【感想・ネタバレ】やがての螢 京都市井図絵のレビュー

あらすじ

清華家の庶子でありながら、長屋に住まう猿投十四郎は京都・北車屋町の風呂屋〈梅乃湯〉の用心棒代わりを務めている。〈梅乃湯〉に出前を届けるそば屋のお志保は、大店である実家から勘当されながらも、所帯を持たず女手ひとつで息子を育てているという。何か事情があるに違いない…。表題作をはじめ、京の市井に生きる人々の哀歓七篇。

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Posted by ブクログ

京都の風呂屋をメイン舞台に描かれた市井の人々の物語。男と女が生きてんだな、ということを感じるお話が詰まってた。彼らのトラブルに入り込んでいく二人の謎の男たちの姿もかっこいい。

人々の話と平行して、二人の男の謎、やり取りも同時に興味惹かれ。社会における力のありそうなあれこれとか、血生臭さもあったり…。京都はいろんな世界で成ってんだなと勉強にもなった。(話は置いといて、と結構細かく時代や事情などいろんなことを説明されてる文章が入ってたけど、読んでて邪魔とは思わずふむふむと)

影のある、裏のある人の姿がかっこいいと思ってしまうのがフィクションの世界だな…。

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2015年01月26日

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