土屋賢二のレビュー一覧

  • 人間は考えるFになる
    「八方美人の対偶」よくもまあこんな面白い表現が思いつくなあと。森博嗣ファンとして買ったけど、土屋先生の本も読みたい。対談本をよんで声を出して笑ってしまうなど、初めての経験でした。
  • 人間は考えるFになる
    文学部哲学科の教授と工学部建築学科の准教授の対談。人柄(キャラ)が出ていておもしろい。最後に対談を踏まえた小説が一作ずつ載っていて、それがとても面白かった。
  • われ悩む、ゆえにわれあり ツチヤ教授の人生相談
    哲学者 土屋の 面目躍如。
    自分を 貶め、自分の妻を 貶め。
    そこから、相談事に のるのだが、
    答えになっているかと言えば
    答えになっていないけど、
    きちんと答えている。

    人生相談には 正解がない
    といわれるが、哲学者 土屋 には
    相談事の 視点をずらして
    とうとうと 述べる。
    あっぱれ。

    なぜ...続きを読む
  • 妻と罰
    こういう人を野放しにしていていいのか。

    まさに前提を疑うという哲学へのアプローチの作法 を、英国風ジョークで割って繰出し続けるストロングスタイルが秀逸。

    (妻からの叱責、お弟子さんからのディスにも)決 して折れない魂はこんなにもしなやかなものか。見習っていきたいと思います。
  • ツチヤ教授の哲学ゼミ もしもソクラテスに口説かれたら
    人を愛するとはどういう事か。その人の何処を愛するのか、と言い換える事も出来る。それは、愛する人を本能で愛する事を越え、愛してない人をも人間として愛せる法則を考える事になる。あなたの愛の審級が試されているのだ。答えは具体的に出て来るものではない。愛する部分を指摘してしまうと、客観的には愛する人の一部分...続きを読む
  • あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?
    哲学って言葉遊びなんだ…!
    関連の「哲学講義」もおもしろいです。
    土屋先生って本当に哲学者だったんですね(笑)
  • 人間は考えるFになる
    哲学者 土屋 賢二と小説家兼某国立大学工学部助教授 森 博嗣の対談本

    タイトルは、哲学の名言「人間は考える葦である」(パスカル)と、森博嗣の代表作(兼デビュー作)の「すべてがFになる」からきたものだろう。
    土屋 賢二の自虐と森博嗣の冴えた常識はずれの対談で、瞑想した対談。土屋 賢二の一貫したダメっ...続きを読む
  • 紳士の言い逃れ
    よくある矛盾をパラドキシカルに言い得て妙。小心者で生きにくいけど、考え方次第で幸せになれる、と思える。
  • 論より譲歩
    哲学者の土屋賢治氏の日常の生活、奥さんとの関係、学生との関係を綴っている。やや自虐的すぎるところはあるが、とにかく面白い。本人的には面白ネタではないというかもしれないが・・。
  • 紅茶を注文する方法
    すごく面白い。土屋先生にはまっている。ひとつひとつが面白くて笑え、さらさらっと読み進められ、とまらなくなる。そして読み終わっての感想は面白かったの一言。内容は不思議とあまり覚えてない。考え込まず、気楽に読書の時間を存分に楽しめているのだと思う。
  • 幸・不幸の分かれ道
    面白すぎて続けて2回読んだ。きっとこの先この著者の本をむさぼる自分が想像つく。
    不幸を軽減する方法は、当たり前のことを疑うこと。
    1つの価値観を持つということは、それとは違う価値観を間違いだと考えること。自分とは違う価値観を排除すること。どんなものでも許容するなら、そういう人は、特定の価値観を持って...続きを読む
  • 論より譲歩
    土屋賢二さんの本は文庫のほうがおもしろい解説&著者紹介付きなので、個人的には即文庫化のほうがありがたいです(印税は少ないでしょうが…)。
  • 幸・不幸の分かれ道
    自分はなんて不幸なんだ・・・。と思い悩んでいる人向けの処方箋。

    内容としては、モノには様々な視点があるんだよ、ということを、面白おかしく、そして時にはまじめに説明している。

    ユーモアの部分と真面目な部分の緩急の付け方が見事で、笑いながら読んでいると気づかぬうちに真面目なお話になっていたりする。
    ...続きを読む
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    何度も繰り返される言葉に批判もありそうだが、
    理解するのに時間のかかる私にはとても分かりやすく面白かった。
  • 幸・不幸の分かれ道
    ユーモアエッセイで有名な著者のまじめな語り。本自体は薄いけれどもいろいろと考えさせられ奥が深い。緻密な思考とユーモアの2本柱がキーポイント。1方向から眺めるのではなく視点を変えて多角的に見る。ユーモアを交えることで苦難や不幸を和らげる。考えて考えて考える。ちょっと見方を変えてみる。深刻になり過ぎない...続きを読む
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    予想外に真面目な哲学入門。そしてウィトゲンシュタインと土屋賢二の哲学の世界。

    イデア論?デカルト?我思う故に我あり?純粋持続?

    哲学の様々な論をわかりやすく説明しつつ、最終的にはウィトゲンシュタインの言語ゲームと哲学の存在意義についてまとめられた一冊。この講義が受けられる公開講座とかあったら、覗...続きを読む
  • 幸・不幸の分かれ道
    国家の品格とだぶる。面白く読めた。やっぱり自己犠牲とユーモアでしょ。自分の人生に被るなあ。共感を持てた。
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    哲学はあやしい学問だということを説明している哲学書。小難しい哲学の諸学説をわかりやすく、紹介するのみならず批判して「斬って」いる。哲学に興味を持ち始めた人には特におすすめしたい。
  • ツチヤ教授の哲学講義 哲学で何がわかるか?
    さらっと読めるけど、内容がぎっしり詰まった本だった。ウィトゲンシュタインを基礎とし、哲学の諸問題を終わらせようとする試みはとても興味深かった。哲学の諸問題は言語的矛盾に陥っていて、そもそも問いを立てた時点で解決不可能ということが論理的に述べてある。確かに「なるほど」と思う部分が多かったが、その考え方...続きを読む
  • ツチヤ学部長の弁明
    ツチヤ先生のエッセイ集の中ではこれが一番好きかも。
    「学部長って大変」って見えるのはこんな人がやってるからに違いない。