加藤陽子のレビュー一覧
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半藤一利さんと加藤陽子さんによる、
先の大戦に関わる対談集、といっても、
ただの対談ではなく、戦時の主要メンバー、
全部で5名に対する評価についての内容となっています。
広田弘毅、近衛文麿、松岡洋右、木戸幸一、そして、昭和天皇。
一方的な弾劾というわけではなく、それぞれが、
検事役、弁護士役を入れ替えながら茶話的な感じで。
まだまだ、基礎知識が足りていないなぁ、、と思いながらも、
興味深く読めました、、近代史さらえ直さないと、です。
そんな中、個人的に興味深かったのは、、
“(先の大戦は)新聞が世論を煽り立てましたから”
新聞という無責任なメディアについて言及されているのが興味深く。
つくづくに“情報リテラシー”が必要だともあらためて。
個人的には『昭和史』への導入本といった気分で読みました。
ん、ソロソロ本丸を攻めに行かないと、です。 -
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なんとなくまとめ。
明治政府誕生
海外列強やべえ
特にロシア。
軍備整えないと!
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清が朝鮮の属国化強化
しかも、列強に土地貸し出しとかしてる
ロシアに手出されたら怖すぎる
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日清戦争で朝鮮の独立を明記
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ロシアの中国、朝鮮での権力増大。
満州占領
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日露戦争
レーニン「専制国ロシアは立憲国日本にすでに打ち破られている」
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第一次世界大戦勃発
東アジアのドイツ領の奪取、中国での権益拡大の好機!
参戦!
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戦争ってもう総力戦だよね。
経済封鎖されても戦えないと・・・。
そうだ!中国あるじゃん!
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海軍「つっても、ある程度艦船があれば短期決戦いけるよ」
ロンドン海軍軍縮会議「日本軍艦つくりすぎ。アメリカの6割な」
日本「アメリカむかつくわー」
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陸軍「中国取れば30年でも戦えるわ。今ならソ連も弱いし・・・」
満州事変!
↓
ソ連パワーアップ。
中国「満州取られて日本ムカつく。日本製品なんて買わんわ」
日本「中国の野郎・・・。親日政権作らにゃ」
盧溝橋事件=日中戦争勃発
しかし、アメリカの中立法でお互い宣戦布告できずにグダグダに。
ドイツと日本の接近、ソ連での対日強行論など、日中戦争の国際化
アメリカ「中国とソ連まで日独伊側に入れるわけにはいかねーな」
↓
日本の東南アジアへの戦線拡大。
アメリカ「日本いい加減にしろ」
太平洋戦争! -
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ネタバレ昭和史を語る際にいつも示唆を受ける半藤、保阪に右よりの中西が加わり、どのような討議になるのか興味深いところでした。昭和の大戦という際に、日米戦争を分けて、中国に対しては明らかに侵略戦争であったという半藤、保阪に対して中西は何となく曖昧な姿勢であると思いました。それだけに日本が反乱もなく、一致して闘っていけたのは米英に対して自衛=興国存亡の危機にあるという意識が強かったからだという一致した考えもなるほどと思いました。このタイトルではなく、「なぜ負けることが分っている戦争をしたのか」という観点から、日本の指導層に対する厳しい批判は今の私たちの姿勢(政治だけでなく、企業においてさえ)に反省させられる指摘が多いです。合理的なはずの軍隊が日本軍においては合理的でない行動が多かった、それゆえ戦死とはいえ、圧倒的に餓死者、海没者が多いということは実に皮肉な現象です。朝日、毎日などの新聞が反戦的な論調から、NHKのニュースに煽られて、短期間に軍部に同調していく劇的な変化は衝撃的ですね。なんとその方が購読数が増えるという、読者の要望に阿ったものだからです。6人の討議である一部の迫力に比し、第二部の6人の小論はやや月並みでした。
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反戦というキーワードはお二人に共通している。
個人的には、佐高さんの著書はあまり読んでいないがTVで見た印象から生理的に受け付けない。加藤さんはお姿は拝見したことがないが、「それでも日本人は戦争を選んだ」と本書を読んだ印象としては悪くない。
学問として歴史を研究する学者の立場として、見る側が色眼鏡(マルクス史観だとか皇国史観だとか)をかけずに、当時の人々が何を感じ、何を感じざるを得ない状況だったのかを考える姿勢は正しいと思う。
対談の中で、小林秀雄と丸山真男が対比されている表現があった。もしかしたら自分は小林秀雄に影響されすぎているかもしれない、丸山真男なんて読んだこともないので読んでみよう。
P43で井上ひさしの演劇に登場する国語の女性教師の台詞として、「主語は、いつもその時々の状況の中に隠されているのです」と紹介している。これは山本七平さんが指摘した「空気」に通じる感覚だと思った。
p171では、『中国は今、日本海軍が1930年代に用いていた論理と同じプロセスで、南進しています。中国のいう第一列島線など、一度ゆっくり地図上で眺めてみるといいですね。このような点では、主語を交代させつつ、歴史はまさに繰り返す。』と指摘している。日本が嫌いな人にも中国が大嫌いなひとにも出てこない視点だと思う。
