澤田ふじ子のレビュー一覧
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京都の風呂屋をメイン舞台に描かれた市井の人々の物語。男と女が生きてんだな、ということを感じるお話が詰まってた。彼らのトラブルに入り込んでいく二人の謎の男たちの姿もかっこいい。
人々の話と平行して、二人の男の謎、やり取りも同時に興味惹かれ。社会における力のありそうなあれこれとか、血生臭さもあったり…...続きを読むPosted by ブクログ -
公事宿事件書留帳1
時代小説で京都が舞台、全く馴染みが無いわけでないので面白いと思いました。梅雨の蛍は読み始めて、あれ!?この編、前に読んだ!
どこか雑誌の短編に出ていたのか?Posted by ブクログ -
1年半振りにこのシリーズを読んだけど、安定した出来です。このシリーズのいいところは最後あっさり解決に持っていくところ。
しかし、何年経っても菊太郎はんが内藤剛さんのイメージから抜けないわ・・・Posted by ブクログ -
江戸時代の京都を舞台に、公事宿鯉屋の居候菊太郎が活躍するシリーズ第19集。収録されているのは、闇の蛍、雨月の賊、血は欲の色、あざなえる縄、贋の正宗、羅刹の女、の6編。Posted by ブクログ
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公事宿事件書留帳シリーズ二巻。
江戸後期の京都。巻の始めは京都の師走から始まる。一巻「闇の掟」で主人公田村菊太郎と、周囲の登場人物が出揃いそれぞれのキャラクターを想像することが一段と楽しくなる。
七編の物語には日本の芸術や文化が描かれていて、この時代の京都に彩りを添えている。更なる推理ものに江戸の粋...続きを読むPosted by ブクログ -
あとがきに、人間のすることは今も昔も変わらないとあったけど、今回はそう感じる話が多かった。
京の狐なんて、こんな男の人、たくさんいるんだろうなあ。
詐欺ギリギリなこの感じ。
こういうしたたかさが結構好きなので、この話は良かったな。
真夜中の口紅は、鬼平好きには物足りない。。
中秋十五夜は切なくて、...続きを読むPosted by ブクログ -
表題とカバー絵がちょっと...
レジに持って行くの恥ずかしカッタ(^_^;)
最終、第七話の「果ての空」では、足引き寺の「地蔵寺」が
火事(天明の大火)で焼けてしまいました。
寺がもえちゃって次回から足引きの仕事、どうなるの?Posted by ブクログ -
京都のどこかにあると噂されていた足引き寺の話です。
怨みを抱く相手の足を引っぱり、ひそかに誅伐を加えてくれる、
要するに「必殺!仕事人」ですね。
仕事人、4人と1匹(紀州犬)が活躍します。
特に、紀州犬の豪は大活躍。
メンバーに犬(動物)がいることでストーリー展開が
さらに面白く感じられます。Posted by ブクログ -
公事宿(訴訟人専用旅篭)シリーズ第2段。菊太郎さんを取り巻く人たちがまた良い。お信さんとの恋も良い感じ。事件解決の面白さは前作と変わらず健在。Posted by ブクログ
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澤田ふじ子さんの作品の中でも、このシリーズは大好きだ。
主役、準主役から、脇を固める面々まで、愛すべき人物がとても多い。
NHK以外でドラマ化させたら、どんなに役者さんが合うだろう・・・と想像する事もしばしば。
(NHKでもドラマ化されていて悪くはなかったが、予算が少ないから、イマイチ・・・。出来た...続きを読むPosted by ブクログ -
公事宿事件書留帳シリーズ第十三作。
『雨女』生真面目で、貧乏な一人暮らしの岩三郎は、泥鰌売りをして生活している。岩三郎の父、岩蔵は腕のいい宮大工だったが、腕を見込まれて、大垣城下へ旅立ったきり帰ってきていない。
雨の日、ずぶ濡れの若い女菊を助ける。何も聞かずにここに置いて欲しいという菊。菊は、大事に...続きを読むPosted by ブクログ -
公事宿事件書留帳シリーズ第十二作。
『鬼婆』
油屋の伊勢屋の娘お奇世と竹籠屋の栄次の娘おまさは、貧乏で生活がままならない産婆のおたつが、悪意をもち、金持ちの赤ちゃんと貧乏人の赤ちゃんを交換したのだ。
年頃になったお奇世を恐喝する鬼婆おたつであったが、潔くお嬢様暮らしから身をひこうとするお希世。
思い...続きを読むPosted by ブクログ