【感想・ネタバレ】公事宿事件書留帳九 悪い棺のレビュー

あらすじ

米屋の主・十左衛門の葬列に石を投げた少年・修平が公事宿(現代の弁護士事務所)「鯉屋」に連行される。居合わせた人々は質の悪い悪戯だと呆れるが、修平の言動に聡明さを感じた菊太郎は、理由を問い質し、彼を助けようと一計を案ずる……。鯉屋の居候・菊太郎の活躍を人情味豊かに描く、人気時代小説シリーズ第九作。表題作ほか五編収録。

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Posted by ブクログ

公事宿事件書留帳第9作。
黒猫の婆。養女夫婦に代替わりしたとたん、店から追い出されるように、わずかな身の回りの品だけ持って出てきた老女。くよくよせずに、長屋の女たちを使い、たくましく生活をしていく。公事宿を使い、最後には、お店を取り戻すあたりが、素晴らしい。
現代と違い、取り締まりには、人情があり、おめこぼしがあった。現在にも、いわゆる大岡裁きは、ないものだろうか。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

澤田ふじ子さんの作品の中でも、このシリーズは大好きだ。
主役、準主役から、脇を固める面々まで、愛すべき人物がとても多い。
NHK以外でドラマ化させたら、どんなに役者さんが合うだろう・・・と想像する事もしばしば。
(NHKでもドラマ化されていて悪くはなかったが、予算が少ないから、イマイチ・・・。出来たら民放でやって欲しいと思うのは欲張りだろうか。)

公事宿(現代の弁護士事務所にあたる場所)が舞台な事から、読みながら、物事の善悪を考えさせられるのだが、短編の一つ一つがとてもあたたかい。その一言に尽きると思う。

とても遅い流れだが、登場人物の時が止まっているわけではない。
少しずつ成長し、時を経て変わっていく人間模様を読むのが楽しみなシリーズでもある。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

公事宿事件書留帳シリーズ9巻。① 闇の掟 ② 木戸の椿 ③ 拷問蔵 ④ 奈落のみず ⑤ 背中の髑髏 ⑥ ひとでなし ⑦ にたり地蔵 ⑧ 恵比寿町火事 ⑨悪い棺 ⑩ 釈迦の女 ⑪ 無頼の絵師 ⑫ 比丘尼茶碗 ⑬ 雨女 ⑭ 世間の辻 ⑮ 女衒の供養 ⑯ 千本雨傘 ⑰ 遠い椿 ⑱ 奇妙な賽銭 ⑲ 血は欲の

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2013年01月30日

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