秋川滝美のレビュー一覧
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ネタバレ医師の息子
ちくわの磯部揚げ ビーフカツ ぶっかけ薬味そうめん
太田先生の息子、幹人の話。
商店街の面々の息子たちが家業を継いでいる。幹人もそうしなくてはいけないのではないか?と葛藤するが、大病院で経験を積んでから継げば、なお商店街の人たちのためになるのではないか?という結論に達する。
馨の結婚
栗ご飯 モンブランケーキ 水餃子のかき玉スープ 秋刀魚の塩焼き
お色直しで意見が食い違う。いろいろ着せてあげたい哲とそんなに高い衣装じゃなくてもいいという馨。栗ご飯を作ってあげる経緯から要と美音の家に八重を招き一緒に食べることになり八重がその話を聞くが、哲がお金がなくて着せてあげられないと勘違い。そこで着付けの師匠であり、友人であり、親戚の八重が白無垢の代金を払い、結婚式に参加することになる。本当は馨も白無垢を着たかったのだ。
夫婦のあり方
鶏腿肉の照り焼き なべ焼きうどん ジャガイモと人参のきんぴら ほうれん草の胡麻よごし ピリ辛蒟蒻 おでん 茶飯
新婚夫婦哲と馨の話。哲の仕事が忙しくて家事を手伝わなくなってモヤる馨。でも哲は頑張っているからと馨が無理して家事と仕事をこなしていると体調を崩してしまう。美音は馨の不調をすぐに気づいたのだが、哲は全く気付かなかった。すると要から哲に呼び出しが来た。哲が馨のことをちゃんとしないと、俺の妻の美音が困る!と。
哲も心を入れ替えて、馨とサポートするようになる。
猫騒動再び
塩昆布のクリームチーズ和え 皿鉢風盛り合わせ 鶏腿肉竜田揚げ
ぼったくりで猫をもらってきたアキラとその弟分カンジの話。猫をかわいがるアキラを見て羨ましいカンジ。ペットショップや保護猫を探したり、ペット可のアパートを探したり。最終的にはアキラのアパートに空きができて、近くの動物病院で保護猫を飼うことになって、ハッピーエンド。
ねぎらいの夜
クロケット 白身魚のソテー ラクレット グリーンサラダ サーモンのカルパッチョ
ひな祭りに奥さんたちをねぎらおう!という要の提案に賛同する哲。男二人でサプライズを企画する。チーズが食べたいという馨の要望をラクレット料理に決定するのだが、ラクレットの鍋問題、食材の保管問題があり。そこは哲の実家の喫茶店の大きな冷蔵庫を借りるという作戦で、サプライズは大成功だった。
たまには姉妹二人水入らずを過ごさせてあげたいという要の気遣いより、『4人家族、家族団らん』で過ごしたい美音の意向で、美音の実家に4人でお泊りすることになった。
この話の結びには
『四人』という言葉が出るたびに、馨の笑顔が咲く(中略)だが、その時点で哲は、想像もしていなかった。椅子が四つのテーブルではたりなくなる日が、すぐぞこまで来ていることを……
とあった。
おいおい。まだ続くのかい?
そして子供が何人生まれるのかい…?
せっかく『あ~、終わった~』って思っていたのに、お母さんになった美音と馨が出てくるのね。きっと。 -
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“ひとり旅”というとどんなイメージだろうか?
