澤田ふじ子のレビュー一覧
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京の町に生きる匠の姿を描いた短編7編を収録しています。
第1話「木戸のむこうに」は、一徹な料理人の弥七の想い人である千鶴と、料理茶屋「文殊屋」の女将・お高が出会い、弥七の新たな京料理の創作を手伝う話。
第2話「雁の絵」は、苦界に身を落としそうになっているおけいを救うため、俵屋宗達の絵を2枚に剥いで売ろうとする掛け軸職人の栄次郎の話。
第3話「二人雛」は、思いを寄せていたお里の恨みを晴らすため、主人を裏切る人形職人の吉五郎の話。
第4話「憲法の火」は、真面目に働いて独立した店を持つに至った墨染屋の弥之助が、偏狭な町人たちに追い出され、破滅する話。
第5話「病葉の笛」は、竹籠職人の父親の -
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内容(「BOOK」データベースより)
京都、堺町綾小路に名ばかりのお堂と小さな庫裡をかまえる地蔵寺。東山知恩院の末寺で、檀家もないこの寺には、もうひとつの顔があった。怨みを抱く相手の足を引っぱり、ひそかに誅伐を加えてくれる“足引き寺”―。闇の仕事師は住職の宗徳、町絵師のお琳、羅宇屋の与惣次、西町奉行所に出仕する蓮根左仲、そして紀州犬の豪。今日も地蔵寺の賽銭箱に、願文と銭が投げ入れられる…。傑作時代連作。
内容(「MARC」データベースより)
元禄年間の京都では、手におえない相手の足をひっぱり、怨みをはらしてくれる寺があったという。闇の仕事師、宗徳、左仲、与惣次、お琳ら4人と紀州犬の豪が、願主に