂南光さんの時に感じた
同じ「おかしみ」を
土屋さんの「エッセイ」にも
感じてしまうのです