土屋賢二のレビュー一覧

  • われ笑う、ゆえにわれあり
    「献辞」「はじめに」で既にふざけている。
    面白い。最初の「今日からタバコをやめられる…」が馬鹿馬鹿しくて引き込まれた。
    全体を通して基本屁理屈。頭が良くて捻くれていると、普段からこんなこと考えてるんだろうなーと思い、笑える。
    後半は哲学的。 『結婚前の男女は楽しくつきあってさえいればよいが、家...続きを読む
  • 不良妻権
    大好きな噺家さんの一人に
    桂南光さんがいらっしゃる
    もう ずいぶん前の口座ですが
    南光さんが 入院されたときのことを
    「枕」で話されていた。
    病名は失念してしまいましたが
    かなり深刻なものであった印象だけは残っている
    その時の闘病のお話を
    微に入り細に渡り抱腹絶倒のお話で
    あったことが強烈に残ってい...続きを読む
  • われ悩む、ゆえにわれあり ツチヤ教授の人生相談
    なかなか面白かった。どんな悩みも角度を変えて見れば大した事無くみえるんだなぁ、と思った。マザーテレサ亡き今、自分の不幸を親身になって聞いてくれる人は居なくなってしまった。と言う事を覚えておこうと思った。
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?
    あとがきで、哲学の問題は問題としては間違っている、と書いてある。こうした方略でかかれた本であり、さらに大学生に教えたということからほんにしているのでとても分かりやすい本になっていると思われる。
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    解説で哲学の入門書ではない、と書いてあるがわかりやすい解説書として読んでいけないわけがない。
     原書を日本人向けにわかりやすく解説するだけでなく、どこがおかしいのかを説明している部分で理解が進むと思われる。
  • そしてだれも信じなくなった
    著書初読み。
    こんな思考、発想を持ち続けておきたい(笑)
    読後うっかり一晩おいてしまったので、内容は思い出せないけど。
  • ワラをつかむ男
    読書録「ワラをつかむ男」4

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p53より引用
    “ わたしはなぜ一分一秒でも早くニュース
    を知りたがるのだろうか。早く知っても、わ
    たしにできるのは一喜一憂することぐらいだ。
    寿命が限られているから早く知りたいのかも
    知れないが、余命あと半年と言われたら、野
    球の結果...続きを読む
  • そしてだれも信じなくなった
    時間の浪費と思いつつ読むのが、筆者の本。文体の特徴を知り尽くしながら、笑いに誘われる。内容も厚さも薄いので、一気に読めて何も得られない。と思ってたら、今回は違った。示唆に富む2点の含蓄。最初は物忘れの進化、第一に名前を忘れ、第二に顔を忘れ、第三にジッパーを閉め忘れ、第四にジッパーを開け忘れる。車内で...続きを読む
  • 哲学者にならない方法
    軽快に読めた。

    哲学者にならない方法じゃなくて、どうして哲学者になってしまったのか、学生時代や子ども時代の経験や思考なとが綴られていて、こんな風な環境にいなくて思考もしなければ、哲学の道になんて進むことはないだろう。と思うけど、“なる方法”より“ならないための方法”の方が再現性が高いので、今この本...続きを読む
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    著者が大学でおこなった哲学の講義をもとにした本です。ベルクソンの時間論やプラトンのイデア論、デカルトやフッサールの知覚論などを題材に、それらの問題がことばの誤りに基づいて生じていることを指摘しています。後半は、前半の著者の議論のバックボーンとなっていたウィトゲンシュタインの思想について解説がなされて...続きを読む
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?
    著者がお茶の水女子大学でおこなった哲学入門の講義をもとにした本です。

    哲学入門とはいっても、哲学者の思想を紹介するのではなく、哲学の問題に対する著者自身の考えが語られています。それも、ウィトゲンシュタインが『哲学探究』で語ったような、「ハエにハエとり壺から出口を示してやること」、つまり哲学的な問題...続きを読む
  • 紅茶を注文する方法
     あたまゆるゆる。問題山積。
     夫婦揃って土屋先生のエッセイを笑いながら読んでいることに、私たち大丈夫かなあと一抹の不安を抱いています。
  • われ笑う、ゆえにわれあり
    こんな本があったのかと思った。

    つまらない事を細かく、色んな視点から、ある時は逆説的に説明してあり、なかなか面白い。

    役に立ったと言えば視点が広がったという所。
  • 哲学者かく笑えり
    雑誌のコラムで読む土屋賢二のエッセイはおもしろい。
    だけど、一冊の本にまとめた時、この本の中にも書いてあるけど笑いの畳み掛けがしつこくて、結構くどいのよ。

    ところがこの本は、エッセイと言いながらも哲学的なエッセンスが今回は多くて、「ふむふむ」とうなづいたり、どういうことだろうかと悩んだり、それは違...続きを読む
  • 不要家族
    こんな風に 屁理屈を 論理的に説明しているにも
    かかわらず、情けなく やり込められてしまう 
    哲学教授 が 定年を前後の 心境を 論理的に
    屁理屈を 組み立てる。
    やはり、助手とのやりとりが 楽しかっただけに
    それが なくなったことが なんとなく 寂しい。
    それでも、屁理屈を 重ねつづける 意欲は
    ...続きを読む
  • 純粋ツチヤ批判
    著者のエッセイって昔大好きだったんだけど、ちょっと食傷気味というかマンネリ感を感じてしばらく遠ざかっていた。
    久々に読むと、いや面白い。ついついぶっと吹き出す箇所なんかもあって。やっぱ稀有な才能だなあ。
  • われ悩む、ゆえにわれあり ツチヤ教授の人生相談
    土屋先生は、自分と同郷(岡山県玉野市出身)ということもあり、気になる存在です。

    今回の本は、土屋先生の悩み相談集ではありますが、うまく相談を交わし、結果として、まったく相談に応えておらず…。
    しかしながら、ユーモアたっぷりで、オチもあるので、読んでいて楽しいです。
    が、相談者は怒ってるんじゃ...続きを読む
  • 人間は考えるFになる
     このスパーリングのような対談が、ある意味で最高レベルのパフォーマンスだと思ったのは、ここで語られている瑣末な話題の中に垣間見える論点が極めて哲学的であったから…

     森博嗣先生のことについては、おおよそ1年間かけて、著書を51冊読んできたので、それなりに知っているつもりです。でも、土屋賢二先生のこ...続きを読む
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?
    人生をつまらない、と考える人と、人生はハラハラドキドキの連続だ!とポジティブに考えられる人との違いなのでしょう。p156

    「朝起きて電車にゆられて」とつならない側面だけをとりだして「人生は生きるに値しない」といっているようなものです。

    「よく見れば なずな花咲く 垣根かな」

    雑草みたいな目立た...続きを読む
  • 不要家族
    大学を退官した記念すべき(?)巻。そのため、生徒からイジられることがほぼ無くなったのが残念だが、その分、奥さんとの絡みが増えた。老化に関するエッセイも増えた。相変わらずの土屋先生に満足満足。本棚はまだ出来上がらない。