辻真先のレビュー一覧

  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    ネタバレ

    『たかが殺人じゃないか』を読むために読んだ。

    ミステリー小説ながら、時代小説として充分読み応えがあって面白かった。当時の空気感が濃くて、逆に現代の常識が通じないところに気持ち悪さを感じた。すごい。

    実際の事件が起きるまでが、予想よりも待たされ、特に早く知りたいというモチベはなかなか湧かなかった。これは好みの問題だな。面白いんだがなかなか読み進められない。
    トリックについては、これはあとで使うからね!ばりに散りばめられてるし、建物の仕掛けもでしょうな感。あるある。
    犯人も、これ良いのかな。まあフェアだが、本格小説というにはバレバレでは。あまりにも容疑者が少ないしやってのけられる能力の人も少な

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    2021年08月14日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    読書好きの友人から貰った探偵小説。面白く読めました。ありがとうございました。

    著者は名古屋生まれの脚本家、辻真先さん。昨年、「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」で年末ミステリーランキング3冠を達成。昭和7年のお生まれなので88歳というご高齢。本作は「たかが殺人じゃないか」の前日譚という位置付けになります。

    昭和12年に実際に行われた「名古屋汎太平洋平和博覧会」の最中に銀座と名古屋にまたがって発生した不可解な殺人事件。本書は正統ミステリーで、犯人探しの材料は(たぶん)全て読者に提供され、最後は探偵が関係者全員の前で推理を披露するという構成になっています。ミステリーの種類はいわゆる「

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    2021年05月08日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    ネタバレ

     この前読んだ「たかが殺人じゃないか (昭和24年の推理小説)」の前日譚になる。今作は那珂一兵が探偵役を務める<昭和ミステリー>シリーズの第1作にあたり、彼以外にも主要人物が重複して登場する。昭和12年、彼はまだ似顔絵書きの少年である。しかし以前から活躍しており、知る人ぞ知る名探偵である。

     東京と名古屋を結ぶ殺人事件を追うわけだが、当時の風景風俗が描かれており、何やら妖しい江戸川乱歩テイスト。と思っていたら、ラストのほうは、ちょっと哀しい横溝正史テイストに。
     この日中戦争から太平洋戦争に向かう時代は、作者の辻さん自身の少年時代なのだ。事件の背景が時代に密接に関わっている。今作のダークさ(

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    2021年02月11日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    ネタバレ

    パズラーとして丁寧な造りだけれど、ミステリ色はあまり強くない。事件そのものも半ば近くまで起きないし、メイントリックもこの長さの長編を支えるには、少し弱い気がする。だから昭和初期を舞台にした風俗小説を読むきでないと当てが外れるかも知れない。個人的には大佛次郎を連想した。時代を先どっていた伯爵の、乾いた絶望の淡々とした描写が胸に刺さる。

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    2021年02月08日
  • にぎやかな落葉たち

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    グループホーム「若葉荘」でのお話
    関係者の家族が過去に早くに亡くなっている
    のが多く感じました
    殺人現場の状況がいまいちわかりにくかったです
    過去の話も多く感じましたが
    それはあとの展開のためということで
    終盤の展開は・・・よかったです
    楽しめました

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    2020年11月15日
  • 義経号、北溟を疾(はし)る

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    史実絡めた「あの時、あの裏にはこんな事件が!」系が大好きで。
    これは明治十四年、明治天皇が北海道へ行幸し義経号へ乗車する際に起きた列車運行の妨害事件と、屯田兵村で起きた首吊り事件の謎とを絡めた『歴史冒険推理』。
    正直、ミステリ部分については現場の図解が欲しい感じでしたが(笑)、それを補って余りある活劇要素が面白かった。
    あと、登場人物がズルい。主人公に藤田五郎(斉藤一ですな)と、その相棒が法印大五郎(清水の次郎長一家の一員ですな)、剣術小町に狼に育てられたアイヌの美少女まで出てくる。そして繰り広げられる剣戟の数々。もうテンポもよく、くすぐり要素も抜群で素敵な冒険活劇エンタメに仕上がってましたね

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    2017年09月07日
  • にぎやかな落葉たち

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    最近ライトなものばかり読んでいたせいか、事件が起こるまでの過程をややまどろっこしく感じてしまったが、舞台となる土地やグループホーム、そして登場人物たちの関係を丹念に描いている。読み終わってみれば、なるほど納得の出来だった。

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    2017年05月08日
  • 未来S高校航時部レポート 戦国OSAKA夏の陣

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    「子供のころ悔しかったのです。こんな強い真田軍団が、なぜ狸親爺の首をとれなかったんだ?人生の不条理をはじめて思い知ったぼくは、この物語を自分の胸がスッとする結末でしめくくることにしました」
    作者の言葉より

    昨年の大河ドラマ「真田丸」を見て、同じように思った視聴者も多かっただろうけど、そういう人に読んで欲しい小説です。

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    2017年01月23日
  • 迷犬ルパンと里見八犬伝

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    新春ドラマとして放映するはずだった里見八犬伝。ところが進行役の女優・玉木梓が不慮の事故で命を落とす。代役に抜擢されたのは、どこか浮世離れした女優・滝沢さとみ。しかし彼女は房総に旅行中。そのさとみとひょんなことで知り合った朝日刑事とルパン達。さとみと共に犬や猫たちを保護してきた老女の不審な死を巡っているうちに、ある事件に巻き込まれてしまう――犬達の命を守る為に、走れ朝日刑事、迷犬ルパン!

