辻真先のレビュー一覧
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ネタバレ『たかが殺人じゃないか』を読むために読んだ。
ミステリー小説ながら、時代小説として充分読み応えがあって面白かった。当時の空気感が濃くて、逆に現代の常識が通じないところに気持ち悪さを感じた。すごい。
実際の事件が起きるまでが、予想よりも待たされ、特に早く知りたいというモチベはなかなか湧かなかった。これは好みの問題だな。面白いんだがなかなか読み進められない。
トリックについては、これはあとで使うからね!ばりに散りばめられてるし、建物の仕掛けもでしょうな感。あるある。
犯人も、これ良いのかな。まあフェアだが、本格小説というにはバレバレでは。あまりにも容疑者が少ないしやってのけられる能力の人も少な -
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読書好きの友人から貰った探偵小説。面白く読めました。ありがとうございました。
著者は名古屋生まれの脚本家、辻真先さん。昨年、「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」で年末ミステリーランキング3冠を達成。昭和7年のお生まれなので88歳というご高齢。本作は「たかが殺人じゃないか」の前日譚という位置付けになります。
昭和12年に実際に行われた「名古屋汎太平洋平和博覧会」の最中に銀座と名古屋にまたがって発生した不可解な殺人事件。本書は正統ミステリーで、犯人探しの材料は(たぶん)全て読者に提供され、最後は探偵が関係者全員の前で推理を披露するという構成になっています。ミステリーの種類はいわゆる「 -
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ネタバレこの前読んだ「たかが殺人じゃないか (昭和24年の推理小説)」の前日譚になる。今作は那珂一兵が探偵役を務める<昭和ミステリー>シリーズの第1作にあたり、彼以外にも主要人物が重複して登場する。昭和12年、彼はまだ似顔絵書きの少年である。しかし以前から活躍しており、知る人ぞ知る名探偵である。
東京と名古屋を結ぶ殺人事件を追うわけだが、当時の風景風俗が描かれており、何やら妖しい江戸川乱歩テイスト。と思っていたら、ラストのほうは、ちょっと哀しい横溝正史テイストに。
この日中戦争から太平洋戦争に向かう時代は、作者の辻さん自身の少年時代なのだ。事件の背景が時代に密接に関わっている。今作のダークさ( -
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史実絡めた「あの時、あの裏にはこんな事件が!」系が大好きで。
これは明治十四年、明治天皇が北海道へ行幸し義経号へ乗車する際に起きた列車運行の妨害事件と、屯田兵村で起きた首吊り事件の謎とを絡めた『歴史冒険推理』。
正直、ミステリ部分については現場の図解が欲しい感じでしたが(笑)、それを補って余りある活劇要素が面白かった。
あと、登場人物がズルい。主人公に藤田五郎(斉藤一ですな)と、その相棒が法印大五郎(清水の次郎長一家の一員ですな)、剣術小町に狼に育てられたアイヌの美少女まで出てくる。そして繰り広げられる剣戟の数々。もうテンポもよく、くすぐり要素も抜群で素敵な冒険活劇エンタメに仕上がってましたね -
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新春ドラマとして放映するはずだった里見八犬伝。ところが進行役の女優・玉木梓が不慮の事故で命を落とす。代役に抜擢されたのは、どこか浮世離れした女優・滝沢さとみ。しかし彼女は房総に旅行中。そのさとみとひょんなことで知り合った朝日刑事とルパン達。さとみと共に犬や猫たちを保護してきた老女の不審な死を巡っているうちに、ある事件に巻き込まれてしまう――犬達の命を守る為に、走れ朝日刑事、迷犬ルパン!
迷犬ルパンシリーズの一冊なので(三毛猫ホームズみたいだなー)朝日刑事を始めとして他のキャラとかはよくわからなかったのですが、八犬伝ものなので読書開始。やっぱこういう現代を舞台に八犬伝をある種メタ的に扱う作品は -