あらすじ
子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況――立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて――(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。
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Posted by ブクログ
すごく良かった〜
やっぱり悩みは人に喋ることで、一旦落ち着かせることができるよね
それにおいしいごはんもついてるなら幸せ度もアップする。
こんなお店に出会いたいなぁ
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タイトルにあるように深夜に空いているカフェ。読んでてこんなお店が通える距離にあったら間違いなく通っているだろうなぁ〜って思える読んでほっこりした気持ちになれる作品でした。何と言っても店主のキャラクターが素敵過ぎる!5編のストーリーのそれぞれのお客さんとの会話ややり取りがそして出される食べ物も素敵。最近、文庫化されてたので買って手元に置いて置きたいとは思いました♪(^_^)
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カフェという名だけど、魔法のように人の気持ちを読みとり、お客さん個々が求めている食事や飲み物を出してくれるお店。
お客さんにタメ口だったり、変わってるけど憎めない店主が作るごはんは、特別な材料を使ったりとても手が混んでいるわけじゃないけど、食べる人のことを考えて作られていることが分かる温かい料理で、読んでいて美味しいごはんを食べた気になれる。
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晩ごはんを食べ損ねた人のために、
夜10時〜朝までやっているカフェとそこに通うお客さんのお話。
心がほっと温かくなった。
私もこんなカフェに立ち寄ってみたい
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友達に教えてもらった本。
すごく楽しくて一気に読んでしまった。
こんなカフェあったらわたしも行きたいなーってすごく思う。
人のことが分かりすぎてしまうのは大変なのかな、と思うし、ともすると拒絶されかねないその性質を深夜営業にして、疲れた人たちしか来れないところでバランス取ってるのかな、と思った。
心理的に夜の方が弱るから、わたしもこんなところがあったら絶対通いたい。
けど遅すぎるから毎日行くわけにも行かないお腹具合、というところが絶妙な設定なんだろうな。
全員の人の話に感動したけど、特にお友達とのやり取りは、内容的にも感動したし、朱里が友達がいてくれなかったら困るんだからね!って心から言ってて、人のために動く朱里の心に良い友達がいて良かったな、と思った。
みんなの心にポラリスがあるって希望だなって思ったし、深夜カフェポラリスのお客さんが入れ替わったり、毎日来るとかじゃなくて、それぞれの人生が動いていく中で立ち寄る場所となっているところが、動かないと思われてる北極星も少しずつ動いてるんだよ、にかかってるんだろう。
すごく素敵な本でした。
あとお腹空いてる時に読むのはダメ。笑
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こんな感じで元気をもらえる店主さんの居るカフェ、行ってみたいですね。
そしてこんなお店が近所に有ったら常連になってしまいそうです。
出てくる料理はどれも美味しそうですし、来店する客の悩みを明るく解決する店主の人柄もとても好感が持てますね。
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夜だけ空いてるカフェ「ポラリス」。カフェとはいえ、栄養たっぷりの美味しいご飯が食べれるお店。そして、元気でこちらの気持ちまで自然とわかってくれる女性店主とあっては、心から言ってみたい、こういうお店が近くにあればなと思った。
「妻の決断」 こんな夫ならいらない。別れて正解!その夫の母と友人関係のようになるのが面白い。教師でしかもフルに家事も回すのでは大変。教師は本当に酷な仕事と思ってしまった。
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ポラリス。北極星、天の北極に会って旅人の目印とされる星。その名前がつけられた病院近くにある深夜営業のカフェ。患者の見舞い人や、医者、受験につかれた若者など、くたくたの人たちを優しい料理と明るい笑顔、豪快な笑い声を添えながら癒しをあたえてくれる一人店主の朱里。疲れた仕事終わりの帰り道に目指せるお店があるといいなぁって思える本でした。過去の出来事や考えを言い当てられることが多いという朱里の特殊能力的な設定はありましたが、いいアクセントかなと。
