辻真先のレビュー一覧

  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    ネタバレ

    昭和12年。太平洋戦争前夜だね。不穏な気配を感じつつ、まだまだ銀座や名古屋は賑わう。そう、名古屋なんだよ、メインな場所は。
    那珂一兵は似顔絵かきだが、探偵もする。新聞記者のモガ瑠璃子。満州大富豪と纏足の妻。ケシ畑のおかげで大金持ち。愛人は日本人。その妹が銀座のマッチガール澪。一兵片思い中。満州大富豪と友人の日本人伯爵。
    伯爵がお金をかけた館と猟奇殺人。パノラマ島奇談ぽいエログロ昭和。
    澪は恋人と王道楽土満州へ渡るつもりでいたが、恋人が負傷したため、やめる。それは伯爵の策略。世界をまわった伯爵は王道楽土ではないことを知っていたから。
    あらすじをつらつら書いたが、昭和初期の雰囲気が良い。

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    2021年06月15日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    昭和10年代の名古屋を舞台にしたミステリーで、岐阜出身、名古屋で働いていたことがある私にとっては、聞き慣れた固有名詞も出てきて、そこが面白かったです。
    怪人二十面相シリーズを彷彿とさせる作風でした。

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    2021年05月05日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    「たかが殺人じゃないか」の前日譚と思ったが、同じ探偵役の本は沢山あり、そういうわけでもないらしい。

    高齢の作者が描くせんぜんの名古屋は現実感が強く、当時の世相は確かにこうだったのだろうと思わせる。

    トリックや人物相関などは、空想の羽根を広げた作者らしくケレン味に溢れたもの。
    リアリティを追ってはいけない。

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    2021年04月04日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    「たかが殺人じゃないか」読んだばかりなのに、後半になってやっと登場人物の繋がりがわかったという間抜けな私。
    ということで、続けて読まなくても十分楽しめます(笑)

    空間認知が弱い私には、この推理はピンとこなかったものの、時代の面白さと現代にも通用するトリックが、帰って新鮮で面白い。おどろおどろしいところも。

    昔の推理小説を紐解いてみよう、読み返してみようと思ったのだ。

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    2021年03月16日
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説

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    著者の集大成的な作品となる<昭和ミステリ>三部作の第一弾ということで、拘りが随所に感じられる。戦前の昭和という時代を立体化する為に当時の情景描写、世相、風俗、蘊蓄の数々が散りばめられており興味をそそられるが、肝心な物語の本筋は駆け足で、著しく奥行きに欠けている。著者の経歴とこの猟奇的で大仕掛けな舞台設定ならば、キャラクターの魅力とストーリーテリングの妙、その両方を如何様にも発揮出来そうなだけに何とも物足りない仕上がり。しかし、刊行当時86歳という御年齢でこの作風を執筆出来るパワフルさには感服するしかない。

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    2021年02月20日
  • 銀河鉄道の朝

    ネタバレ 購入済み

    少年と少女と賢い犬の探偵物語

    探偵物語としてはそれなりに面白かったが、タイトルにある銀河鉄道はどこにも出てこなかったのでなんだか題名詐欺にでもあったかの様な残念な読後感しか残らなかった。

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    2020年06月21日
  • 残照 アリスの国の墓誌

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    新宿ゴールデン街にあるバー『蟻巣』は、ミステリー好きの常連客がやってくる。そんな常連客たちによって真相が語られる、亡き漫画家に繋がるふたつの殺人事件。漫画好きの団塊の世代には、懐かしい漫画作品を思い出させるかも。

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    2016年06月13日
  • 残照 アリスの国の墓誌

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    熱心なファンではないが、若い頃から、ポテト&スーパーらの活躍に触れてきたので、こういう集大成ものはやはり感慨深い。

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    2016年06月09日
  • 迷犬ルパンの東京暗殺マニュアル

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    読書録「迷犬ルパンの東京暗殺マニュアル」3

    著者 辻真先
    出版 光文社

    p120より引用
    “「密室」のないミステリーなんで、ミステリ
    ーにはいらないーーと思っている読者が多いせ
    いか(あるいはそう頭から思い込んでいる作者が
    多いせいか)、日本の推理小説にはやたら密室が
    登場する。”

    目次より抜粋引用
    “銀座の休日
     二子玉川情話
     深川江戸殺人蔵
     隅田川ジャック
     怪談青山墓地”

     頭のいい雑種犬と生真面目な刑事を主人公と
    した、連作ユーモアミステリー小説。
     日本の首都・東京の中でも、とりわけ格の高
    い商業地・銀座。生真面目な主人公・朝日刑事
    とその相棒は、あるお姫様の護衛任務につ

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    2015年03月22日
  • 迷犬ルパンと里見八犬伝

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    読書録「迷犬ルパンと里見八犬伝」3

    著者 辻真先
    出版 光文社

    p35より引用
    “「テレビの後日談でいってたわ、お婆さんの
    話がワイドショーで流れたら、ついでにうちの
    犬や猫も世話してくれってテレビ局に電話して
    きた人が、三十四人いたんだって」”

     目次より抜粋引用
    “さとみと「八犬伝」の巻
     我王と福の巻
     タケシとヤスシの巻
     ルパンとサファイアの巻
     梓と「八犬伝」の巻”

     頭のいい雑種犬と生真面目な刑事を主人公と
    した、長編ユーモアミステリー小説。
     新春番組の制作が終わり、スタッフたちとバ
    ーで打ち上げをしてたプロデューサー。気持よ
    くカウンターにキスをしている彼にかかってき

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    2015年03月22日
  • 四国・坊っちゃん列車殺人号

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    しばらくぶりの辻真先の推理小説。今度、四国へ行くので題名に惹かれて決めた一冊。祖谷峡と松山の坊ちゃん列車は外せないなぁ。次読むのは漱石の"坊ちゃん"に決定。

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    2012年07月23日
  • 宗谷・望郷列車殺人号

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     慎がぼそっと漏らした。
    「敷香という女性はそれっきりですか」
    「そうだ。手紙ひとつなかった」
    「お義父さんの口が重いのも当然ですね。……十六年前にはなかった白骨が,ではそれ以降いつ,監視哨に出現したのか。五年前か,一年前のことかもしれない。だが警察に届ける必要はない……言外にお義父さんは殺人罪の時効を匂わせていらっしゃる。もしかしたらみつかった白骨の主は,小幡敷香夫人では。そう考えておいでではありませんか?」
     あっ,と真由子が小さな悲鳴をあげていた。
    (本文p.44-45)

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    2009年10月04日