あらすじ
「犯人は読者だ」で話題をさらった『仮題・中学殺人事件』から50年、ミステリ作家デビュー以来、本格もの、ユーモアものをはじめ、様々なスタイルの作品を提供し続けてきた辻真先。中でも、鉄道ミステリは、著者自身が長年の鉄道ファンであることも広く知られており、多くの読者に親しまれてきた。シリーズキャラクターである、トラベルライター・瓜生慎ものを筆頭に、自らも鉄道愛好家でもある、ミステリ評論家・戸田和光が選んだ珠玉の12編。すでに廃線となった路線、企画列車なども登場する、辻ファン、鉄道ミステリファン必携の一冊。/【目次】お座敷列車殺人号/夜行急行殺人号/ブルートレイン殺人号/α列車殺人号/郷愁列車殺人号/白い闇の駅/オホーツク心中/遠い日、遠いレール/終電車の囚人/鉄路が錆びてゆく/東京鐵道ホテル24号室/轢かれる/解題=戸田和光
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Posted by ブクログ
氏の過去の鉄道ミステリ集。
瓜生夫妻もの、懐かしいなぁ。辻作品に触れるきっかけは、赤川次郎氏の三毛猫ホームズに対抗した『迷犬ルパン』シリーズだったのを思い出す。
収録の作品は、ホラー?と思わせるものもあったりして、テイストが色々で楽しい。
1作、先日TVで見た星新一氏の作品の結末を連想するものもあり、ちょっとにやり。
収録作品に登場する路線も全国あちこちだし、今となってはすっかり見かけない「急行列車」も登場して懐かしい。
新シリーズの発表も続いていることだし、迷犬ルパンシリーズも復刊してくれるのを期待しちゃおう。
Posted by ブクログ
今でもヒット作を上梓する息の長いミステリー作家、短編の中から鉄道をテーマとした作品だけを集めた作品。
全て短編、短い中にどんでん返しをうまく散りばめた名人芸が楽しめる。1980年代の作品も多くそれだけで郷愁を掻き立てられる。
大垣夜行からムーンライトながら、そして父子の葛藤を描いた「遠い日、遠いレール」が絶品。
Posted by ブクログ
お座敷列車殺人号/夜行急行殺人号/
ブルートレイン殺人号/a列車殺人号/郷愁列車殺人号/
白い闇の駅/オホーツク心中/遠い日、遠いレール/
終電車の囚人/鉄路が錆びてゆく/
東京鐵道ホテル24号室/轢かれる
鉄道好きな人には面白いかもしれない