Posted by ブクログ
私もこんなカフェあったら、普段は深夜になんて絶対に食事しないけれど、行きたいって思った‼︎
朱里ちゃんのアドバイスは読んでいて気持ちいいし前向きにさせてくれる言葉は魔女じゃなくて、朱里ちゃんの魔法にみんなかかったんだと思う
なんでも無理だと思い込むより、案外勇気を出して踏み出したほうが、うんと物事いい方向に行くって思わずにはいられなくなった。
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病院近くにある深夜に営業している小規模のカフェを舞台に、先の見えない毎日に悩む人々が、美味しい料理で人生の希望を見出だすお話。店主のキャラクターも魅力的で良かった。
食べ物にまつわるお話を読んでいると、安らげる場所と美味しい料理は何にも勝る薬だと思う
Posted by ブクログ
夜中に途方に暮れる人たちの道標のような
お店であるポラリス。
さまざまな悩みを抱えた人がやってくるけれど
エスパーのようなポラリスの店主朱里が
相手の心や身体に寄り添う料理を
提供していて素敵(*´꒳`*)
本の中で
お子様ランチは責任放棄の象徴みたいな
という朱里の言葉にそんな考え方も
あったか!思ったら作品でした。
自分も仕事終わりにポラリスに
行って、心も体もポカポカになりたいなぁ。
Posted by ブクログ
装画のオレンジ色の灯りを見ると、思わず訪れたくなる気持ちがわかる気がしました。
カフェ・ポラリス。
北極星という意味の名前の深夜カフェ。
店主の朱里は、訪れる客が必要とする食べ物を的確に出してくれる明るい女性。出される料理の描写が細かくて、とてもおいしそうでした。しかも彼女と話していると、いつの間にか悩みが前向きな方向に向かいます。
深夜に少しほっとしたいなと、この場所にたどり着いた人達がどんどん元気をもらっていく様子は、読んでいて心地よかったです。たった一度このカフェで食事をし、話をするうちに、悩みの解決の糸口をもらったり、励まされたり、癒されたり···と、羨ましいばかりでした。
実は北極星はちょっとずつ動いているそうです。北極星と同じように、少しぶれても悩みがあったとしても、人には明るく「大丈夫」と言えるポラリスの店主の朱里。読後、彼女のことをもっと知りたいと思いました。
〈目次〉
夜更けのぬくもり
開けない夜
妻の決断
通院患者の迷い
医師の悩み
Posted by ブクログ
ほっこりしました。こんなカフェあったら、こんな店主がいたら、いいなぁと思う。
いいお話が多いんだけど、余韻が残る感じではなかったかな。ピュアな登場人物が多いからか、フィクション感を感じてしまって…でも、人間できるなぁって人が多く出てくるから安心して読めました(例外もいるけど)。
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深夜にカフェ.ポラリスに訪れた5人それぞれのお話し。
どれも悩みがあって、ポラリスの店主.朱里に悩みを打ち明け、アドバイスをもらって、前に進んで行くお話しでした。
朱里の感の良さにお話しだからねって思ってしまいました。
ほっこりした気持ちになれたお話しが多かったけど、「妻の決断」の詩織の態度や言葉には同感できなかったです。
やっぱり息子の肩は持ちたいな〜そして、義理の娘とは友達にはなれないと思うな〜(まだいないので想像だけど)
Posted by ブクログ
深夜に営業するカフェに引き寄せられたお客のリスタートストーリー5編。
食事はただ必要な栄養素を摂取するための行為ではなくて、癒しや活力にもなる。
ポラリスに来店したお客が、それぞれ気持ちを切り替えて、リスタートに向けてお店を出ていく姿に元気をもらえた。
忙しいと食事や人とのコミュニケーションがおざなりになりやすいが、この本を読んで改めて大切にしたいと思った。
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料理もの、ご飯系でしたか。
確かに《鮭のホイル(クッキングシート)蒸しwithポン酢&マヨネーズ》とか あったかいカルアミルクとか美味しそう。
短編のひとつひとつは読みやすい。
自分は医学部志望の浪人生のお話がよかった。
人は迷う生き物。
強い信念があっても、目標に向かってまっしぐらでも、うまくいかない時も、調子がよくても(よすぎて不安になるとかあるし。)なぜか、ふっと、迷う時ってある。
ポラリス(北極星)でさえ、実はじわじわ動いているらしい。
迷ってもいいんだよ。
そしてよりよい方法が見つかったら、思い切ってルート変更もありだね!
