津田雅美のレビュー一覧
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ネタバレ彼氏彼女もすごく大好きな作品ですが、収録されている読みきり漫画「トラとカメレオン」もカレカノとは違った魅力があります。
主人公は顔を上げるのを嫌い、目立たないようにしてきた女の子小春と、小春と同じくらい無口で大人しいのに何故か目だってしまう十城くん。
同じクラスということ以外、接点のない2人でしたが、ぶつかって、小春のめがねが壊れてしまったことにより、2人は行動をともにすることになります。
爽やかで、やさしくて…小春ちゃんに共感し、十城君の優しさに癒され、彼の言葉にハッとさせられました。
前に読んだとき分からなかったところは、分からないままでしたが、自分なりになぜ分からないのか答えを出せ -
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ネタバレこのマンガの、適度な力の抜け具合が好き。
でも、徐々に変化の兆しがある巻。
1巻を読んだ時に、主家のお嬢様に対して正成さんたちの態度がフランクすぎやしませんか? と違和感があったんだけど、敢えてそうしていたんだなあ。ちゃんといろいろ考えられていたんだ。でも、その変化が少し寂しい。
今回は特に第十九話「心の花」、絵師・圭次の回が良かった。
何度読んでも、じんわり感動する。
「芸術なんてなくたっていいものでしょう?/食べてさえいられればひとは生きていけるでしょう?」圭次の問いかけに対する藩主の「答え」に、そうだよなあ、と同感。
心が折れそうな時にこそ、必要なものってあるんです。
好きだなあ、こ -
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このマンガを読んで高校生というものにすごく憧れを抱きました。
雪野や有馬、実際問題こんなに大人びた高校生はいないんだろうし、私がこんな3年間を過ごすことはなかったけれど。
だって全員が自分を客観視できるんですよ。そんな高校生いませんよ笑!
だからこそ私は彼らが格好よく見えたし羨ましく思えたのです。
1人ひとりの個性が突出してるのにお話がこんがらがずに進むのは津田さんの力量ですよね。絡め方がうまいのとバランス感と。
男女問わず二人組というのがこのマンガには多く登場するけど、お互い補える要素が備わってる。
友達というより“対”のようなイメージをこのお話の皆には持てます。
たまにわざとぶつけて派手 -
Posted by ブクログ
キャラクターが立つというのは、そのキャラクターが誰に対しても同じ態度で振る舞うことを意味するのではなくて、対するキャラクターによって、見せる面をどんどん変えていくということなんだなぁということをこのマンガを読んでつくづく思いました。
そして、その微妙に違うリアクションの中に、1本通ったものがある。
このあたりは、誰に対しても決めゼリフとかを言わなければならない少年マンガはちょっと苦手なところかも。
今回は、そのままドロドロ編にいくのかと思うと、修学旅行編。
そして、修学旅行でのキャラクターの組み合わせは、全然、想像しなかったような組み合わせで、そこにとても感心しました。
うまい。
あと、 -
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1巻丸ごと学園祭。そして、劇中劇!
劇中劇って、お話を2倍考えなければならないので、大変そうです。しかも、その劇がオリジナルな作品だったりしたら、短編1編かけちゃうようなネタを使ってしまうわけですから。
「あのストーリーはよかった!」
と物語のなかで語らせるためには、手をぬいた劇にするわけにはいきません。
えーと、劇中劇といって思い出す作品は、やっぱり名作美内すずえの「ガラスの仮面」とか、氷室冴子と藤田和子の「ライジング」とか、あとちょっと濃い目ですが、相原 コージと竹熊健太郎の「サルでも描けるまんが教室」とかですね。
まあ、「ガラスの仮面」は別格として(笑)、「ライジング」の「レディ・