あらすじ
わけあって武士を捨て、高瀬川界隈で評判の居酒屋「尾張屋」の主となった宗因は、かつての朋輩を訪ねて淀に出かけた。その帰途見かけた田圃を耕す初老の男が、四国遍路に出かけたはずの塩問屋播磨屋(はりまや)の主であることに気づき問いただすことに。播磨屋が語り始めた予想外のいきさつは……。高瀬川に集う市井の人々の哀歓と人生の機微を描いて深い感動を呼ぶ珠玉の連作集。【解説】大矢博子
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Posted by ブクログ
高瀬川女船歌シリーズ第九弾。
標題の似非遍路、なさけの一振り、赤い手毬が良い。尾張屋の主人宗因や、角倉会所の頭取児玉吉右衛門が、勧善懲悪の八面六臂の活躍をする。
読んでいて、実に気持ち良く、まあ水戸黄門のテレビドラマのように安心して、読み進められるのが、いいね。