【感想・ネタバレ】公事宿事件書留帳十三 雨女のレビュー

あらすじ

泥鰌売りをして細々と独り身の生計を立てている岩三郎は、篠突く雨に打たれて長屋の木戸門にもたれかかる若い女を助ける。だが、事情を問う彼にお菊と名乗る女は、何も聞かずここに置いてほしいと懇願するばかり。やがて二人の暮らしぶりが長屋の噂になり始めたころ、岩三郎は思わぬ事実を知らされる――。傑作時代小説、シリーズ第十三集。

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Posted by ブクログ

公事宿事件書留帳シリーズ第十三作。
『雨女』生真面目で、貧乏な一人暮らしの岩三郎は、泥鰌売りをして生活している。岩三郎の父、岩蔵は腕のいい宮大工だったが、腕を見込まれて、大垣城下へ旅立ったきり帰ってきていない。
雨の日、ずぶ濡れの若い女菊を助ける。何も聞かずにここに置いて欲しいという菊。菊は、大事に風呂敷包みを抱えていた。
気立ての良い菊と生活をすすめていたある日、菊の風呂敷包みから、亡き父の遺品が。
澤田版の鶴の恩返し。素晴らしい。

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2024年06月06日

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