辻真先のレビュー一覧
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それぞれ短くて読みやすい。
・村でいちばんの首吊りの木
まずタイトルがいい。手紙なのに相手の反応まで書くのも息子の母に対する態度も今読むと違和感があるけれど、手首を切り取る理由と必要性が明確で良かった。
・街でいちばんの幸福な家族
おじさんが書く女子高生ってどうしてこうぞわぞわする気持ち悪さがあるんだろう……。相手に向けた手紙に対して、覗き見られなければただの独白になる日記をうまく使ったトリックだった。
・島でいちばんの鳴き砂の浜
好きじゃない。空間が見ていて少しずつ読者に明かすなんて解決を放棄してて退屈。どんな不可能犯罪でもそうやれば明かせるだろうけど、伏線も何もなく、探偵もいない。う -
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ネタバレ本格ベストリベスト10で4位、このミステリーがすごいの1位など、話題となっていたミステリということで期待が高かったが、ミステリとしては完全に期待はずれ。
殺人事件は、2つ起こり、それぞれ密室殺人と首が切断された殺人と、いわゆる、古典的な本格ミステリらしい殺人事件が起こる。このトリックがチープで、密室殺人は、屋根が取りはずすことができ、近くの遊園地の滑り台から、巨大な算盤を利用して屋根から死体を入れたというもの。バカミスとしかいえない物理トリック。犯人の決め手となったのは、屋根から入ったはずの被害者の靴が玄関にあったことから、靴を入れることができた人物となっている点は、やや面白いが、トータル -
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ミステリとして展開が遅く、ほとんど風俗小説だった『深夜の博覧会』から一転して、本作はガチガチのミステリ。早い段階で殺人、それも密室殺人が起こるのはマニア向けのサービスだとしか思えない。第一の殺人が不可能興味だとすると、第二の解体殺人は、なぜそんなことをしなければならなかったのかというホワイダニット。ただ、ミステリとしてみればフーダニットの部分も含めて甘い。推理なんかしなくても、辻ミステリをそれなり読んできた人にはなんとなくで見当が付いてしまうんじゃないか。辻氏が手癖みたいなものをまるで隠してない気がする。これはもう意図的ですね。それも含めて読者へのメッセージなのだと思う。僕はこんなものを書いて
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Posted by ブクログ
辻真先の長篇ミステリ作品『迷犬ルパンと「坊っちゃん」(原題:四国殺人Vルート)』を読みました。
ここのところ、国内の作品が続いています。
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四国松山の名門中学出身の少女が東京で殺された。
朝日正義刑事は四国へ向かったが、偶然道後温泉を訪れていたルパンたちと合流、捜査を開始した…。
松山は、ご存じ夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台だが、なんと朝日の会う先生たちは、そろって「坊っちゃん」の登場人物そっくり。
巧妙なトリックにルパンの推理が冴える。
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1987年(昭和62年)に刊行された迷犬ルパン・シリー