辻真先のレビュー一覧

  • 村でいちばんの首吊りの木

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    それぞれ短くて読みやすい。

    ・村でいちばんの首吊りの木
    まずタイトルがいい。手紙なのに相手の反応まで書くのも息子の母に対する態度も今読むと違和感があるけれど、手首を切り取る理由と必要性が明確で良かった。

    ・街でいちばんの幸福な家族
    おじさんが書く女子高生ってどうしてこうぞわぞわする気持ち悪さがあるんだろう……。相手に向けた手紙に対して、覗き見られなければただの独白になる日記をうまく使ったトリックだった。

    ・島でいちばんの鳴き砂の浜
    好きじゃない。空間が見ていて少しずつ読者に明かすなんて解決を放棄してて退屈。どんな不可能犯罪でもそうやれば明かせるだろうけど、伏線も何もなく、探偵もいない。う

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    2024年07月28日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    ネタバレ

    本格ベストリベスト10で4位、このミステリーがすごいの1位など、話題となっていたミステリということで期待が高かったが、ミステリとしては完全に期待はずれ。 
     殺人事件は、2つ起こり、それぞれ密室殺人と首が切断された殺人と、いわゆる、古典的な本格ミステリらしい殺人事件が起こる。このトリックがチープで、密室殺人は、屋根が取りはずすことができ、近くの遊園地の滑り台から、巨大な算盤を利用して屋根から死体を入れたというもの。バカミスとしかいえない物理トリック。犯人の決め手となったのは、屋根から入ったはずの被害者の靴が玄関にあったことから、靴を入れることができた人物となっている点は、やや面白いが、トータル

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    2024年09月08日
  • 村でいちばんの首吊りの木

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    表題作を含めて 計三作の中編が集められてます。
    言い回しに時代(昭和)を感じます。

    一人暮しの長男を訪ねて田舎から出てきた母親が 片手を切り取られた女の死体を発見。彼女と交際していたらしい長男は行方不明。警察は長男を犯人と疑う。

    長男の無実を信じる母親と、同じく一人暮しをしている次男(受験生)の手紙のやり取りから話が進んでいきます。

    派手なトリックも無い地味な話ですが、母親の執念の凄さにオタオタしました。

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    2024年05月16日
  • アリスの国の殺人<新装版>

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    ネタバレ

    難しかった。
    現実と不思議の国の両方で殺人事件が起こり、その真相に迫るお話。
    現実と不思議の国でのリンクは特になし。
    序盤から登場人物が多く、なかなか物語に入り込めなかったが、だんだん入り込めるようになり、謎解き部分は面白かった。
    ハッピーエンドではないし、ラストは人によって解釈が変わるかも。
    理解した上でもう1回読むのも面白そう。

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    2024年04月18日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    戦後が時代背景の為、中々消化出来ず初めのうちは読むのに少し苦労しました。(鉄道の話も本線から脱しているのに長すぎるかな)

    ミステリとしてはトリックが精密ではないとは思いますが、登場人物の背景や時代背景はとても勉強になり読んでいて感心しました。

    作者さんのお歳を考えると実体験に基づくところもあるのかなと思い感慨深いです。

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    2024年03月15日
  • 二十面相 暁に死す

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    語り口は変わらずに少年探偵団なのだけれども、プロットの方は完全に辻真先になっているところがミソ。乱歩氏はこんな感じの少女キャラは描かなかったンじゃないかなあ。お約束のラストシーンにはニヤニヤしてしまう。

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    2023年10月29日
  • 日本海・豪雪列車殺人号

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    脱力系アガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』で、マンガチックな登場人物たちが右往左往する。
    そして、「誰もいなく」なるほどの怒涛の展開。

    時々ふと食べたくなる〈どら焼き〉のような小説でした。

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    2023年10月21日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    最初に驚いたのは、1932年生まれの著者が今も現役バリバリで新刊を書いていること。
    正に人生100年時代だ!

    題名通り、舞台は昭和24年、敗戦の傷が人々に影響している。

    主人公の風早勝利は新生高校3年…作者の分身であろう。旧制中学は5年間だったので、1年間限定の初男女共学高校生(著者の実体験) 。

    推理小説研究と映画部員5人と顧問教諭で行った夏合宿で、密室殺人事件に遭遇する。
    そして、また新たな殺人事件が…。

    時代の重苦しさを、青春真っ只中の軽快な若者たちが救ってくれていた。犯人の予想は当たった。
    愉しめた。

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    2023年09月27日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    ネタバレ

    トリックとしては可能としても、建物の構造に仕掛けがあるのは、フェアではない気がする。動機もかなり無理があるような。

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    2023年08月17日
  • 村でいちばんの首吊りの木

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    辻真先氏の初期短編集。やたら薄いが、これは元本が表題作の映画化に合わせて急遽編まれた短編集だったからという。そんな経緯や、表題作は辻氏の自薦ベストに含まれる作と言うことでハードルを上げすぎると多少肩透かしかも知れない。完成度の高い好短編なんですがフツーなのね。自薦ベストなんて問われると、妙に鼻息が荒くなって、むやみに奇をてらったようなメタメタミステリを挙げるなんて恥ずかしいことはしませんってことでしょうかねえ。どうもそんな気がする。

