【感想・ネタバレ】公事宿事件書留帳十五 女衒の供養のレビュー

あらすじ

乳飲み子とお定を残して忽然と姿を消した又七。二十五年ぶりに、その消息をおみさという娘から聞いたお定は、気鬱の病で寝たり起きたりの又七を、今更ながら引き取ってもらえないかと懇願される。お定は申し出を撥ねつけるが、後日、許嫁を伴って再来したおみさは予期せぬ話を口にした……。大人気の傑作時代小説、胸に迫るシリーズ第十五集。

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Posted by ブクログ

公事宿事件書留帳シリーズ第15作。
義母政江が菊太郎に伝えた陶淵明の山海経の中の一説『精衛(せいえい) 微木(びぼく)を銜(ふく)み
将に以て蒼海(そうかい)をうずめんとす。』

精衛の鳥は木片をくわえて大海原を埋め尽くそうとしている。
精衞はもと人間であったが、鳥の姿に変えられても、屈する事なく、ひとつの事を続けていたという。

人間は、時として、勝ち負けを度外視して、無駄とは知りつつも、やり続けなくてはならない。

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2024年06月21日

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