好印象な加藤さんだけど、小沢一郎の政策やアナーキストを評価することが腑に落ちない。
あと、副題は本文と結びつかず何のことかわからない。本を売るために表紙にキャッチーな言葉を入れてみたということか。 -
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事前にこのあたりの知識をもっていないと少々難解な内容です。新書だからといって侮るなかれ。少なくとも理系大学5年生の知識では結構難しいと感じました。
「それでも、日本人は戦争を選んだ」という同じ著者の本を読み、この本も同じような感じかと思って購入したのですが、少々あてがはずれました。
歴史を単なる知識、としてではなく「問い」としてとらえるその姿勢には変わりがなかったのですが、今回は「問い」にたどり着くまでの前提となる知識、解説が多すぎたような気がしました。
それでも内容は示唆に富むものは多いとは思います。特にp268以降の内容は、今の日本人のとある考え方が昔から何一つ変わっていないものだということを示すうえで、非常に面白い内容だと思いました。 -
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加藤陽子の戦争の日本近現代史を読みました。「東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで」と言う副題が付いている、明治維新以降の日本の外交戦略について解説された本でした。明治維新以降、日本の指導者たちが日本を先進国の仲間入りをさせるために、どのような施策をとって国民に説明していたのか、国民はそれに対してどのように反応したのか、と言うことが解説されています。日本人が国際的に有利な条件で外交をするために国防を充実すべきであるという方針の下で軍備の拡充を行っていく中でも、国民の中には負担増に反対する意見もあったというのが面白いと思いました。しかし、一番知りたかった、なぜ満州事変から(無謀と思われる)太平洋戦争に突入していったのか、それを国民はどう感じていたのか、というところの解説が少なく、ちょっと物足りなく感じました。
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シリーズ日本近現代史のちょうど真中、第5巻は、近現代史の中でも昭和日本の大きな転換点(そして現在の歴史解釈ではでは大きな誤ち)として記憶される第二次世界対戦への歩みを記述した一冊。
柳条湖事件から盧溝橋事件に端を発っする満州国建国まで、このわずか5年ほどの期間は、単純に「日本の帝国主義的拡大」と記載されるような時期ではなく、むしろ「単なる国境侵略という事件には非ず」とリットン報告書に記されたように、各国それぞれの国内外事情と思惑が複雑に交差し、相互にバランスを取ろうとした試みの結果であった。そして、様々な選択肢が提示された中で、唯一選択されたのが人類の歴史上最も悲惨な戦争であったことは痛恨の極みだ。
第二次世界大戦に向けて「泥沼化」する過程として描かれることの多いこの時期だが、著者はその原因をあえて陸軍の意識、日本国民の意識、国際外交の解釈がそれぞれに微妙な喰い違いを見せたことに求め、偏った歴史解釈の危うさに警鐘を鳴らす。 -
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「あとがき」で作者が「軍隊については嫌というほど書いた」と述べるほど軍隊の動向を中心として書かれた内容です。時代は満州事変から日中戦争、1930年代というほうが分かりやすいと思いますが、1930年代の日本史について幅広く論じているわけではなくひたすら満州事変や日中戦争に関係する国内動向、国際動向、日中関係などなどを「詳細」に記述しています。この時期を取り扱うさいにありがちな政治的偏向はとくに見られず、史料をもとに学術的に述べられています。とにもかくにも、日本近代の通史の一環としてよりも、日中関係史として読んだほうがよいのかもしれません。
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国会開設が未だならなかった明治期の民権派の論理は、地方に於いても国権の確立のためには民権の樹立が必須であるとの認識が強靭であったのであって、後に国権が優位にたつという論理構成にはなっていなかった。国権の必要性は、不平等条約から開放が、緊急の要諦であり、また列強による支配から逃れる道であるという認識を基にしていた。
対中21か条の要求
加藤高明外相
山東省についてドイツと協定すべき内容について中国は承認を与えなければならない。山東省還付について、中国の対戦参加によって、揉める。ドイツから一旦は山東省を引き取り、後に中国に返還するという「要求」。
旅順・大連の租借期限と南満州鉄道、安泰鉄道の期限を99年間延長。
元老山県有朋
「対支関係に付き各国の状況を取り調べず、訳の分らぬ無用の箇条まで羅列して請求したるは大失策なり」と述べる。米国の干渉を呼び起こす。中国の領土保全と門戸開放に反することが理由。
パリ講和会議 1918原内閣
1、北大西洋旧ドイツ領南洋諸島問題
2.山東省利権承継問題
3、人種差別撤廃問題。
日本としては、差別の撤廃を法律上において獲得することを非常に重視。一般に言われるような体面の問題ではなく、諸外国の日本に対する国力の過小評価につながり、それが中国の日本に対する軽蔑につながるのでかえって、戦争の機会を増すことになる。として人種問題を取り上げた。
米国の国内の移民排除の問題を、国際条約の権威によって抑制して行く契機だという参謀本部の発想は、米国上院の最も嫌うものだった。米国上院ではウイルソン大統領の理想主義が受け入れられるものではなかった。移民の問題は、国家の主権にかかわるものであった。
が、国際社会は、山東省を直接中国に返還しないという取引条件として人種差別撤廃問題を日本側が持ち出したと踏まえた。21箇条の要求は、日本の人種差別撤廃案と取引条件としての山東省の返還しないという条約は、国際的な信用力を失わせる結果となった。