加藤陽子のレビュー一覧
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<目次>
第1章 国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき
第2章 「選択」するとき、そこでなにが起きているのか
第3章 軍事同盟とはなにか
第4章 日本人が戦争に賭けたのはなぜか
終章 講義の終わりに
<内容>
東大加藤陽子先生の「アジア・太平洋戦争」に入るまでの過程を、中高生に講義したもの(学校でではなく、書店の主催の講義(講演ではない))。とても刺激的だが、同じ教える立場で言うと、この講義のために先生がどれだけ史料を吟味し、どのような授業を組み立てようとしたかの苦労が感が見える(「おわりに」を読むと特に…)。
さて、内容は戦後70年での天皇の「お言葉」(沖縄と「戦没者記念式 -
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ネタバレ半藤一利と加藤陽子による昭和の戦争に関連する人物の疑似裁判?というより裁判を模した対談。
まあ!兎に角、微に入り細に入った内容まで立ち入って対談しているのには正直驚いた。昭和の時代だから資料が豊富にあるので、ここまでやらなければダメなのかとも思うが、調べるのも大変だと腰が引けそうな感じがする。
俎上に乗るのは「広田弘毅」「近衛文麿」「松岡洋右」「木戸幸一」「昭和天皇」の5名。東条英機が何故入っていないのだろうと不思議に思う。対談の対象に入れても太平洋戦争の主犯だというのが、はっきりしていて「裁判」としては弁護の余地がないからだろうか?
特に最終章の「昭和天皇」の章については、驚きの内容でし -
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ネタバレ日清戦争から太平洋戦争までの近現代史を扱った、
第9回小林秀雄賞受賞作の、中高生向けに行われた講義録。
たいへん勉強になりました。
歴史、とくに近現代史はよく知らなかったですから。
そして、考えながら読むという感覚の歴史の本です。
内容が濃いので、何回か読まないと、アタマに定着しなそうではあります、
が、読みごたえはすごくありました。
まず、日清戦争も日露戦争も、朝鮮半島がかなり深く関係しているんだなというのを、
はじめて認識しました。だからこそ、1910年に朝鮮半島を日本は占領したんですね。
また、あの時代、力で示さないと欧米列強に認められないという時代だったようだから、
一等国を目指す -
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太平洋戦争をふりかえるとき、「なぜ日本は無謀な戦争に突入したのか」という命題が立てられがちだが、太平洋戦争だけを取り上げてそのような問いを立てるのは「正しい問い方」ではないと筆者は言う。
明治政府樹立後、次々に戦争を重ねてきた日本の歴史を一つ一つ検証し、戦争の相互性をとらえる中で、初めて太平洋戦争を巻き起こした理論が明らかになる。言われてみれば当たり前だが、なかなか気づきにくいこと。
明治維新に正当性を持たせた理論から順に、為政者が戦争に向けて国内外に訴えた理屈を見ていくと、今から見れば無謀で筋の通らない戦争がなぜ実現されてしまったのか、おぼろげながら見えてきた気がする。
もっと背景知識を身に -
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ネタバレ特に印象的だったことを徒然に書き記しておきます。
学徒出陣に対して、庶民からはむしろ当時のエリート層である
大学生が出征することを、喜んでいたような節があるというような
話が興味深かった。「不幸の均霑」という言葉を用いて説明されているんだけど、「同じ辛い思いをしろ」というような、庶民側の感情というものがあったと。これなんか、まさしく今の日本とおなじ構造だと思う。昨今の過激な発言で賑わす政治家達が既得権益をぶっつぶすみたいなこと言うけど、それに市民は喜んで同調してしまう。
その背景にあるのは「大変な思いをしている時に甘い汁を吸っているやつらはけしからん」というような、感情と同じだと思う。
本当 -
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本書は、満州事変から日中戦争へ傾斜する1930年代の日本の歴史についての本だが、満州についての詳細な考察は他にない緻密さと真摯さを持っている良書であると思った。
本書で、1930年代の軍人が窮乏のどん底にある農村の解決策として、思い切った手段が必要として「左翼の組合は土地の平等分配を要求しており、これは確かにもっともな主張だが、仮に日本の全耕地を全農家に平等に分配しても、その額は五反歩にしかならないではないか・・・諸君は五反歩の土地を持って、息子を中学にやれるか、娘を女学校に通わせるか。ダメだろう。日本は土地が狭くて人口が過剰である。このことを左翼は忘れている。」との言を紹介している。当時 -
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TV(録画)で観た時はいつも通りながら(酔っ払ってみているので)、結局、分かったような分からないよう感想をもった。しかし、本書を改めて読んでみると、今まで読んできたどの本よりも、アジア・太平洋戦争の原因について分かりやすく(シンプル)に書かれていることに気付いた。その分理解を深めるためにはもっと間口のしぼった奥行きの深い本も合わせて読む必要はあるが・・・。とりあえずというのであれば、大変おすすめの本である。
以下、引用
第一章 敗戦への道ー1994年(昭和19年)
●太平洋戦争の本質は、島嶼作戦にありました。その際に重要なのは、海軍航空基地の使い方でした。(略)島嶼を航空拠点として用いる発送