土屋賢二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ土屋先生が書いた「まともな」本を読んだのは、今回が初めてだった。
一般人のもつ、哲学に対する固定観念を打ち崩す良作。
予備知識は必要なく、解説も非常にわかりやすい。
哲学的問題は言語的誤解から発生した、という考え方が特に新鮮で印象に残っている。
しかし、言語的規則が物理的現実に存在しない以上、やはり人間の思考、意図、意識には言語的規則以外の何らかの裏付けがあるはずだと僕は思う。
生物学を勉強している僕としては脳科学にその答えがあるような気がするが、脳科学は勉強してないので、後で関連書籍を当たってみようと思う。
追記
内容は楽しいのだが同じ内容の繰り返しが多いため、わかりやすい反面うっとうしく -
Posted by ブクログ
おバカなエッセイで知られる土屋教授の真面目な哲学講義。一応、御茶ノ水大学の哲学講義を実録した形になっているという。その触れ込みだけを聞くと、どこかのマイケルサンデルの本を思い出してしまうし、実際に過去の哲学の潮流を総ざらいするあたりの流れも似通っているのだが、かの本よりも本書の方が断然「哲学」をしている。本書におけるツチヤ教授の立場は、ウィトゲンシュタイン寄りであり、従来の哲学的な問題に対し、「その問題はそもそも問題として成立しない」という風に茶々を入れるアプローチをとる。どのような理由で問題が成立していないのかは、本書を読んでいただきたい。さすれば、かの有名な「語りえぬものについては沈黙しな
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Posted by ブクログ
その人の学歴や肩書き、過去の秀作からは想像も出来ないようなユーモアエッセイを書く人が好きだ。やっぱり人間の最大の魅力って『ギャップ』にあると思う。
この土屋賢二さんも、東大出身、お茶の水女子大学の教授と立派な学歴と肩書きがあるが、それらからは想像出来ないようなユーモアっぷり。大体、カバーに載ってる著者紹介の文章からすでに変。まだ他に土屋作品はさくらももことの共著しか読んだことがないのに、この人のまじめな文章を読んでみたいと早くも思わされた。(笑)
上の句からは予想出来ない下の句が続く独特な文体に早くもクセになりそう!でも続けて読むと早く飽きそうなので、ほどほどのペースでツチヤ本を手にしようと思 -
Posted by ブクログ
土屋教授と森助教授の対談集。
森 博嗣氏と言えば、言わずもがな
私がここのところはまりまくっていた
「犀川&萠絵」シリーzの作者。
そして土屋センセイと言えば、
「お笑い哲学者」として
数多くのエッセイをものし、
国費留学生としてイギリスに学ばれ、
お茶の水大学文学部の学部長を経験され、
趣味でジャズピアノを嗜み、
そして私のマイミクでもあるという
何というかこう、非常に
「振れ幅」の大きな方です(^ ^;
この私の大好きな二人の対談が、
面白くなかろうはずがない(^o^
読んでみると、期待に違わぬ、
というか期待通りの展開(^ ^
お二人のお人柄が想像できる会話のテンポ、
テーマか -
Posted by ブクログ
私もずいぶん悩みました。
新春早々の読書感想文がツチヤでいいのか(^ ^;
が、読んじまったもんはしょうがない(^ ^;
この本は、ご存じ週刊文春のコラムをまとめて
その上で、あれしてこれして出した本です。
内容は、いつも通りのツチヤ節(^ ^;
相変わらずの自虐ネタを中心に、
他人をこき下ろしたり責任転嫁したり、
現実逃避したり、事実をねつ造したり、
まさに「脂ののった」やりたい放題(^ ^;
でも、実は、この「ツチヤ文体」は、
もの凄くパターン化されているようでいて、
真似しようとすると難しいんですぜ(^ ^;
この方のじらし、ずらし、はずし、ばらしは、
生半可なレベルではありま