    迷犬ルパンシリーズの一冊なので(三毛猫ホームズみたいだなー)朝日刑事を始めとして他のキャラとかはよくわからなかったのですが、八犬伝ものなので読書開始。やっぱこういう現代を舞台に八犬伝をある種メタ的に扱う作品は

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    2014年11月22日
  • 北海で殺そう(電子復刻版)

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    家出をした中学生の娘が残した置き手紙に、ミンキーモモの絵の封筒が 使われていたというだけで買ったが、二転三転する内容で面白かった。シリーズものらしいので他のものも読んでみたい。

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    2012年12月29日
  • ニッポン旅行の殿様~軍資金は少なくても、余は満足の裏ワザ~

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     予算の高低に関係なく旅の醍醐味を味わうにはどうすればよいのか? 旅行の計画から道中の楽しみ方、旅籠での過ごし方等々 旅行後「世は満足」と言えるようになる事間違いなし!

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    2009年10月04日
  • 上州・湯煙列車殺人号

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    トラベルライター瓜生愼が探偵役をつとめるシリーズ。

    吾妻線を走るイベント列車「ロマンティックトレイン」取材のため、「大正浪漫號」に乘車してゐた主人公の目の前で、毒物による殺人事件が起きる。
    走つてゐる列車の車内のことなので、いわゆる「密室殺人」であり、犯人の可能性のある人物は車内の數名に限られてゐる。

    やがて明らかにされてゆく人間關係。
    重い話なのだが、作者の筆は輕い。
    ユーモア溢れた筆致で、樂しく讀まされてしまふ。

    この作品で、あのスーパーとポテトが結婚したことを知つた。

    2004年9月20日讀了

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    2009年10月04日
  • 北海道・幽霊列車殺人号

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    これはトラベルミステリーの名を借りた「本格推理」である。
    すべての謎は論理的に解明される。
    ただし、主要な登場人物の一人について、その本名が最後までわからないのは、ちとひつかかる。

    輕い筆致なので、重い内容であるにもかかはらず、樂しく讀み進めることができた。

    2004年9月19日讀了

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    2009年10月04日
  • 村でいちばんの首吊りの木

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    引き出しのは幅が広いなと感じる短編集。
    最後のあとがきも「あとがき風のミステリなのか?」と勘繰ってしまうくらいの作りだったが、長めのあとがき(もとい対談)だった。

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    2026年04月14日
  • 殺しはレールに乗って

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    ネタバレ

    旅館で起きた火事。少年が助けてくれた謎の男に渡した「宝物」。その少年が何者かに襲われ意識不明に。現場に居合わせた葉月麻子が各地で遭遇する事件。孤独な運転士が女の家で殺害され、列車のトイレでの女性の死、更に夫婦喧嘩の末に妻が…。事件を結ぶレールの終着駅は?

    「失恋探偵」葉月麻子のシリーズ。ユノキプロの所属で辻真先の他のシリーズと世界が共有されているのが好き。仕事をこなしながら犯人と思われた男を追うけど、その男が殺されたり、騙されたりと事件が色々起きるので楽しく読める。

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    2026年04月07日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    戦後という“ぐちゃぐちゃな時代”の空気が、
    とにかくリアルだと感じた。
    価値観が揺れたまま進んでいく、
    あの時代の不安定さがそのまま伝わってくるよ。

    小学生のとき読んだ
    ポプラ社の江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズ
    思い出した。
    あの頃に感じた「物語の中の現実」が、
    少し重なった気がするかも。

    あの時代だからこそ、「たかが殺人じゃないか」。
    辻真先先生にしか書けない一冊だと思う。

    あと、作品とは関係ないけど、
    先生のXのポストも好きだ。
    今期アニメの感想を普通に語っている90代、
    かなりかっこいいでしょ。

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    2026年03月28日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    アンソロジー最終巻
    延々と続いてほしいシリーズだった

    綾辻行人「意外な犯人」
    難易度低い

    辻真先「DMがいっぱい」
    まずまず

    井上夢人「殺人トーナメント」
    ややこしい論理パズルの転用
    オチは良かった

    乾くるみ「三つの質疑」
    面白い

    法月綸太郎「挑戦状盗難事件、または名探偵オルメスの冒険」
    まずまず

    白井智之「「少女」殺人事件 」
    既読 まずまず

    犬飼ねこそぎ「スフィンクスの謎かけ」
    まずまず

    森川智喜「犯人当てショートショート キーワードは黒猫」
    まずまず

    北山猛邦「竜殺しの勲章」
    強引

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    2026年03月10日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    戦後すぐ、世の中の価値観が正反対になった時代に大人の子供の中間あたりの若者が力強く生きる様子は面白い。だけれどこれに猟奇殺人が加わると、興味の対象がズレてしまって読みにくかった。ごちゃまぜ感がありました。

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    2026年01月25日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    昭和12年が舞台のミステリー小説。

    当時の時代背景を上手く作中に落とし込んでいる。

    登場人物達が魅力的!最後に行くほど面白くなります!!

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    2026年01月20日
  • 北海道・幽霊列車殺人号

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    ネタバレ

    大好きな作者の新シリーズ☆
    最初は鉄オタ成分濃いめで読むのに四苦八苦でしたが、話が進むうちにスイスイ読めました!
    犯行動機、殺し方、逃げ方までホントにグロい!苦手な分野なのにどんどんページをめくりました。
    そもそも中学生を列車で轢き殺すなんてひどいことするなぁ。
    最後のどんでん返しはびっくりしました!犯人たちは逃げ切るのか自殺するのか・・・
    とにかく次巻が楽しみです☆

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    2025年12月15日