辻真先のレビュー一覧

  • 義経号、北溟を疾(はし)る

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    史実絡めた「あの時、あの裏にはこんな事件が!」系が大好きで。
    これは明治十四年、明治天皇が北海道へ行幸し義経号へ乗車する際に起きた列車運行の妨害事件と、屯田兵村で起きた首吊り事件の謎とを絡めた『歴史冒険推理』。
    正直、ミステリ部分については現場の図解が欲しい感じでしたが(笑)、それを補って余りある活劇要素が面白かった。
    あと、登場人物がズルい。主人公に藤田五郎(斉藤一ですな)と、その相棒が法印大五郎(清水の次郎長一家の一員ですな)、剣術小町に狼に育てられたアイヌの美少女まで出てくる。そして繰り広げられる剣戟の数々。もうテンポもよく、くすぐり要素も抜群で素敵な冒険活劇エンタメに仕上がってましたね

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    2017年09月07日
  • にぎやかな落葉たち

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    最近ライトなものばかり読んでいたせいか、事件が起こるまでの過程をややまどろっこしく感じてしまったが、舞台となる土地やグループホーム、そして登場人物たちの関係を丹念に描いている。読み終わってみれば、なるほど納得の出来だった。

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    2017年05月08日
  • 未来S高校航時部レポート 戦国OSAKA夏の陣

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    「子供のころ悔しかったのです。こんな強い真田軍団が、なぜ狸親爺の首をとれなかったんだ?人生の不条理をはじめて思い知ったぼくは、この物語を自分の胸がスッとする結末でしめくくることにしました」
    作者の言葉より

    昨年の大河ドラマ「真田丸」を見て、同じように思った視聴者も多かっただろうけど、そういう人に読んで欲しい小説です。

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    2017年01月23日
  • 迷犬ルパンと里見八犬伝

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    新春ドラマとして放映するはずだった里見八犬伝。ところが進行役の女優・玉木梓が不慮の事故で命を落とす。代役に抜擢されたのは、どこか浮世離れした女優・滝沢さとみ。しかし彼女は房総に旅行中。そのさとみとひょんなことで知り合った朝日刑事とルパン達。さとみと共に犬や猫たちを保護してきた老女の不審な死を巡っているうちに、ある事件に巻き込まれてしまう――犬達の命を守る為に、走れ朝日刑事、迷犬ルパン!

    迷犬ルパンシリーズの一冊なので(三毛猫ホームズみたいだなー)朝日刑事を始めとして他のキャラとかはよくわからなかったのですが、八犬伝ものなので読書開始。やっぱこういう現代を舞台に八犬伝をある種メタ的に扱う作品は

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    2014年11月22日
  • 北海で殺そう(電子復刻版)

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    家出をした中学生の娘が残した置き手紙に、ミンキーモモの絵の封筒が 使われていたというだけで買ったが、二転三転する内容で面白かった。シリーズものらしいので他のものも読んでみたい。

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    2012年12月29日
  • ニッポン旅行の殿様~軍資金は少なくても、余は満足の裏ワザ~

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     予算の高低に関係なく旅の醍醐味を味わうにはどうすればよいのか? 旅行の計画から道中の楽しみ方、旅籠での過ごし方等々 旅行後「世は満足」と言えるようになる事間違いなし!

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    2009年10月04日
  • 上州・湯煙列車殺人号

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    トラベルライター瓜生愼が探偵役をつとめるシリーズ。

    吾妻線を走るイベント列車「ロマンティックトレイン」取材のため、「大正浪漫號」に乘車してゐた主人公の目の前で、毒物による殺人事件が起きる。
    走つてゐる列車の車内のことなので、いわゆる「密室殺人」であり、犯人の可能性のある人物は車内の數名に限られてゐる。

    やがて明らかにされてゆく人間關係。
    重い話なのだが、作者の筆は輕い。
    ユーモア溢れた筆致で、樂しく讀まされてしまふ。

    この作品で、あのスーパーとポテトが結婚したことを知つた。

    2004年9月20日讀了

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    2009年10月04日
  • 北海道・幽霊列車殺人号

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    これはトラベルミステリーの名を借りた「本格推理」である。
    すべての謎は論理的に解明される。
    ただし、主要な登場人物の一人について、その本名が最後までわからないのは、ちとひつかかる。

    輕い筆致なので、重い内容であるにもかかはらず、樂しく讀み進めることができた。

    2004年9月19日讀了

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    2009年10月04日
  • 北海道・幽霊列車殺人号

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    ネタバレ

    大好きな作者の新シリーズ☆
    最初は鉄オタ成分濃いめで読むのに四苦八苦でしたが、話が進むうちにスイスイ読めました!
    犯行動機、殺し方、逃げ方までホントにグロい!苦手な分野なのにどんどんページをめくりました。
    そもそも中学生を列車で轢き殺すなんてひどいことするなぁ。
    最後のどんでん返しはびっくりしました!犯人たちは逃げ切るのか自殺するのか・・・
    とにかく次巻が楽しみです☆

