津田雅美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ16年後のエピソード(全員が全員順風満帆に行き過ぎていて、小さな悩みまで丁寧に描いていた本編をこれで上書きしてしまうのはもったいない)は正直蛇足に感じたが、最終回のファンサービスということで自分を納得させた。
庵野監督によるアニメシリーズをきっかけに読み始めたというのもあり意識をしすぎているのかもしれないが、シン・エヴァンゲリオンの元になったのではないかというエピソードや心理描写があり興味深かった。
サブタイトルの「序破急」も新劇場版が発表される前にこちらで登場(14巻)している。
庵野秀明と津田雅美のインタビューなどがあれば読んでみたいが、津田雅美はあまり作品外では語らない人らしい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ成績が下がって先生に呼び出される
進学校あるある。
雪野も有馬もちゃんと言い返せるところが偉い。
ふたりの保護者も子供の味方でいてくれる。
特に雪野のお父さんが
「高校時代の一日は大人になってからのひとつき分より
はるかに貴重な日々」
と言ってくれるのが嬉しかった。
自分が子供の時、周りにこんな大人はいなかった。
あの時大人たちが「おまえらのためだ、将来後悔するぞ」と
私たちを押さえつけてきたが、
先生たちの言葉に従って貴重な日々を無駄にしたことを
本当に後悔している。
雪野と有馬が優等生らしく先生に配慮をするところも、
先生が思う通りにやれと言ってくれるところも
とても良かった。 -
Posted by ブクログ
ただの恋愛漫画ではなく、人生でつまずき膝をついても、人との関わりの中で自問自答し悩み苦しみ足掻いて、立ち上がって歩いていく話。
優等生を演じていた女の子と、同じく優等生を演じている男の子が、それぞれの事情を展開して人として成長していく。
雪野と有馬の周りの人もまた、それぞれの事情を持っていて、時を重ねて成長し、どのキャラクターたちもとても個性がある。
どんな環境のもとに生まれてくるか、子どもたちは選べない。
生涯縁を切れない思い出もある。
もしも、自分が、大切な人が、そんな事情を持っているとしたら
いったいどうやって振る舞うだろう。
どんな風に生きていくのか。