【感想・ネタバレ】公事宿事件書留帳十 釈迦の女のレビュー

あらすじ

京・知恩院の本堂回廊で、毎日寝転がっている女。「お釈迦さまに違いない」という者もおり世間の耳目を集めていた。菊太郎は図太い女だと呆れつつも、その正体を探ろうと知恩院へ足を運ぶ。彼がそこで目にしたのは、女に襲いかかる男たちの姿だった……。鯉屋の居候・田村菊太郎の名差配を描く表題作ほか全六編を収録。人気シリーズ第十集。

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Posted by ブクログ

公事宿事件書留帳シリーズ第10作。
知恩院の本堂で毎日寝転んでいる女は、お釈迦様に違いないとおもう女の子。釈迦の涅槃像からの話しが発展していくくだりが、この小説の素晴らしいところ。
貧乏している長屋の子供に対して、子供は宝物だといい、解決していくところは、澤田先生からの、我々現代の日本人が忘れかけている精神への強烈なメッセージだと思われてならない。

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2024年05月16日

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