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    2023年08月15日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    一番犯人でいてほしくなかった人が犯人だったなぁ。
    戦後の青春推理小説。初作家さんだった。
    シリーズ2作目だったらしい。

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    2023年08月02日
  • 仮題・中学殺人事件

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    ネタバレ

    当時としては挑戦的な内容だったかもしれませんが、今読むとそこまで驚く構成ではなかったかなと。
    文章の稚拙さをカバーする理由付けとして、作中内作家による小説という体を取っているのは逆に潔くて好感を抱くものだった。
    キリコのキャラクターはとても魅力的に感じられたし、全体的に軽いノリで読みやすいのは良かった。

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    2023年07月03日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    終戦後、昭和24年を舞台としたミステリ
    犯人は明白
    トリック寄りも時代描写、価値観などに面白味を感じた

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    2023年06月03日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    昭和独特の描写や世界観が心地よく、なつかしいような少しあたたかい気持ちになりながら読んだ。
    長期休暇(できれば夏休み)にちびちび読むのがよさそう。舞台設定が今の時代ではないので、本が遠くの世界に連れて行ってくれ、頭の心のリフレッシュになりそうだと思った。


    ただ、昭和時代の物語なので、言葉が入ってきづらく、またイメージが浮かびづらい場面が多く、読むのに少し時間がかかってしまった。

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    2023年05月24日
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

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    ミステリとして展開が遅く、ほとんど風俗小説だった『深夜の博覧会』から一転して、本作はガチガチのミステリ。早い段階で殺人、それも密室殺人が起こるのはマニア向けのサービスだとしか思えない。第一の殺人が不可能興味だとすると、第二の解体殺人は、なぜそんなことをしなければならなかったのかというホワイダニット。ただ、ミステリとしてみればフーダニットの部分も含めて甘い。推理なんかしなくても、辻ミステリをそれなり読んできた人にはなんとなくで見当が付いてしまうんじゃないか。辻氏が手癖みたいなものをまるで隠してない気がする。これはもう意図的ですね。それも含めて読者へのメッセージなのだと思う。僕はこんなものを書いて

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    2023年04月24日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    先に「たかが殺人じゃないか」を読んで興味をもったが、本格ミステリとしての面白さは上記に及ばなかった印象。
    不思議な建物と大がかりなトリックは十分に面白いものだったが、動機部分(や登場人物の行動)があまりしっくりこないのと、本の分量に対して謎解きの比重が少ないように感じられた。
    おそらく、時代背景の描写やほろ苦い青春の表現に力が入っていたためと思われ、好みは分かれるだろう。
    前半が全くストーリーに入り込めずモヤモヤしたが、後半はかなり引き込まれるものがあった(最終盤になるとややくどい気もしたが)。

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    2023年02月20日
  • 赤い鳥、死んだ。

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    トリックは小粒だし、犯人を追い詰めるのはロジックと言うより、物語の流れ。こう来たら犯人は○○でしょう、というパターン的なものがありますが、それを当て馬に使うようなツイストもなく、そのまま○○が犯人の形。正直、ミステリマニアが額に青筋を立てて読むようなものではなく、気楽に愉しむもの。で、ちゃんと楽しませてくれます。

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    2023年02月19日
  • 迷犬ルパンと「坊っちゃん」 『四国殺人Vルート』改題

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    辻真先の長篇ミステリ作品『迷犬ルパンと「坊っちゃん」(原題:四国殺人Vルート)』を読みました。
    ここのところ、国内の作品が続いています。

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    四国松山の名門中学出身の少女が東京で殺された。
    朝日正義刑事は四国へ向かったが、偶然道後温泉を訪れていたルパンたちと合流、捜査を開始した…。
    松山は、ご存じ夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台だが、なんと朝日の会う先生たちは、そろって「坊っちゃん」の登場人物そっくり。
    巧妙なトリックにルパンの推理が冴える。
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    1987年(昭和62年)に刊行された迷犬ルパン・シリー

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    2022年12月24日
  • 北海道・幽霊列車殺人号

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     北海道のよく聞く地名がそこかしこに出てきて面白かったー!!

    この著者の本は初なんですが、読みやすいミステリーで他のも読んでみたくなりました!!!

    赤川次郎のような会話多めミステリーでもあるし、土地柄がでてくるところは櫻子さん的でもある。

    ミステリー入門としてとーっても入りやすいです。

    リアリティはあまりないですが、へーくらいのラストで、笑、割とトリックも犯人もなんでもありありな感じではありますが、読んでて楽しいのでよし。

    精神的な深さが感じられないので、アニメのように軽々読める楽々ミステリーです!笑笑

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    2022年12月01日
  • アリスの国の殺人<新装版>

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    本書もたまたま見かけたものである。
    ファンシーなデザインや、大小さまざまのフォントや鏡文字など、見かけ上でも楽しい工夫がされていたし、アリスの世界における謎解きも、不思議の国におけるある意味筋の通った(?)推理が展開されていて面白かった。ただ、不思議の世界の醸し出す雰囲気と、「現実」との最後の落差に少し驚いたというのが正直なところであった。著者の作品はほかにも多くあるようなので、他のものもぜひ読んでみたいと思う。

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    2022年11月28日