【感想・ネタバレ】それは経費で落とそうのレビュー

あらすじ

年上の部下と年下の上司、単身赴任先での浮気、領収書のごまかし、人事異動の内示、お偉いさんとの気づまりな会話――。サラリーマンにとって決して避けて通れない身近なテーマ。喜劇と悲劇がつねに紙一重という、綱渡り的会社員生活の日常に潜む、思いもかけない恐怖をリアルに描く。身につまされる笑いのあとに、背筋も凍る戦慄、読みだしたら止まらない興奮の5編。ブラックな会社ミステリー。

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Posted by ブクログ

短編集です。
サラリーマンの日常と隣り合わせにあるミステリー。といってもミステリー感がでてくる前に読み終わる感じで少し軽め?
でも、こわー。って思う部分もあるし、あっさり読み切れるしで良かったです。
95年刊行なんですね、そんな古さは全然感じず読めました。

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2022年08月04日

Posted by ブクログ

タイトルに親近感を覚え購入。
サラリーマンであれば誰しもがあるあると思うことが題材となっている。文章が非常に読みやすくサッと読めた。

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2017年09月24日

Posted by ブクログ

いずれもサラリーマンを主人公にした短編推理。
誰もが遭遇するかもしれない、と思わせるような作品群。

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2017年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サラリーマンが主役の短編集。タイトルも日常会話のようで、内容もこういうのあるかもなぁって納得しながら読めて面白かった。どれも鋭いと思ったら、どこか抜けていて、人間らしさを感じた。続きが読みたくなるくらい楽しくて、さらっと読めた。人間関係が短編の中でしっかり引き立っていて、この後この人は…と展開をつい想像していた。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

サラリーマンの悲哀を描いた短編集。
この作品が発表されたのは90年代初頭だったけれど、リーマンの苦悩は平成の今も変わらず。いつの時代も同じなんだなぁと感じた。
何気ない日常が一歩間違えれば地獄に変わる。運命に飲み込まれてしまわないようにしっかり地に足つけて生きて行きたいものだ。

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2018年11月03日

Posted by ブクログ

吉村達也著「それは経費で落とそう」

この著者の作品は初めてでした。
サラリーマン経験のある方には身近に起こり得る恐怖を共感できると思います。
軽すぎず重すぎないこういった作品はちょっと出かけるときにバッグに入れておくと何処でも手に取って読める。丁度良い。

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

サラリーマンの日常をベースにしたミステリー短編集。
もっとこうすればいいのに!とか、今どきこんな会社あるんだみたいな印象を持ったが、1991年の作品と知って納得。
人が死なない話がもっとあれば、さらにリアルに感じたかもしれない。でも、登場人物の行動や考え方は今もそんなに変わらないのかも。
組織に縛られるってことを妙に意識させられた。

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2017年07月14日

Posted by ブクログ

あっさり、軽く読めて、通勤にちょうどいい。
昔のサラリーマンはだらしないなー
今、ああいう奴らが偉そうにしてるんだな。

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2017年06月16日

Posted by ブクログ

飲酒運転や電話ボックスや家電、レコード会社、タクシーチケット、時代を感じてしまう。
巻末によると初出が1991年との事。
そりゃそうだ。
今よりずっと景気が良かった時代、サラリーマン達のお話。

サスペンス的な要素のお話が並ぶなか「どうだ、メシでも食わんか」は白眉。
どういうオチなんだろうと読み進めた後の、なんとも言えない読後感。

一日で読める一冊。
通勤のお供にどうぞ。

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2017年05月20日

Posted by ブクログ

ビジネス書かと思ったら、相当ブラックな小説。サラリーマンを主人公にした5編を収載しています。各タイトルは、「ま、いいじゃないですか一杯くらい」、「あなた、浮気したでしょ」、「それは経費で落とそう」、「どうだ、メシでも食わんか」、「専務、おはようございます」。さもありなんなフレーズばかり。

先輩を差し置いて昇任が決まる。祝う会を企画されて飲みに行くと、先輩はべろんべろんに酔っぱらう。それでも自分の車で帰るという先輩と運転を代わったら、通行人を轢いてしまう。上手く先輩を犯人に仕立て上げたつもり。

単身赴任中に行きつけの店のウェイトレスを連れ込んでいたら、妻から突然の来訪を告げる連絡。慌てて部屋を片づけてウェイトレスを追い出す。適当に綺麗に適当に乱雑に、完璧に片づけたつもり。

学生時代の後輩に気前よくおごりつつ、きっちり会社の経費で落としていたが、ある日、経理係の女から不正を知っていると脅される。黙っていてほしいなら一度抱いてほしいという、あり得ない脅迫の仕方。その女を始末して行くすえ安泰のつもり。

テレビ局にやり手のディレクターとして勤めていたのに、上司から食事のお誘いが。降格や左遷の話をするときに高級店へ連れて行こうとすることで有名な上司。大きく出て、ディレクターとして生涯を全うするつもり。

大手の会社でなぜか毎回トイレで隣り合う専務。小便をしながらどう挨拶しろというのか。適当に済ませていたら、直属の課長から専務が怒っていると叱られる。別のフロアのトイレへ行くようにして避けたつもり。

こんな「つもり」だらけの男たち。どれもこれも、知らぬは本人ばかりなり。第4編だけはブラックというよりも悲哀が漂う結末で、第5編もちょっと気の毒な展開ですが、ほかは考えが甘いというのか浅いというのか。200頁でテンポよし、2時間ほどで読めるかと。さして心には残らないけれど、イヤミスというほど嫌でもない、苦くは笑える話です。

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2017年05月15日

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