あらすじ
土御門家の譜代陰陽師・笠松平九郎は、当主・泰栄を襲った大黒党の里村龍造を斬殺した。土御門家の全国陰陽師支配に異を唱える大黒党。龍造の弟たちは、平九郎を敵と狙うが、同じ陰陽師として悪を懲らすという点では互いに助け合うことになる。人間の心に潜む魔物を退治する陰陽師。物欲、金銭欲、権力欲等に溺れ、引き起こされる事件に挑む、好評シリーズ第二弾!
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Posted by ブクログ
大黒党という陰陽師の札を持っていない独自の集団と平九郎との水面下でのやり取り。
兄の仇を取ろうと平九郎を敵視している大黒党の里村兄弟だが、時には手を取り合い、そして里村兄弟の母を助けたりと人を助け悪を憎む平九郎。
陰陽師といえば物の怪と思うがこの話はそんなことは一切なく日常の人間の悪を暴いて懲らしめる痛快ともいえる話。