Posted by ブクログ
2012年04月03日
ざっくりと話すと主人公宮沢雪乃は見栄王であり、自分を良く見せるためにどんな努力も厭わない正確である、
中学校までどんな事もトップだった彼女だが、県立の高校に入学して有馬総一郎に出会う。
有馬総一郎は容姿端麗、医者の息子で成績もよく信頼が厚い。
彼にコンプレックスを抱いた雪乃は彼に勉強等で勝つべく並々...続きを読むならぬ努力をする。
そして中間テストで彼の成績を抜き首席になるが、その時初めて彼の偉大さに気付き、自分は彼を尊敬していたのだと気づく。
そして彼を避けるようになるも、有馬総一郎が宮沢雪乃に恋愛感情を抱いていると発覚する。
そして二人は恋愛関係に発展する。
一番最初に読んだのは中学生の時です。
これを読んで宮沢雪乃のストイックな性格に惚れました。
彼女は自分の見栄を張る性格を変えようと奮起しますが、私は彼女のそんな完璧を目指すところ、そして人の上に立つところがかっこいいと思いますし元々が普通の人なのに並々ならぬ努力をする所に尊敬します。
彼女を見ていると自分も頑張ろうと思う気になりますし、受験の時はこの本でモチベーションを維持していました。
一方有馬総一郎は元々天才肌という所があり親近感が持ちにくいところ。
しかし凡人の超努力家と天才が競う姿は見ていてとても楽しいです。
また、宮沢雪乃の二面性がとても面白い。
これが普通の性格の人が完璧を演技しているのなら面白みに欠けるが、だらしなく欲深く面白い人格のためその対比がとても印象的だ。
シリアス場面もあるが、ギャグが多い。
でもうまくバランスがとれていると思う。
しかしこの本を読み進めていけばわかるがここには普通の人間というのは存在しないところが非現実的で非常に残念なところである。
マンガとして個性を尊重するのはいいが皆才能に溢れ全員が成功しているという点からいうともう少しリアリティを追及して部分的に凡人も入れる方が才能のある人たちの才能が際立つのではないかと思う。
まぁ、シリーズとして登場人物たちのサクセスストーリーを描いているので凡人というのはこのテーマには沿わないのかもしれない。