安西水丸のレビュー一覧

  • ちいさな城下町

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    安西水丸(あんざい みずまる)(1942~2014)「ちいさな城下町」、2014.6刊行、2016.11文庫。10万石以下の城下町の雰囲気と名物を味わう紀行エッセイです。行田(忍城)、西尾(西尾城)、米子(米子城址)、高梁(備中松山城)など20ヶ所が紹介されています。「のぼうの城」で有名になった忍城、行田と言えば足袋・足袋と言えば行田、そして名物のフライとゼリーフライ。行田にはさきたま古墳公園もあります。

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    2019年10月12日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    『日刊アルバイトニュース』に連載されていたエッセイ。2ページの分量という制約のなか短サイクルで生み出される創作物に凄みを感じるものの、著者が別の作品で語っていたような「物語に成らなかった物語の澱」みたいなものなのかなと思った。読み易く消化抜群だが、後味めいたものは覚えておらず。安西水丸氏との(日本独自の文化の)対談は緩くてなかなか好きだ。

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    2019年09月12日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    ビールと豆腐と引越しとヤクルト・スワローズが好きで、蟻ととかげと毛虫とフリオ・イグレシアスが嫌いで、あるときはムーミン・パパに、またあるときはロンメル将軍に思いを馳せる。そんな「村上春樹ワールド」を、ご存じ安西水丸画伯のイラストが彩ります。巻末には文・安西、画・村上と立場を替えた「逆転コラム」付き。これ一冊であなたも春樹&水丸ファミリーの仲間入り!?

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    2019年07月09日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    「一昔前なら、この話は比喩か、あるいはメタファーかもしれないなどと小難しく考えながら読んだかもしれないけど、深く考えずに寝付きのウイスキーのような感覚で枕元に置いてた。事実よく寝れた気がする」

    「きっと度数が高かったのね」

    「こんな感じの超短編小説なるものを一回書いてみるという健康法が世界のどこかで行われているかもしれないなと思ったよ。一度やってみたいな。体内の何かをデトックスできそうじゃないか?」

    「例えば?アニサキス的な思考習慣だったり」

    「そんなことより、そろそろペルソナの交換やらない?」

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    2019年04月04日
  • 東京美女散歩

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    安西水丸好きならもっと楽しめたのかもしれない。たまにくすりと笑えるところがあったり、そうそうと頷くところがあったりで、それなりに楽しめた。すごい女好きだったということを知った。街に因む歴史の話は興味がなく読み流した。こういう実家が赤坂みたいな人を広告代理店は好きそうだなあと思った。綿矢りさの解説は少し驚くくらいつまらなかった。

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    2019年01月02日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    読み始めて、こういう感じのエッセイってあまり読んだことないな、ということに気づいた。有名な男性作家さんの、雑誌の寄稿連載・・みたいな。(女性作家さんのセキララ系とか、子ども産んで人生観変わりましたみたいのはよくあるけど。ちなみに三浦しをんさんのが大好きです)
    やはり文章がきれいな人のエッセイはキレイです。読んでいてすうっとした気持ちになります。最近疲れすぎてずっと本を読んでなかったのですが、こういう本なら読めるし読んでもいいなと思いました。前、どなたのエッセイか忘れたけど書くことない〜とか〆切が〜とかの回が多すぎるエッセイを読んで、ほんと読む価値ないなって思ったのがありました(笑)そういうのけ

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    2018年11月06日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    スラスラ読めて楽しい。でも昔の同シリーズにくらべて(村上春樹も年をとったのか)ちょっと小言っぽいところが多いのがまた笑える。「夢のサーフシティ」もはやく読まなきゃ。

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    2018年10月15日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    中身がないと入ってしまえばそれまでなのだが、やはりそれをここまで読ませてしまう文章ってなんだかすごいと思う。ハマル人しか楽しめない作品なんだろうなあ。でもそんななかで「夜中の汽笛について あるいは物語の効用について」の様な作品が出てくると思わず「うーむ、さすがだ」とうならざるを得ない。

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    再読 19980813 19991002

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    2018年10月15日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    広告の横に掲載するために毎月書かれていた短編集。内容がない作品集(冗談めいていたりする)は頭を使わないで済むため、気だるげな日常にマッチしやすく、読みやすい。安西水丸氏の絵が沢山載っており、暗い夜に照らされる灯りのように和ませてくれる。

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    2018年07月11日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    安西氏の描く素朴な絵と、村上春樹の「ランゲルハンス島の午後」というエッセイを読んで、またあのまったりとした日常を読みたくて購入。
    内容はフィクションやジョークを多く用いておりあからさまに現実ではありえない話をぶっ混んできたり、如何にもそれが調べたら本当に出てくる情報のように語り、最後のオチでは「嘘です」(と自白してるのだからマシだが、他作品では多々これを平然とやってのける)。あえて内容の薄いお話をあらゆる文字組みを試して展開させているのだろう。読みやすさは愚問である。これは、頭を空っぽにしてちょっとコーヒーを淹れて飲むとするか。そんなノリである。