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    2025年12月15日
  • 急行エトロフ殺人事件

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    ネタバレ

    スーパーとポテトシリーズだけど設定がSF。真珠湾攻撃が行われず開戦しなかった世界だけど、いまだに戦争に向けた動きのある世界。そんな中でキリコのようなキャラクターが存在するのはなかなか難しい気がする。事件の方は面白い。ちょっと結末が微妙な気もするけど、上手く繋げていて楽しめた。

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    2025年11月25日
  • 寝台超特急ひかり殺人事件

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    ネタバレ

    ポテトとスーパーのシリーズ。たぶんこちらがメインなんだろうけど、ずっと可能克郎の方を読んでいたのでちょっと変な感じ。しかし克郎は智佐子がいないと本当に役に立たない…。良いキャラクターだとは思うけど。今回はキリエル伯爵も出て来てシリーズの繋がりもあって面白いな。

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    2025年11月25日
  • 幻の流氷特急殺人事件

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    ネタバレ

    牧薩次の友人・伊賀が企画したリレーミステリ。薩次が結末を書くことになるが、伊賀が死亡する。リレーミステリの作者たちとの推理と共に伊賀からの挑戦として小説での特急「流氷号」消失の謎に挑むポテトとスーパー。

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    2025年11月25日
  • 電気紙芝居殺人事件

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    ネタバレ

    スーパーとポテトのシリーズだけど、別のシリーズ探偵である鬼堂修一郎の最終作。別のシリーズとリンクさせたりするのは面白くて好きなんだけど、鬼堂修一郎の方ははじめて読んだのが最終作になってしまった。テレビ草創期の話とかは作者自身が体験した話なんだろうな~とかかんがえて読めて楽しめた。

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    2025年11月24日
  • 東海道本線殺人事件

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    ネタバレ

    可能克郎が殺されたと言うショッキング(?)な始まり、そして何度も殺される克郎(笑)さすがのスーパーも取り乱したりいつもとは違う感じも見れて面白かったし、ポテトとスーパーのくっつきそうでクッツカナイ関係がちょっと微笑ましい(笑)

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    2025年11月24日
  • 犬墓島~迷犬ルパン・スペシャル~

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    ネタバレ

    フォトブックの撮影の為に瀬戸内海に浮かぶ犬墓島にやってきた朝日正義、川澄ラン、迷犬ルパン。小説部分を執筆する牧薩次と可能キリコも集まるが、台風の為に孤立した犬墓島でやがて事件が…。

    辻真先の迷犬ルパン、牧薩次、瓜生慎と辻真先の名探偵たちが集合。豪華な感じは良かった。

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    2025年11月24日
  • 殺人の多い料理店

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    ネタバレ

    ポテトとスーパーのシリーズではワトスン役と言うか、脇役のスーパーの兄・可能克郎が探偵役。流石にシリーズの時よりしっかりしているけど、やっぱり頼りない。克郎のシリーズも読み返したいな。

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    2025年11月23日
  • 上州・湯煙列車殺人号

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    ネタバレ

    竜が女の子とメル友で浮気してるのか?って思ったけど作品読む順番が違ったらしくうずらがまだ登場する前の作品だった。とりあえず犯人の反抗動機があまりに酷くて…。親子3人とうずらが絡んだ話が好きだからちょっと物足りない感じがしたけど、とりあえずシリーズが終わるまで読もうかな。

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    2025年10月05日
  • 信州・高原列車殺人号

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    ネタバレ

    今回は瓜生慎の家族も登場して息子・竜のちょっとした恋の話とか楽しめた。ミステリの部分はまあまあかな火事で発見された謎の男の遺体の辺りは分かりやすいし、全体的に軽い感じで。前に読んだ北海道の幽霊列車の話は残念だったけど、この感じであればシリーズを読んでも良いかな~。

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    2025年10月05日
  • 伊豆・踊り子列車殺人号

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    ネタバレ

    踊り子に扮した少女がトイレから消えたトリックは少し期待外れだけど、状況的にはまあ仕方ないかな~。特急の中での争いの話とかからの流れを考えると良いかもしれないし。竜とうずらのコンビか可愛らしくて良い。お父さんも巻き込まれて探偵してる感じも好き。

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    2025年10月05日
  • 長崎・ばてれん列車殺人号

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    平戸の青年たちが制作したウエディングトレインを取材に訪れた瓜生夫妻。ウエディングトレインで最初の結婚式を上げる新郎の元に届けられたオライショの脅迫状。列車内に突如出現したマリア観音。翌日、メンバーの一人が水死体で発見される。

    今回は、竜がお休み。久々に夫婦で探偵しているのが良い。

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    2025年10月05日