土屋賢二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「論より譲歩」4
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
p68より引用
“われわれは医者、パイロット、運転手、料
理人などに、信頼できるかどうかも知らない
まま命を託しているが、これは完全に運まか
せだ(医者、パイロット、運転手、料理人の
方々は運に頼らないでほしい)。”
目次から抜粋引用
“最善の悩み方
教育者の宿命
理解できない女
付属品とは何か
教授の異常な弁解”
哲学者である著者による、日常の些細な出
来事について深く考察したエッセイ集。
悩み方についてから弁解についてまで、
ウィットに富んだ文章で描かれています。
上記の引用は、運についてかかれた話での
一節。 -
Posted by ブクログ
読書録「簡単に断れない。」4
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
P19より引用
“実際に、店頭で二ギガヘルツのパソコンを使ってみると、今使
っている〇.五ギガヘルツのパソコンと同じ速さでしか文章を書け
ないことが判明した。”
目次から抜粋引用
“買い替えるべきか
神とホットケーキ1
花粉症の謎
理論で幸福になる方法
スイッチの入れ方”
哲学者である著者による、雑誌週刊文春に連載されたエッセイ
をまとめた一冊。
こだわりについてから誓いについてまで、自筆のイラストを添
えて書かれています。
上記の引用は、パソコンの買い替えについて書かれた話での一
文。今のパソコンの処理速 -
- カート
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試し読み
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哲学者・土屋先生は、こうやってできた!(?)
箏の才能があって、箏だけをやっていればいいという条件で結婚したという母親は、本当に箏しかやらなかった。父親が一人で家族の選択・食事・育児・教育まで一人でこなし、家計も支えるという超人的な家庭に育ち、父親の「官僚が一番」という言葉に従い、官僚になるつもりで東大に入学。
それが、一転哲学の道を進むようになる。
そんな土屋先生の東大入学までの家庭と、入学後伝説の東大駒場寮での生活などから哲学を志すまで。
哲学と官僚、この対比がすごいけど、土屋先生はこんなバックがあって出来たのだと納得。でも、こんなバックボーンを持つ官僚がいたら、面白かったのにとも思う -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
失敗から学ぶべし
哲学?
金にもならないし、実用的でもないし、当たり前のことをうだうだとこねくりまわすアレでしょ?
いやいや、絶対ならないしwww
と、思っているか、または「てつがくってなんですか?」となるか、そもそも自分の生きている中には入り込む余地などまるでないか。
おっと、しばしお待ちを。
落とし穴はどこにあるかわからない。
避けたつもりがパックンやクリボーの上に乗っかってしまうように、哲学というのはそこら中にあなたを引きずり込もうとしているのだ。
このツチヤセンセイ。
何とも不思議な先生で、くすくす笑っているうちに、ずるりと哲学の道に引き込まれそうになる。
カントに興味を持ってみたり -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
読書録「ツチヤ学部長の弁明」4
著者 土屋賢二
出版 講談社
P278より引用
“学部長の任期は、予定通り満了を迎えた。任期が終わるまで死
なないように努力したのが実ったのである。”
哲学者である著者による、務める大学のパンフレットや数々の
雑誌に掲載されたエッセイなどをまとめた一冊。
学部長就任のメッセージから性格診断まで、理論的でウィット
に富んだ文章で書かれています。
いしいひさいち氏のマンガも一緒に楽しめます。
上記の引用は、あとがきの中の一文。長生きするための努力と
いうのが、何よりも難しいのかもしれません。体に悪そうなこと
ばかりしていても元気に生きている人もいるかと -
Posted by ブクログ
読書録「ツチヤの貧格」4
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
P134より引用
“かなりの数の中高年の女が離婚したほうがいいかどうか迷って
いる。この記事を読めば、離婚しないと早死すると考えて、離婚
に踏み切る女も出るのではないかと思う。”
哲学者である著者による、日々の生活に対する著者の思考を記
したエッセイ集。
著者の妻についてからつるかめ算についてまで、自筆のイラス
トを添えた面白おかしい皮肉とウィットに富んだ文章で書かれて
います。
上記の引用は、迷惑な情報について書かれた項での一文。
六十歳以上の夫婦が一緒に暮らすと、妻は死亡リスクが二倍に、
夫は半分になるとのこと。新聞の