あらすじ
子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況――立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて――(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。
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Posted by ブクログ
第3話目
妻、夫を捨てる決断をするのはびっくり。
こういった話は大抵なんだかんだ家庭に戻り、自分と相手との折り合いをつけていく…みたいなゴールになることが多い印象。
一度連れ添って生きる選択をした男女でも、また改めてその契約を解消、人生を歩み直してもいいんだね。
結婚のハードルが半分くらい下がったように思う。
北極星は動かない。
と思っていた。実は少しずつずれる。
人もそれでいいんだよって、それが秋川さんの伝えたかったことなんだと思う。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
病院の近くのビルの3階にひっそりとたたずむ「ポラリス(北極星)」は、夜の10時から朝の6時まで営業しているご飯屋さん。メニューは洋食セットか和食セットの2種類だが、店主の朱里は洞察力が鋭く、お客が今必要な料理を提供し、悩みに対してのアドバイスも的確にする。
シングルマザーで5歳の子供の入院に付き添う母親には鶏団子と春雨のスープ。
父親と同じ医大を目指すが成績が落ちている二浪生にはカフェラテとバターロールサンド。
対等じゃない夫婦関係に悩む介護職の妻には鮭のホイル蒸しと舞茸ご飯。
糖尿病を患い教育入院をすすめられている金属加工会社の社長には鴨南蛮。
近くの病院の内科医で幼馴染みの友人にはけんちん汁や鯖の味噌煮の和食セット。
ポラリスでの朱里や病院関係者との出会いでそれぞれの主人公の悩みが解決していく短編集。
【感想】
読みやすいのだけれど内容と店主のキャラクターがふわっとしていて感動とかはなかった。店主が落ち着いた大人のキャラクターだったら沁みてくるのかな。