辻真先のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
楠谷 佑「パブリック・スクールの怪事件」…ホームズ&ワトソン
ガイド第1回 ミステリのおもしろさ。
辻 真先「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」
ガイド第2回 名探偵とは誰でしょう?
斜線堂 有紀「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」…ポアロ
ガイド第3回 トリックとは何か?
水生 大海「一つの石で二羽の鳥を殺す―To kill two birds with one stone.」…ミス・マープル
ガイド第4回 推理とは何か?
青崎 有吾「シチリアオレンジジュースの謎」…エラリイ・クイーン
ガイド第5回 どんでん返しとはなんでしょうか。
阿津川 辰海「オムレツは知っていた」…ネロ・ウ -
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Posted by ブクログ
▼辻真先さんの「たかが殺人じゃないか: 昭和24年の推理小説」を何の気なしに読み。あまりにも面白くて腰を抜かし。「これは三部作の第2作なんですよ」ということを知って、「第1作」を読んでみました。登場人物が繋がっていて滋味深い。…ですが、ツマラナイ、と言うことも無いですが、「たかが殺人じゃないか」に比べると‥‥でした。
▼「たかが…」と同じ名探偵(10年くらい前の話なので、「深夜の博覧会」では少年探偵)が、ちょっと江戸川乱歩風の猟奇的な殺人事件の真相を突き止めることは同じです。ほかに重要なキャラクターも少なくとも1名は同じなので、そこンところは面白い。
▼何が面白くなかったかと言うと、このお -
Posted by ブクログ
それぞれ短くて読みやすい。
・村でいちばんの首吊りの木
まずタイトルがいい。手紙なのに相手の反応まで書くのも息子の母に対する態度も今読むと違和感があるけれど、手首を切り取る理由と必要性が明確で良かった。
・街でいちばんの幸福な家族
おじさんが書く女子高生ってどうしてこうぞわぞわする気持ち悪さがあるんだろう……。相手に向けた手紙に対して、覗き見られなければただの独白になる日記をうまく使ったトリックだった。
・島でいちばんの鳴き砂の浜
好きじゃない。空間が見ていて少しずつ読者に明かすなんて解決を放棄してて退屈。どんな不可能犯罪でもそうやれば明かせるだろうけど、伏線も何もなく、探偵もいない。う -
Posted by ブクログ
ネタバレ本格ベストリベスト10で4位、このミステリーがすごいの1位など、話題となっていたミステリということで期待が高かったが、ミステリとしては完全に期待はずれ。
殺人事件は、2つ起こり、それぞれ密室殺人と首が切断された殺人と、いわゆる、古典的な本格ミステリらしい殺人事件が起こる。このトリックがチープで、密室殺人は、屋根が取りはずすことができ、近くの遊園地の滑り台から、巨大な算盤を利用して屋根から死体を入れたというもの。バカミスとしかいえない物理トリック。犯人の決め手となったのは、屋根から入ったはずの被害者の靴が玄関にあったことから、靴を入れることができた人物となっている点は、やや面白いが、トータル