鉄雄のレビュー一覧
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この小説の舞台は、地方銀行であるななほし銀行の監査部個人取引担当、通称「コトリ班」。個人客を対象にした調査が任務で、実態としては、クレーム処理的な仕事をこなしている。主人公は、入行一年目にトラブルを起こし、営業部からコトリ班に異動となった小林髙。様々な「要・調査事項」を悪戦苦闘しながら解決していくというストーリーであるが、全体を通して1つのミステリー小説ともなっている。
銀行の個人取引担当監査という仕事があることも全然知らなかったので、なかなか新鮮で面白かった。様々な伏線が最後にはうまく一本につながり、ミステリー小説としてもよくできていると感じた。ただ、主人公の小林髙は、いかにも最近の若者とい -
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地主の娘のお嬢様、櫻子はとにかく「骨」が好きな変わり者。その知識を活かして「僕」と事件の謎を解く…という筋書きのミステリ。
メインヒロインは頭が切れる変なやつで妙なグイグイさで事件に首を突っ込んでくる、みたいな部分はまあ既定路線感だよな、というところアリアリなので「骨」というキーワードなり、何かオリジナリティのあるところが今後にどう繋がるんだろう。な1巻目
雰囲気、で流さず描写や説明が必要なところはきちんと活字で描写されているのは言葉足らずのラノベが増えた中で好感触。知識に裏打ちされてる感も個人的に好み。櫻子さんのエキセントリックさのキャラ立ち度合いもいい感じ。
ミステリ部分が、「〜という -
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もうすぐ年末で、もうすぐ元先輩が行方不明になって
半年になる。
手紙探偵の所へ、妙な手紙が届いたのが始まり。
いや、それ以前に始まっていたみたいですけれど。
年末という、年賀状区分けアルバイトの時期に
怪しげなアルバイトがやってきたり
事件が勃発してみたり。
非常に怪しげな感じですが、それを言えば
どれもこれも怪しげな人物ばかり。
探偵小説の読みすぎでは? と思うほど、首を突っ込み
翻弄しているような、リードしているような男。
何も言われず、やきもきしている同棲中の彼女。
そんな彼に調査中の話をしてしまう刑事。
仲良くなったり情報をもらうのはいいのですが
確実に、超えてはいけない一線を…。