「楽しそう!」「寂しいかも」
いろんなイメージがあるが、その一つのイメージとして捉えられるのではないかと思うのが本書。
人見知り体質の主人公が『旅の恥は搔き捨て』マインドで、現地の人との交流をしていったり、失敗をしていくことで成長をしていく様子が楽しめる。
と同時に、ひとり旅をしたことがないけれどチャレンジしてみたい!という人に向けたプチ知識も作中にちりばめられているため、読んでいてワクワクしてくる。
個人的に、体質柄お酒は飲めないので、お酒と食事の描写は読んでいて憧れるし、羨ましい。
また、目次が日本地図になっており、章が旅の地域を指しているので、ともに旅をした記録を見ているようで良き。
総じていうなら
旅に出たいー!! -
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ネタバレ顔合わせ
イカナゴの釘煮 筑前煮 ササミのたたき 串揚げ 巾着煮
塩味のハンバーグ 茸雑炊
要の祖父松雄、兄の怜が、美音と会いたい、その上美音の料理が食べてみたいと要に言ってきた。要が申し訳なさそうに美音に言うとお安い御用だが作る場所がない。なぜなら店は改装準備中で足の踏み場もない。じゃぁ、要と母が暮らす家で!となった。それを聞いた馨が心配して自分も行く!と言い、いっそのこと親族紹介にしよう!という事になる。
当日、祖母の紀子兄嫁の香織には旦那さんが好きな、八重には要の好きな料理を一緒に作ってもらうことにした。
紀子はコンソメで巾着煮、香織は塩味ハンバーグ、八重はササミのたたきを作った。しかし八重の作ったササミのたたきは要の好物ではなかった。美音は要の夫の好物だと思っていたが、それは佐島家の代々伝わる飼い猫のご馳走だった。
美音としては要の好みを知りたかったのだが、この場で八重が要の大好物を出したらそれはそれで冷静でいられない。八重の気遣いに、見事な子離れに感心するばかりだった。
仏滅結婚式
刺身船盛 ローストビーフ がんもどきの炊き合わせ
要が喜び勇んで電話をしてきた『式場が見つかった!』
要の家系を考えると地味婚なんてできるわけもなく、大勢の招待客が入る式場なんて見つからないと思っていたが、天は要の味方をし、駅前のホテル併設の結婚式場だった。あまりの好条件に美音が尋ねると、節分の仏滅だったから。『結婚式が、仏滅って気になる?』『気になる、って私が言えば、他の日にするんですか?』『たぶんしない』もし気にするならば美音を説得しようとしていた。
『いいですよ。結婚式が仏滅でも。うまくいかなかったときに、仏滅のせいにできますし』とは言ったが、仏滅がお得だということは美音は知っていた。
馨はこの日、哲と記念日ディナーを予定していた。文句を言ったと聞いた要は馨と哲にヘリコプターナイトクルーズと宿泊付き豪華ディナーをプレゼントした。
披露宴の食事と酒は美音が作って持ち込んだり、商店街の店で納品したりと、おいしそうな披露宴となった。
付添人はウメとシンゾウ。あれ?お父さんの代理は親戚の誰かじゃなかったっけ???と思った。
披露宴や結婚式の描写はあまりなかったけれど、町内会の面々が貸し切りバスに乗った後ろ姿を見て泣いて、ひとりぼっちなんだと感じ泣いてしまった美音。そこに要さんが登場。人生ってそういう事だね。
檜のカウンター
だまこ汁
要と美音の新婚旅行中にぼったくりの改装が入った。
そこに、松雄が登場。大工のショウタに、金は出すから檜のカウンターを発注してくれ。
つぎに、八重が登場。大工のショウタに、お金は出すから自宅にジェットバスを付けて欲しい。
最後に怜の妻香織が訪れたが、開店祝いに何をプレゼントしていいかわからない。ショウタが『暖簾はいかがでしょうか』ということで暖簾をプレゼントする。
馨は一人がやはり寂しいらしく、大工のショウタに差し入れといいつつ、一緒にご飯を食べる。
私だったら、夜にそこまで仲の良い大工じゃないのに、一緒にご飯なんて食べれないけどな。
町内会でもシンゾウが暖簾をプレゼントしようとしていた。しかし先を越されてしまった。町内会からは何をプレゼントするのかな?
親に寄せる信頼
ひつまぶし みたらし団子 名古屋モーニング あんかけパスタ 飛騨牛尽くし
美音と要は自家用車で酒蔵めぐりの新婚旅行に来ている。東名→伊勢湾岸→東海北陸自動車道→飛騨高山というルートだ。途中のSAに行くのも忘れない。
名古屋で美音は大手スーパーに行きたいと言い出した。
要が首をかしげていると、食品売り場で調味料やレトルトを爆買いしている。新婚旅行ではなく仕入れツアーになった。
高山で民族村から暗闇の山道の帰り道、一人で歩いている女の子を見かける。美音は心配になり、車に乗せてホテルまで連れていくのだが、その車中で身の上話をする。話が終わらず一緒に夕食を食べる。その子はチズといい、家庭が経済的に苦しく大学を辞めて代わりに弟に大学に行ってもらおうと思っている。と言ってるが、要はどっちが大学に行ったとしても、ご両親は悲しむことは変わらない。だったら今のまま頑張って学業を続けたほうがいい。その言葉にチズは学業に専念する覚悟をする。
暖簾の向こうに戻る日
おせち料理 のし鶏 手羽元のコーラ煮 お好み焼き
