吉村達也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人ひとりの人生には、様々な人との出会いや別れがあること、そしてその「別れ」の中にははっきりとした区切りがなく、気づくと疎遠になっている、というものや、自分自身の力ではどうしようもないもの(事故や事件)があるのだということが描かれます。
決してエンターテインメントに富んだ本ではなく、また大きな事件が起こるわけでもありません。創業者として一部上場企業を経営するワンマン社長とその家族、また社長の愛人の「隠された歴史」がテーマです。
あらためて自身の人間関係(これまでの人生でかかわった人たち)について思い出そうと思いましたし、両親や妻など、身近にいる家族の「歴史」や「思い」を受け止めて、(あまり考 -
Posted by ブクログ
吉村さんの作品はどういう理由で読み始めたか記憶が定かじゃないんだけど、なぜか大学院に入った頃から、つまり十数年前から読んでいる。
小説作品について言えば、正直ここ数年は惰性で読んでいた感もあるんだけど、それでも今年の春先の吉村さんの訃報には心を痛めた。始まったばかりの新しいシリーズにはそれなりに期待もしていたし。
吉村さんは自分が死んだという blogエントリをアップしたことで一時ちょっとした話題になったけれど、その裏にあった背景と流れを本書で知ることができました。個人的には吉村さんの死生観自体に完全にアグリーできるわけではないけど、このドキュメントは非常に稀有だしリビング・ウィルの一形態