武田砂鉄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
様々な分野の19人のフェミニストによるエッセイ。自分がフェミニズムに目覚めたきっかけについて語っています。
はっきりとコレ!というきっかけがあるひともいれば、子どもの頃からなんとなく世界に違和感があった…という人まで、きっかけは様々だ。
自分には理解が及ばないような苦しみからフェミニズムに辿り着いた方もいれば、自分の感覚と近くて分かる分かる!と思いながら読んだ方もいるのですが、鴻巣麻里香さんのエッセイは特に自分の感覚を言語化してくれたような感覚になりました。
若いときは「女性として抑圧を受けているという文脈が内面化されていなかった」という鴻上さんが、子どもを産んで仕事をしているときに、子育 -
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自分は女性だが、フェミニストに共感する気持ちと過剰なフェミニストを嫌悪する気持ちと両方あるため、章によっては共感し(痴漢、女子マネージャー、寿司屋)、章によっては編集者のKさん気にしすぎでは?と思った(新幹線の便座問題など)。
この本では若干やりすぎなくらい現代の男性優位社会に切り込んでいく。著者が女性だったらフェミニストがまた何か言ってる、で終わらせられたかもしれないけど、著者が男性で、自身も気づかなかったりこれまで見て見ぬふりをしてきた性差別について細かく調査していくという構図が面白い。
時にフェミニストが気にしすぎなんじゃない?と思う自分は、社会の性差別にいちいち怒ったり傷ついていたら -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の無意識さ、に気付かされた本だった。無意識とも言えるし、考えてもどうせ何も変わらないし、と諦めというか、考えようともしていなかったんなあと。フェミニズムって女性の不平等をなくそうっていうことだろうという浅い知識だけだったけれど、そうではなく、男性やあらゆるマイノリティの人も含め全ての社会の問題なんだなあと思った。男とか女とか、いろんなラベリングで人を評価したり判断せずに、ただの人間、として個人が見られる社会だったらいちばんいいけど。果たして自分はそれが出来ているか?他人を色んな物差しで測っていないか?偏見はないか?と問われたら自信がない。でもちょっと意識を持つだけでも、それだけで何か変わる
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Posted by ブクログ
ネタバレ『わかりやすさの罪』は、分かりやすさを善とする社会への鋭い批評だと感じました。
特に「どっちがいい?」という問いが、無自覚に他の可能性を排除してしまう指摘は強く印象に残ります。選択肢が提示された瞬間に、考える余地は狭まり、深い思索や創造力が奪われるという視点は、日常のあらゆる決断に潜む危うさを突きつけます。
また、「要するに?」の思考停止にもハッとさせられました。本を要約することで便利さを享受してきた自分に、削ぎ落とされた背景や文脈への想像力の欠如を痛感します。
さらに、当事者性への過剰な依存が対話を妨げ、想像力を奪うという指摘も現代的です。
本書は、効率や即答を追う日常に潜む「思考放 -
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テレビが登場して以来、現代(2025年)時点でAIが大きく台頭し、多くの学生や大人にも普及してきており、「わかりやすさの罪」が拡大している昨今、私たちに必要な思考と知的戦略の視点を教える良書である。
本著で述べられいる「わかりやすさ」は私たちに本来必要な思考を奪っており、その結果、私たちは考える力を失っていると示唆している。スマホがあるだけで思考力は低下するとの研究もある。私たちは考える力や見る力が急速に衰えているのかもしれない。この影響を大きく受けるのは10代や20代だろう。必要な知識の吸収をタイパ・コスパと謳い、本来必要な思考力の訓練を放棄し、情報を鵜呑みにせずに自分の頭で考え抜く力を失い -
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ネタバレ※本文中の表記に準拠で、敬称略です
評価が低めなのは、ワイドショーを観ないので
◯2018
P014 広瀬すず
毎度のことなのですが、オリンピックを戦争に置き換えるとしっくりきます
広瀬すずのキャスティング。代理店や事務所の政治には踏み込まない
P016 AKIRA(EXILE)
「させていただく」に違和感がないのかと。文法的評価をしないのかと
想定読者への忖度はないみたい
◯2019
>ワイドショーのオファーは即座に断る
でも、ラジオのゲスト、代演は時間帯無制限で受けるようで
P030 花田優一
落合福嗣が野球選手の子どもだと知ったのは最近
P038 橋本聖子
五輪関係者の布 -
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武田砂鉄のコラム集。
もともとこの人のことをTwitterでしか知らず、1度文章をしっかり読みたいと思っていたところで古本屋で見つけたので購入した。
今の日本では「空気を読むこと」「気配を察すること」が各人の行動原理になっていて、問題にしっかり向き合って追及することがないがしろにされているという批評。
特にその風潮は政治家に利用・応用されていて、そこに正しく対応できていないマスコミも糾弾する内容だった。
2018年の本だったので、政治的なトピックが若干古く入っていきづらかったが、批評における態度は誠実だと思った。
「コミュニケーションを『能力』で問うな」の、自分が管理人にうまく挨拶できなかった -
Posted by ブクログ
朝日新聞出版から出ている雑誌「一冊の本」に二〇一八年から二〇二〇年まで連載されていたコラムをまとめた本。テーマは書名の通りで、連載当時に世の中で流通していたわかりやすい言説に対して著者が疑念なり考察なりをめぐらせていく。二〇二四年の文庫化にあたり各章に「いま思うこと」という付記が加わっている。書かれている対象はさまざまで、池上彰の『わかりやすく<伝える>技術』だったり川口俊和の『コーヒーが冷めないうちに』だったりするのだけれど、どちらも電車内の広告や書店で平積みされているのをチラッと見る程度しか馴染みのない(なんだか嫌だなこういう本は、と感じるだけで、手に取ろうとは全く思わなかった)自分に
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Posted by ブクログ
社会のありとあらゆる場面に潜在する男性優位な発言、習慣、暗黙の了解を独自の目線で切り抜き削り取っていく。
女性が活躍できない環境を解決しようとすると必ず「男も大変」という人が出てきて現状維持=男性優位社会を維持しょうとする。結局社会を作っているのは男性で、女性が台頭すると家庭でも社会でもいろいろと不都合な事があるのだろう。
現状、女性を昇進させるのも男性管理職の匙加減だから男性のご機嫌をとらなければいけない今の私には物凄く刺さる内容だった。
しかしAVやトイレの問題は生物学的な違いがあるから、そこまで平等にというのはちょっと違う気がする。体の構造が違う以上男性のほうが欲求が強く女性が受け身であ