美音が新婚旅行に出かけている間、馨は町内のご婦人方がそれぞれ一品だけおせち料理を作ってそれぞれに配ろうという事になった。美音にもお裾分けをしようと、馨に持たせた。
馨と美音は、新装開店に向けていろいろと相談している。
久々にぼったくりに行ってみると、注文したものと違う仕様になっていた。驚く美音。でも、ありがたく受け取った。町内会のみんなからは、檜のカウンターに似合う和風の椅子が贈られた。
馨の家で相談をしていると転寝をしてしまい、急いで自宅に帰る美音。夕飯は馨と同じメニューのお好み焼きにした。その場で新装開店するぼったくりの話をしたり運と努力の話をしたり、感動して泣いている美音を優しく見つめる要さんだった。
工事が完了し、いよいよぼったくりのオープン日。
町内の人たちがいまかいまかと待ちわびている場面でおしまい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んでいると、山村美紗の赤い霊柩車や、浅見光彦を思い出してしまう。要さんがあまりにも問題解決能力が高い事と、権力(というか財力?)をお持ちなのと、美音がおせっかい焼きだからだろうと思うのだけれど。
そして下町の人情モノで、最後には都合よく大団円。
嫌いじゃないけど、話の内容がお行儀がいいな。
おじいちゃんの記憶
サツマイモの茎のきんぴら 千切りねぎの豚肉巻き
幼稚園で作っているサツマイモの茎できんぴらを作って食べるのが好きなウメ。ぼったくりに持っていって作ってもらおうと持って行った所を目撃した小学2年生のハルキ。どうやらおじいちゃんに食べさせたかったらしいが、小学校のサツマイモはすでに刈られて捨てられてしまった。美音に理由を話し、お裾分けしてもらった。
子供が作ったものを売るのは忍びない美音はサービスでカウンターにサツマイモの茎を置いておいた。
要がこれが何か不思議がった。そういえば祖父も食べたがっていたな…美音がそれをよけようとするとすかさず要は全部口の中に入れてしまった。
祖父が美音にした仕打ちのペナルティーだ!もし佐島美音にしようとするのを反対されたら…お袋には家をどうする?早めに決めてくれっていわれてるんだけど、どうする?
って、何も美音に言ってないよね?さらっとプロポーズしちゃったけど、何も言われてないと返事のしようがありませんよーーー!
女たちの仕返し
メカジキの天ぷら青紫蘇風味 マイタケの天ぷら カボチャの煮物 豚の角煮 鶏雑炊
お店のお休み、デパートにウィンドーショッピングに出かけた美音。そこの台所用品売り場で声をかけられる。なんと、要の母、八重だった。
八重と美音は天ぷら屋でランチをすることになり、流れから要のプロポーズの話を聞く。怒りまくる八重。
八重の話によると、要の兄、怜のプロポーズも市場が大暴落して忙しくなるから今のうちに結婚しよう。だった。
要の父は「確定申告(扶養家族がいなくて税金が高すぎる)」だった。
八重に要との今後を心配されるのだが、要のプロポーズの返事をするのも変だし、そもそも『もどき』しか受けていない。
すると、八重が要の兄怜に電話をかけた。要を2週間ぐらいどこか遠くの現場に所払いをするように!と。これは要を懲らしめるため。美音にも連絡を取らないようにと。
どこがこらしめるのか?って思ったけど、連絡を取れないようにしてヤキモキさせるのが懲らしめるなのかな?
だったら、素敵なシチュエーションを作ってあげればいいのに…って、そんな子供大好きママなんて、嫁ならいやか(;^_^A
かくして、要はドリルを購入しにフランクフルトへと旅立ったのだった。
魔女につかまれた胃袋
ヴィーナーシュニッツェル(仔牛のカツレツ) 豆腐と卵のコーンスープ
見事、要をフランクフルトへの机上の人とした八重。でも何かの陰謀を感じる。ー回想 祖父のプロポーズー
祖父と祖母、見合いをしてプロポーズらしきものもなく着々と結婚に向けての準備をしていた紀子だったが、友達たちが素敵なプロポーズをされているのに何もない自分がみじめになり、結婚式一週間前に『やっぱりやめます』となった。慌てた祖父松雄は抱えきれないほどのバラの花束と中央には何カラット?というような大粒なダイヤ。
おお!やるな松雄って思ったけれど、紀子と要は「あまりにも白々しくてかえって冷めちゃいますね」(笑)
プロポーズなんてすっ飛ばしてもいいと思ってたんでしょ。自業自得ね。という祖母の言葉を思い出した。
やっちまったな。
ハロウィンが近づき、商店街でもハロウィンのイベント準備に忙しかった。それぞれのお店が決められたお菓子を子供たちに渡すことになっていた。ぼったくりは棒つきキャンディー。そして美音は魔女に、馨は小悪魔に扮装した。そこに要が帰国した。
フランクフルトのカフェでパソコンを直した人がドリルの会社の顧問弁護士で運よく購入できて、帰国できたのだ。その足でぼったくりへ向かい、美音にプロポーズのやり直しをしたとさ。めでたしめでたし。
黒豆ゼリーにとけた心
肉豆腐 黒豆煮 黒豆ゼリー
ぼったくり常連のリョウとアキの話。
リョウの伯母ミエコが余命いくばくもなく、お見舞いに行きたい親戚にも全く会おうとしない。どうしたら心ほどいてくれるのか。そうだ!正月に食べさせてくれた黒豆のゼリーを持っていったら食べてくれるかもしれない!
