加藤陽子のレビュー一覧

  • となりの史学 戦前の日本と世界

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    一回に2話くらい読む。休む。また2話くらい読む。3話セットだとぐったりする。デンスなのでそれくらいが限界。連載の量がちょうどよかったのだ。

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    2025年10月18日
  • となりの史学 戦前の日本と世界

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    テーマは興味深いし、モリナガ・ヨウさんの
    挿絵というかまんがというかは楽しいし、
    全体的にすごくいい本ではあるのだけど、
    頭にはほとんど知識が入らなかった。

    唯一響いたのは、
    この本のタイトルでもあるが、隣の国が我が国の歴史をどう研究しているかを
    追いかけるとよい、逆も真なりで、日本も中国史の研究を中国に教えるとよい、
    的なこと、かな。
    隣の芝生は青い、じゃないけど、客観性は出るだろな。
    偏見もありそうだけど。それは自国も同じ。
    今や日本は「美しい日本人がそんなことをするはずがない」と、
    幼稚な正義感?で、関東大震災時の朝鮮人虐殺やら、
    大東亜戦争時の捕虜や沖縄戦の市民の扱いに蓋をしている

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    2025年09月11日
  • となりの史学 戦前の日本と世界

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    気鋭の学者とイラストレーター、奇跡のコラボ。
    歴史を複眼的に見る視点の面白さ。日中、日露、日英、日独それぞれの関係を深く考察することで見えてくる歴史の実像。
    東京大学出版のPR誌「UP」の連載記事の単行本化。
    新教科「歴史総合」の魅力を十二分に伝える一冊。

    日中の歴史認識の掛け違いが、中国の歴史のスタートを1911年の辛亥革命に置くか1945年に置くか、という指摘に感心した。

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    2025年08月23日
  • それでも、日本人は「戦争」を選んだ

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    日清戦争から第二次世界大戦まで、日本がどういう経緯で「戦争」に向かっていったのか、たくさんのデータを見ながら学ぶことができました。各国の思惑や判断の理由などがわかりやすく説明されていて、もし当時のこの立場に自分が立っていたら…、と考えてしまいました。これが80~120年前の実際の出来事だということに改めて衝撃が走ります。すごく勉強になる一冊でした。
    世界史も日本史も高校以来なので、また復習したいです。
    あと、日本の捕虜に対する考え方にゾッとしました。「海と毒薬」を思い出しました。

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    2025年07月11日
  • 戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

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    国策の選択が様々な制度の制約を受け、国際環境や国内政治情勢の影響下でなされることが必至だが、重要なのは問題の本質が政治家やマスコミの誘導ではなく正しい形で選択肢に反映されているかを検討することと著者は述べる。
    日本が太平洋戦争での巨大な犠牲を払う結果に至る過程で、異なる結果になりえた外交交渉を、満州事変に対するリットン調査団の報告書を通じての国際連盟への対応、
    日独伊3国軍事同盟の締結、太平洋戦争前の日米交渉の3つを取り上げ、当時の証言や記録、文献を多角的に検証する。
    日独伊3国軍事同盟の締結の裏方で実務推進者だった軍、外務省の役人らの議題が戦後(ドイツ勝利の仮定で)の陣地争いだったとは驚きだ

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    2025年04月06日
  • 戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

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    加藤さんが解説してくれる戦争についてが分かりやすかったので、こちらも読んでみた。なぜ日本がこれほど戦争にのめり込んでしまったのか、分かったようで、まだ自分の言葉では説明出来るところまでは行き着かなかった。もう少し時間がかかるかもしれない。
    本としては、挿絵や写真もあり、易しい言葉でまとめられており、また「次読みたいな」という参考文献も多く良かった。おすすめな本だと思う。

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    2025年03月21日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    1章 大正のフェミニストって本当にアウェーの中で道を切り開いててすごいと思うし尊敬してる。でもみんな結婚してたくさん子ども生んでて育児にも追われてたんだよね。結局、結婚してない女には発言権無かったんだろうな、フェミニストなのに夫を支えるってそれまでと何ら変わらないじゃん、とも思ってしまう。

    2章 『侍女の物語』でも、子どもを生むことそれ自体については当たり前のように流されてる(ように自分は感じた)。非婚非産は悪しように書かれてるし。「フェミニズム」として、「女性の権利」として、「平等」としての根本てそこだと思うのに。「消極的自由」について書かれてるし、セックスワークとかについて話す時って薄っ

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    2024年09月15日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    3人の世代が異なる歴史学者の先人がとても分かりやすく、なぜアジア太平洋戦争はおこったのか?なぜ?無謀とも言える戦争に突き進んでしまったのか?そんな戦前から開戦に至る史実を知見を交わして浮き上がらせる。あの世界大戦を概要を学ぶ上でも入門書として最適な一冊。新書とは思えない重みがある。

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    2024年08月30日
  • この国の戦争 太平洋戦争をどう読むか

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    歴史学と文学の先鋭が混じり合い、戦争が浮き上がる様はとてもスリリングであり、とても読み応えがあった。

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    2024年08月30日
  • それでも、日本人は「戦争」を選んだ