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    2018年07月04日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    なにか読みたくなって、今朝パラパラ〜っと読み終えた。
    クラッシィの連載2年分。なんだかそぐわないけれど。

    お金を崩すためにシェービングクリームを買うとか、パンツを買うのが好きとか、どうでもいい話題で何も考えずに読めるけど、
    なんとなくためになるような、心地いいような気分にさせられる。
    安西水丸の挿絵も大胆に使われていて、素敵な本。
    タイトルもなんとなくのんびりしいていい。

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    2018年04月30日
  • あじフライを有楽町で

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    「ひさしぶりの海苔弁」に続き読む。

    あとがきに、「食べ物は無数の記憶や物語をもたらす。」とある通り、自分の食の記憶を掘り起こしたり、平松さんの文と対話したりする読書だった。
    平松さんの文章は、威勢がいいけど、すっきりして、押し付けがましさがない。

    神戸の昭和の佇まいのお好み焼き屋でビールを飲んでる図なんて、渋いなあ。こういうのが似合う人はなかなかいないと思うよ。

    沢山の柚子を仕込む台所仕事とか、筍料理とか美味しそうだなあ。

    「ひさしぶりの‥」にも深夜の料理の話があったが、
    (引用)はっと我に返ると、深夜に台所に立ってごそごそやっていることがある。ワインを飲んで相当楽しくなっているときで

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    2018年01月27日
  • あじフライを有楽町で

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    約3ページほどのエッセイがみっしり詰まっている。食エッセイといえど多岐にわたるジャンルをネタに書かれており全く飽きない。塩豆腐は作ってみたくなった。万人におすすめ。

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    2017年11月23日
  • あじフライを有楽町で

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    ミスマッチのような、ベストマッチのようなユニークな題名にまず魅かれた。
    食を巡る78編のエッセイ。
    どの単元を読んでいても、口中に唾がたまり、よだれも出るかと思えるほど。
    食べること、生きることに意欲がわいてくる。
    ただ、空腹時に読むことはお勧めできません。

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    2017年07月21日
  • ちいさな城下町

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    20170319 お城を巡る旅行記のようで楽しめた。単なる歴史紹介でない所が良い。たまたまかもしれないが作者の命日に読み終わった。無作為にページを広げ開いた城を見に行ってみようかな。

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    2017年03月19日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    2017.01 本棚整理のため9年ぶり再読。

    1995年頃の週刊朝日連載のエッセイ集。通勤時や乗り換えの多い移動時にちょうどいい。

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    2017年01月26日
  • ひさしぶりの海苔弁

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    池波正太郎御大に始まり、グルメエッセイをこよなく愛する僕にとって、著者の本は一種の精神安定剤のようなもので、何も考えずにぼーっとしながら読むことができる。

    挿絵は惜しくもなくなってしまった安西水丸で、83編の様々なエッセイに合った独自のイラストレーションが楽しい。

    タイトルにもなっている海苔弁は、東京駅構内のスーパー「KINOKUNIYA」のスペシャルな商品が紹介されており、次の出張のタイミングでぜひ買いたいという気にさせられた。

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    2016年11月12日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    2016.11 本棚整理のため再読。

    3ページ程度の短い文章と水丸さんの挿絵。
    「コロッケ」と「ビール」は○。

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    2016年11月03日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    村上春樹と安西水丸の共著、画集ともエッセイ集ともつかない不思議なバラエティギフトのような一冊です。
    ショートショートのようなものも収録されています。

    今ちひろ美術館で「村上春樹とイラストレーター展」という展覧会が開催されているので、それに行く前に読んでおかねば!ということで。
    安西水丸さんの絵は80年代のアメリカン風で、なんとなく懐かしい気持ちになります。まぁ80年代のアメリカンって自分で言っといてなんなのか私はよく分からないのですが(笑)
    村上春樹との対談が、いかにも仲良さそうで微笑ましくなってしまいました。

    この中だと「マイ・スニーカー・ストーリー」が好きかな。
    オチで思わずおいおい!

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    2016年06月02日
  • 村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)

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    何か無性に村上春樹が読みたい!でも長編読む体力はない!!ってなった時にうってつけの本←そのまんま

    一箱古本市に向かうモノレールの往路と、店番してるほんの少しの時間で読み終えちゃいました。さらりと読めるけど、一滴二滴混じる毒っ気が好き。

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    2015年12月29日