アキが美音に聞いて黒豆ゼリーをつくるのだが、何かが違う。そして、室温で固まる寒天で作ったものだったと判明。アキが作ってくれて、リョウが持っていくとミエコは一口食べて全員に会い、寒天を食べさせる。そして天寿を全うする。
美音と馨は話を聞いて、黒豆ゼリーと黒豆寒天を作り、食べるのだった。
金色の出汁
みりん干しと野菜の合わせ煮 肉うどん 穴子の白焼き
植木職人、マサの孫ミサの話。
ミサに弟か妹が生まれるため、お母さんと里帰りをしている。そしてミサは幼稚園に行きたくないと登園拒否。
美音が理由を探り出すと、七五三をしてくれないからだということがわかる。親としては、子供が生まれてバタバタしてる最中での七五三より来年にしようとしていたのだが、ミサは友達が晴着を着る話を聞くたびに七五三をしてくれないと複雑な気持ちになる。
それを聞いたマサはミサの誤解を解き、具合の悪いおばあちゃんにぼったくりで肉うどんを作り持ち帰る。
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ネタバレぇー、良い!
正直、たまたまのジャケ買いみたいな感じで読んだので(笑)、特に期待はしてなかったんですよ。
でも、何ていうか、絶妙!!
すべてがよい塩梅でした。(私にとって。)
人々が持ち込む話題の暗さ・深刻さも、深刻過ぎず社会的過ぎずに日常的で、でも世間話というのとも違って、日々の暮らしの中で起こったら十分にツライレベル。最近流行る小説は、ガッツリ正面から社会問題に組み合っているような物も多く、何というか、疲れているときには読み始めたくならないこともあるし、感じるところもある分疲れるというか。そうでなければ、ちょっと一気におちゃらける方へ触れる物も多い気がする。若しくはミステリー。でも、このお話は、何ていうか、繰り返しだけど絶妙なレベル感。そして更に、お店の主人のトーンが、どんなに辛くてもポジティブなんだよねー。だから、スーッと読めるし。一つ一つ、すごく何かにハッとさせられるとかではないけど、でもなんか、全体を通じていつの間にかデトックスして優しい気持ちになれる、そんな感じはあるかなと思いました。
ちなみに、料理の描写もいい塩梅でした(笑)。
料理に力を入れる本て、読み飛ばしたいレベルで描写されてたりするけど、個人的には、料理が生き生きときつつ読む邪魔にもならない本だったと思いました。
そんなことを思いながら最後の広告的部分をめくると、この作者さん、ひたすら料理テーマ系の本を書かれているのですね(笑)。初めて手に取った方でした。
☆5、珍しく、感動系以外で付けた気がしますー。 -
Posted by ブクログ
楽しかった!
旅行に行きたくなる。
いろんな場所へ行き、いろんなものを食べ、人との出会いも楽しむ。
私も、日和ほどではないけど、結構人見知りをするほうだ。
人に聞く、ということがなかなかできない日和の気持ちがよくわかる。
私自身、一度だけ一人旅をしたことがある。
全てが自由であるというのは素晴らしかった。
少し不安というか寂しさもないではない。
楽しさと心細さが両立する感じが、一人旅をより魅力的にしている感じだった。
コロナがなければ、日和のように定期的に一人旅を楽しんでいたと思う。
今は動けない身だから、日和の旅行で擬似体験をさせてもらっている。
次はどこに行ってどんな経験をするのか、どんな美味しいものを食べるのか。
ワクワクしながら一瞬で読みきってしまった。 -
Posted by ブクログ
ITSUKIのキャンプ用小分け食材が売れ残っているという、このままではコーナー廃止もやむなしというところまで来ている。キャンプがブームになったのはコロナ禍で人が集まらない通気の良い場所だったからで、コロナがおさまって来た今キャンプ場の予約も取りやすいし、にわかキャンパーの騒がしさも無い。小分け食材は一人暮らしの年配の方にも好評だったはずと思うがその方も何ヶ月も見かけないそうだ。別の企画を立ち上げるべきかと企画部の親睦を兼ねてデイキャンプでアイデアを募る。上司の鷹野さんと奥様、従兄弟のお兄ちゃん、お気に入りのキャンプ場の美来ちゃんと過去の登場人物がたくさん出て来て読み返しながら読み進めたくなる。