Posted by ブクログ
深夜に営業している小さなカフェ「ポラリス」♩¨̮
悩みを抱えた人が訪れる(導かれる?)5つの短編集。
深夜カフェの店主は元気いっぱいな感じで、静かに食事がしたい場合は疲れそう(笑)
店主は何でもお見通しで訪れた人がどんな悩みを抱えているかピタリと当ててしまう。そしてその人にピッタリなドリンクや食事などを提供する。
ふらっと行った先で自分が求めてる物を出してもらったらびっくりだろうし嬉しいだろうなぁ。店主はやっぱり魔女なんだろうか( ᴗˬᴗ)笑
最後のお話だけ前話の人がチラッと出てきたりした。
とりあえず私はどうも馴れ馴れしい店主があまり好きになれなかった( ⸍ɞ̴̶̷ ·̫ ɞ̴̶̷⸌ )それ以外は出てくるご飯がとってもおいしそうでお腹が空いてきます(笑)
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深夜に営業するカフェを訪れる身も心も疲れた人たちの心にほっこりと燈すご飯とおしゃべり。
子供も看病と仕事を全部ひとりでこなすシングルマザーと春雨スープ。
2浪人生の医大へと進学することへの意味と決意とロールパン。
モラハラ夫に苦しめられる妻と理解ある姑によって出た新しい道。
入院することになったものの会社が気がかりな社長の亡き妻への思いとかも南蛮。
店主の朱里と同級生の医者の患者家族の偏食の悩みとけんちん汁。
会話文が多い。あったかいご飯がいいよね。
春雨スープはとっても美味しそうでつい夜ご飯に作ったよ。
Posted by ブクログ
疲れ切って、もつれた糸のほどき方が分からなくなって、暗闇に一人ぼっちで放り出された様な、心許ない、どうしようもなく追い詰められた気持ちになってしまった時、こんな風に暖かい食事と、懐に飛び込んでくる様な包み込んでくれる様な、そんなお喋りに癒されて、頑張ってみよう、と勇気をもらえる、そんなカフェに私も行ってみたい。
と、数年前の自分ならそんな感想を書いたかもしれないが。しっかりおばちゃんをやって来た自分は、んなわけあるかーい!と、どこか冷たい。
今の自分を変える気づきは、勘や察しのいい誰かに見つけてもらうものじゃなくて、毎日同じ繰り返しみたいな毎日の中にこっそり忍ばせてある様な気がするから。いや、偶然出会った誰かの方が、あっさり見つけてしまうものなのかもしれないけど。
気づく事自体が難しいかも、だし、気づいても動く勇気が出ないかも、だし、気づいた上で動かない選択をするかもしれないけど、そのどれも間違いじゃないと思うから。人生は二回出来ないから、今日の私はこれで正解、受け入れて生きていこうと思う。選んて動いた誰かをすごい、と羨んだり僻むことがあっても、今日をそれなりに生きた自分もOK。きっと。
おばちゃんのひとりごと。
Posted by ブクログ
第3話目
妻、夫を捨てる決断をするのはびっくり。
こういった話は大抵なんだかんだ家庭に戻り、自分と相手との折り合いをつけていく…みたいなゴールになることが多い印象。
一度連れ添って生きる選択をした男女でも、また改めてその契約を解消、人生を歩み直してもいいんだね。
結婚のハードルが半分くらい下がったように思う。
北極星は動かない。
と思っていた。実は少しずつずれる。
人もそれでいいんだよって、それが秋川さんの伝えたかったことなんだと思う。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
病院の近くのビルの3階にひっそりとたたずむ「ポラリス(北極星)」は、夜の10時から朝の6時まで営業しているご飯屋さん。メニューは洋食セットか和食セットの2種類だが、店主の朱里は洞察力が鋭く、お客が今必要な料理を提供し、悩みに対してのアドバイスも的確にする。
シングルマザーで5歳の子供の入院に付き添う母親には鶏団子と春雨のスープ。
父親と同じ医大を目指すが成績が落ちている二浪生にはカフェラテとバターロールサンド。
対等じゃない夫婦関係に悩む介護職の妻には鮭のホイル蒸しと舞茸ご飯。
糖尿病を患い教育入院をすすめられている金属加工会社の社長には鴨南蛮。
近くの病院の内科医で幼馴染みの友人にはけんちん汁や鯖の味噌煮の和食セット。
ポラリスでの朱里や病院関係者との出会いでそれぞれの主人公の悩みが解決していく短編集。
【感想】
読みやすいのだけれど内容と店主のキャラクターがふわっとしていて感動とかはなかった。店主が落ち着いた大人のキャラクターだったら沁みてくるのかな。
Posted by ブクログ
この手の深いこと、ないしは考えさせられること、染み入ること、をやってほしいタイプの話をつくるのは正直あまりうまくない印象。
ぼったくりくらいキャラと人情で読ませるならまだしも、このサイズ感でやるにはややしんどいかな・・・
Posted by ブクログ
お客さんとの距離が近いので引く人もいるかもしれないけど、こんな気さくな店主とおしゃべりして深夜でもご飯が食べれるカフェが近所にあったら通ってしまうかも。
読んでたらお腹がすいちゃった。
Posted by ブクログ
どこかの本で、「幸せはやるべきことがわかること」と読んだことがあるが、カフェポラリスでは、並外れた観察眼を持つ店主が、悩みを抱える人達に、まさにそういった幸せを教えてくれる。
常連さんはともかく、ふらっとやってくるお客さんと少し話しただけで、なんでもわかってしまう様子はファンタジー感が強いが、美味しそうなご飯や、人との温かいやり取りに、ほっこりできるお話だった。