澤田ふじ子のレビュー一覧
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公事宿事件書留帳シリーズ9巻。① 闇の掟 ② 木戸の椿 ③ 拷問蔵 ④ 奈落のみず ⑤ 背中の髑髏 ⑥ ひとでなし ⑦ にたり地蔵 ⑧ 恵比寿町火事 ⑨悪い棺 ⑩ 釈迦の女 ⑪ 無頼の絵師 ⑫ 比丘尼茶碗 ⑬ 雨女 ⑭ 世間の辻 ⑮ 女衒の供養 ⑯ 千本雨傘 ⑰ 遠い椿 ⑱ 奇妙な賽銭 ⑲ 血は欲の...続きを読むPosted by ブクログ
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金貸しの老婆を絞殺し、百五十両の金を奪った廉で六角牢屋敷に送られた小裂売りの多吉。腕利きと評される東町奉行所吟味役同心・太田宗兵衛から凄惨な拷問を受けながらも頑として罪を認めない多吉の様子に、菊太郎はある仮説を立てる。事件の真相を探るため、罪人になりすまし牢屋敷に潜入した菊太郎が見たものとはいったい...続きを読むPosted by ブクログ
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シリーズ16作目で100作を越えてくると、さすがにちょっと飽きてきたかしら。人間関係にほとんど変化がないしなあ・・・
しかし、未だに内藤剛と渡辺徹の顔が浮かんでしまう私^_^
もうドラマは作らないのかしら・・・Posted by ブクログ -
主な時代ものが江戸を舞台にしている中、京都の公事宿鯉屋、居候菊太郎を主人公にした公事宿事件書留帳シリーズ第一巻。
登場人物の会話は関西人にはあまり抵抗がないものの、江戸を舞台にした話に慣れている読者には少ししつこさやまどろしいと違和感があるかもしれない。しかし公事宿に舞い込む問題は現代にも通じ、同時...続きを読むPosted by ブクログ -
「これまでずっと、奈落で生きてきましたけど、この水、奈落の水にしても、おいしゅうございますわ」
四作目。
お金持ちにはお金持ちの悩みがあるもんだ。
今回はそれが際立った。
お金って使いようで人を幸せにもできるんだよ。当たり前なんだけど、なかなか難しい。
奈落の水
厄介な虫
いずこの銭
黄金の朝顔
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余韻がなくバッサリ終わるような。
菊次郎のイメージがまだつかめない。一見優男、剣柔ともに強いが人情には弱い。
もっと嫌らしさとかあったらいいのにな。
女性が求めるヒーロー像かな。「剣客商売」好きには物足りない。
木戸の椿
垢離の女
金仏心中
お婆とまご
甘い罠
遠見の砦
黒い花
土地柄なのか美術品...続きを読むPosted by ブクログ -
京都に関する薀蓄は流石だが、あまり詳しすぎるのも・・
人情ものとして、読んだ後にずしりと来る本。
今回も標題の「奇妙な賽銭」や「転生の餅」が良かった。
ついでに言うと、多少ながらも剣の冴えを見せてくれるところも、好きなところ。Posted by ブクログ -
京弁?が柔らかくてここちよい。
この時代の京都が舞台の話は「はやぶさご用旅」くらいなものしか読んでないので、すべてが新鮮で面白い。
こんな仕事があったということも。
菊次郎と実家の関係がイマイチあるのかなあ、とも思うけど、この距離感が話を進めていく上でよいのかな。
お信さんも出てきたし、続きが楽し...続きを読むPosted by ブクログ -
京焼のブランドとしてしのぎを削る「粟田焼」と「五条坂・清水焼」
誠実に生ようとする陶工だが問屋や窯元、職人たちの軋轢の渦中に・・・・。
ベテランの時代小説作家さん、安心して最後まで読めます。Posted by ブクログ