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    【感想】
    本書『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、筆者の加藤陽子氏が私立栄光学園の中高生17人に行った5日間の日本史講義を書籍にした一冊だ。講義といっても単なる時系列の勉強ではなく、日清戦争から太平洋戦争の間の政府・軍部のイデオロギー、国民の感情、列強各国の戦略、満州・朝鮮地域の秩序といった要素を包括的に分析した「研究」である。当時の日本の国家体制と世界の中での立ち位置を総体的に把握し、なぜ日本最高の頭脳たちが「戦争やむなし」という結論に至ったのか――こうした考察を繰り返すことで、あたかも戦争への道を追体験してくかのような内容に仕上がっている。

    タイトルにもなっている「日本人が戦争を選

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    2024年06月25日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    フェミニズムといえば勝手にとある女性コメンテーターさんが連想され、苦手に思っていましたが、フェミニズムに対するイメージが180度変わる程面白かったです。
    特に上間先生の活動や考え方には感銘を受けました。若ければ琉球大学に行って学びたいと思ったほど。

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    2024年05月14日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    ハーマンについて実践的に論じてくれた上間さんの回がとりわけ素晴らしかった。トラウマ経験者にとって、震えながら読んだ。

    上野さんの半身で組織に関わる提言も素晴らしい。

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    2024年04月01日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    ■関東軍の暴走
    ■国際協調の放棄
    ■言論・思想の統制
    ■中国侵攻の拡大
    ■三国同盟の締結
    ■日米交渉の失敗
    この10年間をこのように分けていくとこんなに解りやすかったとは、という思い。結局国民には事実を伝えることなく、自分達の立場を曲げられないことを前提に「仕方ない」という言い訳でアメリカとの戦争に突っ込んでいった日本。Sunk Cost や他人、上官、天皇の立場を忖度して判断、決断した、責任を取らない、取りたくない、という傾向は何十年も前から培われたものだった。そう思うと、変えるのにはまだまだ時間が掛かりそうだ。誰かに決めてもらう癖、習慣を変えないとこの国はまた低迷するだろう。この変化も外圧

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    2024年02月11日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    フェミニズムに関わる本とそれで描かれるフェミニズム要素について、4名の方が書かれてるんだけど、どれも異なる視点で面白かったです。読めてよかった!

    『侍女の物語』『誓願』は前から気になってたけどいっそう読みたくなったな〜。最悪な構造の中で異なる立ち位置にいる女性たちが描かれる物語、気になる‥‥。

    あと私は身体が女性で同性パートナーがいて、それを割とカムアウトする方だけどこれって自分が男性だったらこんなにカムアできてただろうかと疑問に思っていて、それが上野千鶴子さんの文章で割と納得できて、読めてよかったな〜(ホモソーシャルにおいて獲得する価値のあるもの・消費するものが女性(性的に)で、その論理

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    2024年02月03日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    最後に半藤氏が諭すように言われている通り、我々は学び続けないといけない。令和になって戦争を知らない世代だけになり、いつか来た道をまた歩きだしてる気がしている。威勢だけは良いが、覚悟の全く無い人たちが政治を動かし、戦前と同じくらい社会の不平等も拡大してきた。なんとも不気味である。
    ただこの本を読んでアメリカ人もいい加減学んだ方が良いとつくづく思った。先日ホーチミン市の戦争記念館に行ってきたが、彼らがベトナムでしたことは東京大空襲や広島長崎と全く同じ。それもそのはず、カーティス・ルメイが空軍参謀総長だったことをそこで初めて知った。ルメイのような明らかな戦争犯罪人を重用し続ける構図は、盧溝橋での牟田

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    2023年11月26日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    特に上間陽子さんの解説が良かった。やはり現場に入り込んでいる人の言葉は重いし、そして思いにあふれている。上間さんが紹介した「心的外傷と回復」を是非読みたいと思ったが、高額すぎて少し躊躇する。

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    2023年08月17日
  • 戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

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    教科書には載ってないことが掘り下げて書かれている。
    戦争を阻止する選択肢がいくつもあったこと、知りました。

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    2023年08月16日
  • それでも、日本人は「戦争」を選んだ

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    読んでいてめちゃくちゃ楽しかった本。
    日本人なら人生で一回は読んでほしい!と思うくらい、いろんな人におすすめ。
    小中学生の頃は学校の科目の中で歴史が一番好きだったけど、高校で進路の関係上理系を選択して以来歴史にはノータッチ。
    でもやっぱり、私は歴史が好きなんだなあと思った。難しい言葉もちょくちょくあるけど、それでも全然楽しんで読めた。
    めっちゃ栄養のある本。
    何度でも読みたくなる本。

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    2023年08月05日
  • シリーズ日本近現代史 5 満州事変から日中戦争へ

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    まさに良書。満州事変、日中戦争へと至る過程が冷静かつ客観的に書かれている。日本の動きとその背景、中国の動きとその背景、世界情勢がバランスよく記述され、なぜそうなったのかがわかりやすい。文章も読みやすく、とっかかりの一冊として最適。ちくま新書の昭和史講義シリーズあたりと一緒に読むと良さそう。

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    2023年04月25日
  • 戦争の日本近現代史 東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで

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    日本の状況を、現在のロシア・中国に当てはめると
    似たような状況が見えてくる気がする。

    日本人の法律万能的観点は現在も同じ状況にある。
    20250527再読

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    2023年03月29日