武田砂鉄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どの時代も、毒舌家は一目置かれたり賛美されたりする。
誰もが思っているが口には出さないことを代弁してくれて気分がスッキリするからだ。
「毒舌」とは下から上に突き上げる言質である。
上から下だと、管理し制圧する言葉になり、単に力関係の行使(パワハラ)になってしまう。
・武田鉄矢が人気者であると思うたび、私は日本という国が嫌になる。武田鉄矢は暑苦しい。すべてにおいてなんか過剰だ。自分の語りに自己陶酔している。…
・泉ピン子がバラエティー番組などドラマ以外のところに出てくると、もういきなり辟易する。…
歯に衣着せぬ毒舌の気持ち良さに、20~25年程昔の懐かしさが重なって、そんな時代だったなー、 -
Posted by ブクログ
ここ3年ほどリモートワークのお供にラジオを聴くようになり、武田砂鉄さんを知った。声とテンション低めの喋り方が好きだなぁ、というのが最初の印象。いつもボソボソと何かをぼやいていて、若干面倒くさそうな人なのだけど、それがなんだか面白い。
恥ずかしながら時事問題に疎く政治にまったく興味が持てない私にとっては、考えるきっかけをくれる貴重な人だ。政治家の酷い言動に呆れつつも、ついネタにして面白がってしまいがちなところを、砂鉄さんは淡々と批判する。批判はしても声高に煽らない。そこが信用できる。
ラジオでもこの本の中でも「考えていかねばならない」という言葉が何度も出てくる。それっぽく話題を終わらせるためのよ -
Posted by ブクログ
社会というより、言葉の力について、その紋切型の言葉をベースに語られる。武田砂鉄さんの本は初めて読むのもあってか、やや思考の変遷や深みへの潜り込み方についていけないぶぶんがあったが、それも自分の社会学的素養や、最近そういった種類の文章に触れていないせいかも、と思い知らされる。
言葉は自由な一方、紋切型になった途端に社会を制約する存在になる。言葉によってバイアスが固定化されていると感じる瞬間は、見渡せば日々の中でも多く、誰でもこの「言葉」というものを操れるのだからこそ、その言葉の果たす役割や影響には、簡単に追従せずよくよく吟味せねば、と感じさせられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ偉い人ほどすぐ逃げる
著者:武田砂鉄
発行:2021年5月25日
文藝春秋
初出:文学界2016年3月号~2020年10月号
武田砂鉄という人はとても興味をそそる書評を書く人だ。彼の書評を読むと、必ずといっていいほどその本が読みたくなる。この本に書かれていたが、彼は河出書房の編集者をしていたとのこと。本を読んで評価するのがうまいはず。この本は辛口コラムだが、彼はコラムニストでもなければ文芸評論かでもなく、ライターと名乗っている。なお、タモリ倶楽部などのテレビでも見かけたことがあるが、なかなかに面白いキャラでもある。
僕とは政治的な考え方でも一致することが多い側の人だと言える。ところが、こ -
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『自分の名前で文章を書くことは、身体に文字を彫ることと似ている』と又吉さんは言う。
その言葉の重みに圧倒されてしまいました。
人の心はうつろうし、考えることだって日々変わっていく。
又吉さんにとって文章を書くというのは、その時その時の思いをちょうどいい熱量で
自意識と闘いながら言葉にしていくという作業なのだろう。
その途方もない困難さが、『スリジャヤワルダナプラコッテ!!(スリランカの首都)』と叫ぶ小学生の話に笑っているうちに、泣き笑いのように伝わってくるのです。
分かりやすい思考の方程式や、世の中が提示してくる『正解』を許さない二人のやりとりは
読んでいてとても刺激的で楽しかったです。 -
Posted by ブクログ
芸能人評。取り上げているうち、わからない人、興味ない人に関してはもちろんわからないし興味ないんだけど、知っている人に関してはわりと自分の認識と一致するかな。でも、何だか論説にはしり過ぎというか、人物の一点を取り上げてそれに論説を合わせるところに紙幅を割き過ぎな感じ。
1編目でしっかり読んだせいか、わりと最近同様の論(ライブのMCが敬語など妙に行儀がいい)に触れていたせいかEXILE論にはなるほど。彼らはヤンキー系のようだけど、「暴力団」から「暴力」を取れば「団」であるように長幼を大切にする秩序だった集団・グループなのだということ。こういう人たちが世の中ウケするということと最近の日本の空気って重